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東方疑異伝

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「ふぇぇん……咲夜さん、ごめんなさい……」


「まったく、今度から門番を変更しようかしら?」


「そっ……そんなぁ……」


 とりあえずいつの間にか復活した門番。


 この門番、回復力は異常だけは異常なようである。


「うぅ……ぐすっ……次からは真面目にやりますぅ……」


「いつもそのセリフじゃない。 ……まぁいいわ、時間が押しているからおしおきはこれで勘弁してあげる。 あっ、それとこっちにいる…女の子っぽいけど実は男的な彼が烏騅、今日から執事に雇う事になったわ。 仲良くね」


「その分かり辛い説明はなんなんだ? 俺は男だ!!」


「いいじゃないなんでも。 んじゃ次は美鈴ね」 


「はい! えーっと……私は紅美鈴、紅魔館の門番やっています。 お願いですから私の名前を覚えてくださいね。 ホンメイリン、ホンメイリンですよ!! くれないみすずや、中国じゃありませんよ!!」


 ぐいっと顔を近付けながらホンメイリンと連呼している美鈴。


「ちょっ……ちょっ……顔が……顔が近いよ!」


 顔を赤めながら烏騅は後ろに飛び退く。


「ウブいわね。 っと、そろそろいいかしら? お嬢さまのお茶のお時間なんだけれど……」


 懐から懐中時計を出して時間を見て眉を寄せる咲夜。


「あっはい! 咲夜さん、なんでしょう?」


 美鈴はすぐさま敬礼みたいなポーズをとって咲夜と対面する。


 一方烏騅は顔を赤らめながら一歩下がったところでドキドキしている。


「美鈴に烏騅、あなた達二人にちょっとお使いに行って来て欲しいのよ。 代金はいつも通りで、これがリストよ」


「わかりましたぁ~咲夜さん」


 リストを受け取ってからも敬礼の姿勢を崩さずに返事をする美鈴。


「あと烏騅はこの辺の地理等に疎いからサポートしてあげてね。 それじゃお嬢さまのお茶を入れなきゃいけないから戻るわね」


 そう言うと咲夜は光の速さで屋敷に戻って行った。


「お嬢さまぁぁぁ今参りますぅぅぅ」とか聞こえた気がしたが多分気のせいだろう。


作品名:東方疑異伝 作家名:ポポ