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最高総司令官
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海賊戦隊インフィニット・ストラトス

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一夏・・・否、イチカは自己紹介を溜息とともに終わらせると、自分の席に着いた。ちなみに言い忘れていたが、イチカと弾の服装は他の生徒と違い私服である。理由は単純で、二人の転入があまりにも突然だったため、制服の仕立てが間に合わなかったためである。

そして椅子に座ったと同時に、後ろの扉が開き、一人の黒いスーツを着た女性が入ってきた。


「ん?何だまだ自己紹介終わってなかったのか」


「あ!織斑先生!職員会議は終わられたのですか?」


「あぁ。初日なのに任せてしまってすまないな山田君」


真耶にねぎらいの言葉を掛けながら教室に入ってきたのは、一夏の姉で数年前に別れた織斑 千冬だった。千冬は一夏をみると驚愕の表情を浮かべるも、すぐに顔をもとに戻して教壇の前に立つ。


「諸君、私が織斑千冬だ。君たち新人を一年で使い物になる操縦者に育てるのが仕事だ私の言う事はよく聞き、よく理解しろ。出来ない者には出来るまで指導してやる。私の仕事は弱冠15才を16才までに鍛え抜く事だ。逆らってもいいが私の言う事は聞け、いいな!」


千冬は一通りの事を言い終わると、すぐさまポケットから耳栓を出して耳に詰める。それを見たイチカ・弾・蘭は?マークを頭に浮かべていたのだが、その理由をすぐさま察した。


「「「「「「きゃぁああああああああああああああああああ!!!!」」」」」」


「本物よ!!本物の千冬お姉さまよ!!!」


「まさか直にこの目で見られるなんて!!」


「私!!お姉さまに会う為に北九州から来たんです!!!」


(((成程・・・・。これが原因か・・・)))


二人は余りの騒音に顔を顰めながらも、冷静に状況を考察していた。ちなみに三人はこの騒音が平気なのかといわれると、平気というわけではない。この三人はもっと煩い状況に出くわした事があるために慣れているだけである。


「まったく・・・。何故毎度毎度私のクラスだけこう馬鹿者共が集中するのか・・・。わざとやっているのか?」


「「「きゃぁああああああああああああああああああああああ!!!もっと叱ってぇえええええええ!!!」」


「でも時にはつけあがらないようにして~!!」


「はぁ・・・・」


千冬は指で額を覆うようにして呆れの意思を見せるも、テンションがとてつもなく高い女子達には通用しなかった。


「で?お前は数年も姿を眩まして何処行っていたのだ?おまけに名字まで変えおって」


「へっ!理由ならあの時に手紙に書いてあったはずだぜ。千冬姉」


千冬は女生徒達の歓喜声(というなの騒音)が鳴り止むまで待ち、鳴り止んだ処でイチカの処に歩いていき、質問をしていた。イチカはニヒルな笑いを浮かべながらも返事を返した。


ビュッ!!


ガキィン!!


「っ!?」


「っと、すまねぇ。ここじゃ教師だったな。悪かったよ織斑先生」


その態度にイラッっときたのか、千冬はかなり力を込めた出席簿を振りかぶって降ろす。しかし性格がほぼマーベラスと化しているイチカがそれを許すわけもなく、何処からか出したゴーカイサーベルで防いだ。


「・・・・とりあえず、織斑は放課後に職員室へ来い。個人的に話がある。山田先生、授業を始めてください」


「あ、はい。そ、それでは授業を始めたいと思います。皆さん教科書の35ページを開いてください」


少し呆然としていた真耶が千冬の声で正気を取り戻すと、すぐさま教科書を取り出して授業を始めた。そして千冬は後ろに下がり、困惑と悲しみを瞳に宿しながらイチカを見ていた。


(一夏・・・。一体どうしたというんだ・・・・)


~1時間後~


「「あ、頭いてぇ・・・・・」」


イチカと弾は最初の授業を受けただけで頭がパンクしかけていた。

それもそうだろう。何せ3日前にいきなりタウ○ページサイズの参考書が送られてきて、それを急遽頭に詰め込まなければならなかったのだ。それに二人は元々頭が良い方ではない。だからとてつもなく脳内疲労を起こしているのだ。


「ちょっとよろしくて?」


「「・・・・・ア゛ァ゛?」」


故に二人は前に近づいてきた金髪少女に対してドスを効かせた声でにらみもおまけに付け加えた。

二人は溜息を吐きながら、この少女を相手にするために顔を上げた。


「まぁ!何ですのそのお返事は!!私に話しかけられただけでも光栄なのですから、それ相応の話し方があるのではなくて!?」


「あー、そうですねうれしいですね」


「正直こちとら頭パンクしかけてんだよ。だから話しかけんな、どこぞの誰かもわかんねぇ誰かさん」


「なっ!?私を知らない!?イギリスの代表候補生であるこのセシリア・オルコットを!?入試を主席で合格したこの私を!?」


二人が馬鹿にしたような態度をとると、セシリアと名乗った少女は本気で驚いているかのような素振りを見せる。


「はっ!候補生だか恒星だか知らねぇが、俺はテメェに構ってる暇なんざねぇんだよ」


「まぁ!!なんて口が悪いのかしら!!せっかく主席の私がISについて教えて差し上げようと思いましたのに!!」


「あいにく、俺の知り合いにISに詳しい奴がいてな。そいつに教えてもらうように頼んであるから大丈夫だエリートさんよ」


イチカと弾は手を払うようなしぐさを見せて、再び机に突っ伏す。それを見たセシリアはもう限界だった。


「あ、貴方達いい加減に!!」


キーンコーンカーンコーン


「っ!!また来ますわ!!」


セシリアが二人に対して怒りの抗議を挙げようとした時、授業開始の鐘が鳴ってしまった為、セシリアは捨て台詞を残して自分の席へと帰った。


「・・・・厄介事は自分から駆け込んでくる。まさにその通りだな」


「だな。後半は完全に俺の出番はなかったけどな」


「う・・・、悪ぃ、すっかり忘れてた」


イチカは弾の突き刺すような視線に耐えながら、次の授業の準備を進めていくのだった。


「さて、これよりクラス代表を決めたいと思う。代表に選ばれたものは対抗戦だけではなく、その他もろもろのこと・・・、要はクラス単位の雑用をやってもらう。なお、あぁ、自薦推薦は問わない。誰かいるか?」


「はい!マーベラス君を推薦します!!」


「私は五反田君を推薦します!!」


「お兄ぃを推薦します!!それとお兄ぃ愛してる!!」


「はぁっ!?」


「俺もかよ!!ってか蘭!!ドサクサに紛れて俺を推さなかったか!?しかも最後ォオオオオオオ!!!!」


二人は同時に立ち上がって推薦したメンバーを見渡す。正確には弾のみ、妹の蘭の方へツッコミを入れているが。しかも他のクラスメイトも、それに賛同の意を示していた。


「待ってください!!納得いきませんわ!!」


しかしそれに待ったを掛けたのはセシリアだった。彼女は机を叩いて立ち上がり、そのまま自論を展開し始める。


「私はそのような選出は認められません!!大体実力も定かではないのに、珍しい男だからだという理由だけで代表になるのはおかしいと思いますわ!!」