ooo aftre ~夜天の主と欲望の王~ 第4部
「映司がなんで悩んでいるのか、落ち込んでいるのか、私にはわかんねぇ。でもな、私にはお前の悩みを壊すことができる!こうやって正々堂々戦ってな!映司の悩みは私たち『家族』の悩みだ!一人で解決できないなら、私たちが助けてやる!!」
「ッ!!」
その途端、映司の心の中の霧が吹き飛んだ。
(そうだよ…俺…なに悩んでいたんだろう。アンクを選ぶか、はやてちゃん達を選ぶか…答えは簡単だったんだ!どっちも選べば良かったんじゃないか!!)
「…ありがとう、ヴィータちゃん!!お陰ですっきりしたよ!」
「…やっぱり映司は暗い顔より笑顔じゃないとな!」
ヴィータは仮面越しだが、映司がいつもの笑顔に戻った気がした。
「さて、改めていくよ!!ヴィータちゃん!!」
「おう!映司!!」
オーズはオースキャナーでベルトをスキャンする!!
『ライオン!トラ!チーター!
ラッタ!ラッタァ!ラト、ラーターッ!!』
オーズはラトラーターコンボにコンボチェンジした!!
「いくよ、セイヤァッ!」
オーズはヴィータ目掛けてトラクローを放つ!
「ッ!!」
ヴィータはよけきれず、スカートの端を切り裂かれてしまった!
「は、早ぇな、これがコンボの力か、…でも私も負けてたまるか!!」
その頃、客席側の はやて とリィンフォースⅡは…
「ついにコンボを発動させましたね!!はやてちゃん!!」
「せやな、リィン!…なんとか映司くんの不調も直したみたいやし…お手柄やヴィータ!!」
「さすがのヴィータちゃんもこれにはたじたじですかねぇ?」
「いや…そんなことはあらへん」
はやて が真剣な顔つきになる。
「確かに、スペック的にはオーズの方が一歩上や、だけどヴィータには長年の戦闘で与えられた『勘』が
ある」
「『勘』…ですか?」
「このまま一気に…ッ!!」
オーズは脚力アップしたチーターレッグでヴィータの周りをグルグルと走っていた。
しかしヴィータは全く動かない。
(どうしたんだろう…でもいい!これでッ!!)
ヴィータの後ろからオーズのトラクローが迫る!!
だが、次の瞬間ッ!!
「…ッ!そこだッ!!」
なんとヴィータがカウンターを仕掛けてきた!!
「ッえ!?グアァァぁッッ!!!」
オーズはグラーフアイゼンのギガントフォルムによる打撃をモロに喰らい、吹き飛ばされてしまった!!
「はぁ…はぁ…嘘でしょ、見えていたの?」
オーズはふらふらになりながらもその場に立った。
「残念だったな、いくら速くても映司には気配がありすぎる!タイミングさえ合わせればこっちのもんだ!!」
ヴィータはオーズから放たれるエネルギーを察知していた。
「こ、これじゃあ頭の光放っても意味ないな…どうすれば…」
−なんだ、ずいぶん面白そうなことしているんじゃねぇか−
「まただ…いや、もうわかっているよ…」
−映司、そのガキには小細工は効かない、力には力だ、このコンボでいけ!!−
「なあ、お前には聞こえないのか?なんで声だけで姿を現さないんだ!?『アンク』ッ!!」
空から二枚のコアメダルが降ってきた。
オーズはすかさずキャッチする!
「いいよ、アンク。なにか事情があるんだろ?でも俺決めたんだ、今やるべきことを精一杯やるってね!!」
−上出来だ、映司!−
「あいつ、さっきからなに一人でブツブツ喋ってるんだ?…ん?」
ヴィータは映司の手に握られているメダルに気づく!
「あいつ!メダルを変える気か!!させねぇ!!」
ヴィータはオーズ目掛けて接近する!!
「ッ!!まずい!!」
次の瞬間!!その場で大爆発が起こった!!
「な?なんや!?」
「なにが起こったんですかぁ!?」
「や、やったか?……ッ!!」
『サイ!ゴリラ!ゾウ!
サッゴーゾ…サッゴーゾッ!!』
「な、なんだこのオーズはッ!?ッウワアァァッ!!」
その瞬間ヴィータは強烈なパンチを喰らい、吹き飛んだ!
土煙から現れたのは、
白のオーズ、「仮面ライダーオーズ サゴーゾコンボ」!!
作品名:ooo aftre ~夜天の主と欲望の王~ 第4部 作家名:a-o-w