ooo aftre ~夜天の主と欲望の王~ 第5部 前編
そこにはボロボロのヴィータとザフィーラの姿があった。
「まずいな、ヴィータ、あまり長くはもたんな…」
「へッ!どうしたんだ、ザフィーラ…まさか私たちが負けるとでも思っているのか?」
ヴィータは所々ひびが入ったグラーフアイゼン・ギガントフォルムをグリフォンヤミーに向ける。
「私たちは負けないッ!!…はやて や…あいつらを守るためにッ!!」
それを聞いたザフィーラは再び構えなおす。
「そうだったな…。ヴィータッ!!突っ込んで行け!!奴の攻撃はすべて我が受けるッ!!何も気にせず、突っ込むんだぁッ!!!!」
ザフィーラがグリフォンヤミーに攻撃する!!
『お前は馬鹿か…ッ!!』
その瞬間、ザフィーラにボディーブローが入った!!
「グウウッ!!!!」
ザフィーラは口から血を吐いた!しかし…
『…ッ!?』
「…少し意味が違うが…攻撃こそ…最大の防御ッ!!」
ザフィーラはそのままグリフォンヤミーの腕をつかみ拘束する!
『な、離せッ!!…ッ!!』
「でぇぇぇぇぇぇぇぇいッ!!!!」
そのままヴィータが突っ込み、グリフォンヤミーの脇腹に攻撃を放った!
そのままグリフォンヤミーは悶え苦しみ吹き飛んでいく!!
『ぐぅぅ…貴様らぁ…!!』
「ふんッ!『火事場の底力』ってやつだ!!」
「…上出来だ、ヴィータ…」
「シャマル…大丈夫か…?」
「ちょっと…疲れてきたわね…」
地上では長時間の激戦により体力と魔力切れをおこしそうなシグナムとシャマルの姿があった。
だが、屑ヤミーの数は最初よりだいぶ減っていた。
それでもまだ数百体はいるが…
「クラールヴィン…あッ…」
シャマルの意識が切れかけ、倒れそうになった。
しかし…
「……、え、シグナム?」
「大丈夫か?シャマル」
シグナムは咄嗟にシャマルを抱きかかえた。
「シャマル…少し重くなったか?」
「ちょっと、シグナム!!こんな時になにいっているのよ!!」
シャマルは顔を赤くしてシグナムに怒った。
それに対してシグナムは少し微笑んだ。
「すまないな、シャマル。…よっと…。」
シグナムはシャマルを丁寧に座らせ、屑ヤミー達に対しレバンティンを構えた!
「安心しろ、シャマル。たとえ魔力が切れても、レバンティンの切れ味は落ちない!我が体が朽ち果てるまで、私は戦い続ける!仲間のために戦う力、それが私の本当の『強さ』だッ!!…ウォォォォォッ!!」
シグナムはそのまま突っ込んでいった!!
「…ッ!!シグナム!!」
『さて、再生完了だ、準備は良いか?』
アンジュは腕を回し、準備運動をし始めた。
それに対しオーズと はやて は冷静になり、戦闘体勢になる。
「チャンスは一回きり…防御結界頼むで、リィン…」
『はい、とにかく はやてちゃんはアンジュの動きを止めることに専念してくだい!!』
「ほな、いくでぇッ!!」
はやて はシュベルトクロイツをを前に出し、アンジュに特攻を仕掛けた!
『な、なんだッ!?』
アンジュはすかさずガードする、
しかしこれは はやて の作戦だった!
「引っかかったなぁ!!…チェーンバインドッ!!」
はやて は左手からチェーンバインドを放ち、アンジュを拘束した!
『く、くそ!!はなせぇ!!』
アンジュは はやて に攻撃する、しかし当たる直前に防御魔法が発動され、攻撃が届かない!!
「映司くん、今やッ!!」
「ナイスだよ!はやてちゃん!!…うおぉぉぉぉぉぉ…ッ!!」
オーズから紫色のオーラが放たれ、目が紫色に変わる!!
そして、地面に手を突っ込み…
「はぁぁッ!!…よし、なんとか出せた!!」
地面から「メダガブリュー」を取り出した!
すかさず投入口にセルメダルを投入する!!
『ガブッ!…ゴックンッ!!…タトバッ!!』
その瞬間、タトバコンボのメロディーが流れ、刃にエネルギーが溜まっていく!!
「いけるッ!!うおぉぉぉぉぉぉぉッ!!」
オーズはアンジュに突っ込んでいく!!
『な、なんだあの力は!?ま、まずい!!』
「映司くん、これで決めてなぁ!!」
はやて はチェーンバインドをしたまま、アンジュから離れる!!
『や、やめろぉぉぉぉぉぉぉッッッ!!!!』
「セイヤァァァァァァァァァァァッ!!!!!!!!」
洞窟が大爆発を起こし、天井もろとも吹っ飛んだ…。
作品名:ooo aftre ~夜天の主と欲望の王~ 第5部 前編 作家名:a-o-w