二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

ooo aftre ~夜天の主と欲望の王~ 第5部 前編

INDEX|7ページ/8ページ|

次のページ前のページ
 

025話 失われたメダルと『銀』のオーズと再会の『腕』





「けほ…けほ…ど、どうなったんや?」


はやて は周りを見渡した。
映司の放った一撃により、大爆発が生じ、洞窟そのものが吹き飛んだ。
久しぶりに見た空は曇天だった。


「映司く~ん!!どこや~!?」



その瞬間、はやて の目の前にあった大きな岩が重なりあった残骸から、なにかが動く気配を感じた。
それをみた はやて はすぐに構えた。


そして、岩が崩れた。
そこにいたのは…





「痛てて…あ、はやてちゃん!!」

「え、映司くん!!無事やったんかぁ!!」



はやて はさっきまでの緊張が吹き飛び、オーズの元へと走る。



「ア、アンジュはどうなったんや?」

「アンジュなら…」




オーズは右手を出し、はやて にあるものを見せた。
それを見た はやて は心のモヤモヤが吹き飛んだようか、笑顔になった。



オーズの右手には





砕かれた透明のコアメダルがあった。






「やったな、映司くん!!ついにアンジュを倒したんやなぁ!!」
『さすがですぅ映司さん!!これで全部片付きましたね!!』



「はぁ、流石に疲れたなぁ…」




オーズはその場に仰向けに倒れた。

すべて、終わった…



俺はこのミッドチルダに住む皆を守った…!!












しかし…








『…このまま終わるとでも思っているのか…』










ッ!!










オーズの手にあった透明のコアメダルが不気味に動き出した。
オーズは驚き、思わずメダルを落としてしまった、そしてそのメダルがまるでパズルのように修復が始まり、所々に散らばっていたセルメダルやコアメダルの残骸が一箇所に集まった…。




「うそや…まさか、そんな!!」
『は、はやてちゃん!!』



「そんな、メダルはすべて砕いたのにッ!!」















『まさか今のオーズにはメダルを砕く力を持っているとは…正直予想外だったぞ。だが…』







その場にアンジュが復活した!!




『たとえコアメダルが砕かれても一枚でも無事なら俺はすぐに再生するッ!!』




オーズの放ったメダガブリューの攻撃は確かにアンジュのコアメダルを砕くことに成功した。しかしその時8枚中7枚しか完全に砕くことができなかった。残りの1枚はひびを入れることに成功したが、アンジュの再生の能力によってすぐに修復されてしまった。

もともとメダガブリューはかつて映司が変身していた「プトティラコンボ」専用の武器である。他のコンボの状態でも使用可能だが、規格外のため出力は落ちてしまう。しかも今の映司の体内には紫のメダルは存在せず、メダガブリューを生成することは可能だが、出力はさらに当時の半分以下に落ちていたのだ。


『さて、お前たちの作戦はこれでおしまいか?』



オーズと はやて はなにもすることができなかった。

最後の手段が儚くも敗れてしまった。



「く、くそぉぉぉぉぉッ!!」

「映司くん!だ、だめや!!」



オーズがメダガブリューとメダジャリバーを持ち、アンジュに突っ込んでいった!そしてアンジュに両手の武器を振り下ろした!!しかし…



「ッ!!」

『残念だな、オーズ。俺に同じ手は通じん!!…ふんッ!!』


アンジュは両手でオーズの攻撃を止めた。そしてメダジャリバーを遠くへ投げ捨て、メダガブリューをそのまま握り砕かれてしまった!




「あ…ッ!!」


『隙だらけだぞ!!』


「しまっ…」



気づいた時には遅かった。
アンジュのパンチがオーズの腹にあたり、吹き飛ばされた。
そしてオーズの変身が解かれ、もとの映司の姿になってしまった。

「ぐぅ…く、くそ…」

映司は腹を抱え、必死に立とうとした。しかし激しい痛みが遅い、立つことができない。






「映司くん!…もうやるさないで…アンジュ!!」


はやて が怒りに身を任せ、アンジュにシュベルトクロイツで何度も振り下ろす!しかしすべてかわされていく…






『どうした、夜天の主!さっきより動きにキレがないぞ!!』


「く、うぅ…ッ!!」
『は、はやてちゃん!落ち着いてください!!』



『さて、もう茶番は終わりだ…返してもらうぞ!俺のコアメダル!!』


アンジュは気が立っている はやて の攻撃をかわし、その隙をみて はやて の首を掴んだ!





「うッ!!は…はな…せ…ッ!!」

はやて は必死に身体を動かし抵抗した!しかしアンジュには何の意味もなかった。


「は、はやてちゃん…くそ…」


『さて、いただくぞ!夜天の魔道書ッ!!』






次の瞬間、アンジュは はやて から強引に夜天の書を奪った!そしてアンジュは はやて を映司のいる場所へ乱暴に投げる!!
解放された はやて は咳をしながらアンジュを睨む。


「か、かえ…せ…アンジュ…!」


「そ…そんな…」

映司は愕然とした。






アンジュが完全復活してしまう…ッ!!




















さて、ショータイムだ…ッ!!!!



















その瞬間、アンジュから大量のセルメダルが放たれ、夜天の書に次々と入っていった。
そして全部入り終わると夜天の書の最後のページが開かれ、新たに次のページが出現した。


…幻の「667ページ」だ…。









「う、うそや…世界が…終わる…」



はやて にはもうなにもできなかった。
すべてが終わってしまう…




皆、ごめんな…
























しかし、アンジュの様子がおかしい。












『…いうことだ……どういうことだ……。』








「え?」


映司はアンジュの変化に気づいた。

なぜ夜天の書から早くコアメダルを出さないのだろうか…


開いたのは良い。
しかし、それだけだったのだ。








アンジュはゆっくりと はやて を見た。







そして、いきなり激怒し始めた!!









『夜天の主ぃッ!!!!これは、これはどういうことだぁッ!!!!』




「な、なんや?」

はやて はなぜ自分が怒られているのか理解できなかった。





『なぜ、なぜこの夜天の魔導書にあるはずの最後のコアメダルが存在しないのだぁッ!!!!貴様なにをしたぁッ!!!?』







「なんやて!!」
『えぇッ!?』

「最後のコアメダルが…存在しない?」




3人は驚きを隠せなかった。

しかしそれと同時にある考えが浮かんだ…




コアメダルがない…ということは…



アンジュは完全復活できない!!








「はやてちゃん…ッ!!」

「映司くん…ッ!!」




まだだ…諦めるのは、早すぎる!!








『くそぉぉぉぉッ!!!!どこだ…どこにあるッ!!!!俺のコアメダルぅッ!!!!』











『サイ!ゴリラ!ゾウ!
サッゴーゾ…サッゴーゾッ!!』

「うぉぉぉぉぉぉぉッ!!!!」

『ッ!!』