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新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第2話

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  舞人 「謎のロボット??!」

  青木 「はい。」



  その頃、警視庁に緊急事態が発令され、M.P.D.BRAVEにスクランブル要請が出される。
  特殊生物災害による事件は、M.P.D.BRAVEでは管轄関係なく展開される。

  スクランブルサイレンが鳴り響く中、いよいよジェイデッカーとレイバーズが出撃していく。各機がJトランスポーター内に収容される。

  要、吉崎、葉山の3名が乗り込む、二軸バギー装甲通信指揮車・Jバギーも搭載される。

  要がナビシートで指揮、吉崎が後部でオペレーターを担当、葉山がドライバーを勤めるのだ。

  Jトランスポーターのコックピットでは鹿島と霧島が操縦を任されている。

  鹿島 「各機の収容を確認!よし、離陸準備に移行するぞ!」

  霧島 「了解!Jトランスポーター、離陸準備!!」

  機首の後部にある控え室では、要が吉崎と葉山に気合を入れながら一言を放つ。

  要 「これより、M.P.D.BRAVEは初の初陣をとる!引き締めて望め!!」

  吉崎と葉山 「了解!」  

  要 「よしっ!!M.P.D.BRAVE、出撃!!」

  東京・町田。この区域にもデストリアンが出現していた。

  ムカデタイプとは異なり、ゴツイ体の二足歩行するタイプであった。

  上半身に無数の眼球があり、全身を覆いつくすイボ状のもの、両腕の先には鎌のような手首がある。大口を開けながら、強烈な口臭を放ちながら住宅街を突き進む。

  デストリアンの眼下には、逃げる人々が疎らに居る。デストリアンは、鎌状の手首を振ったり、足踏みしながら人々を叩き潰す。周囲に血が飛び散る。

  そして体勢を低くして、死体を捕食していく・・・・・蹂躙に次ぐ蹂躙が続く。

  そのデストリアンの向こう側にも別のデストリアンが出現する。

  首のないマンモスのような毛で覆われた巨大な体。楕円形の口に牙。額にあたる部分には、小さな

 赤い眼が6つ並ぶ。4足歩行タイプのデストリアンだった。  

  同時多発出現。周囲にサイレンが響き渡る中、2体が破壊活動を開始しはじめた。

  この情報は、急行中のM.P.D.BRAVEに伝達される。

  吉崎 「要隊長!先程現れたクリーチャーですが、既に殲滅されたとの情報が入りました。」 

  要 「何!?どういうことだ?!!」

  吉崎 「それが・・・謎のロボットによって殲滅されたという事です。」

  要 「謎のロボット?!!気になるな!!よし、今回は戦闘任務は無し!!現場検証と事後処理の任務に就く!!」

  その時だった。急遽吉崎の所に新たなデストリアンの襲来情報が入った。

  吉崎 「?!っ・・・たった今入った情報です!!東京、町田で、ハカイジュウ2体が同時出現した模様!!」

  要 「何!?一刻の猶予も無いな!!鹿島、霧島!!進路変更!!大至急、東京の町田へ向かってくれ!!!Jトランスポーターを加速させろ!!!」

  鹿島 「了解!!進路を東京都・町田へ変更、Jトランスポーター、急加速!!」

  霧島 「了解!!進路変更!!速度、マッハ1.5!!!」 

  レバーを押し込んだ鹿島たちが町田へ向けてJトランスポーターを加速させる。

  同時刻。マイトガインのパドックにも2体のデストリアンの情報が入る。

  青木 「お坊ちゃま!!新たなハカイジュウが2体出現したとのことです!!」   

  舞人 「また新たなハカイジュウが?!こんな短期間で2体も現れるとはな・・・。」  

  青木 「いかがなさいますか?!」

  舞人 「無論、出撃だ!!ロコモライザー、起動!!」

  レバーを動かし、ロコモライザーを起動させる。

     ギュウィン!

  マイトガイン 『勇者特急、マイトガイン!定刻より若干遅れて起動!!』

  舞人 「・・・・・まぁ、確かにな。」

  マイトガイン 『データ照合・・・君が私のパイロットを勤める旋風寺舞人か?』

  舞人 「そうだ!よろしく頼むぞ!!マイトガイン!!」

  マイトガイン 『ああ!!よろしくな、舞人!!』

  ドック内放送 「ロコモライザー、起動確認!ドックエレベーター作動!!ゲートハッチ開け!!」

  出撃に向けてドック内の各機械が作動じていく。

  地下からエレベーターで上昇し、地上へと出るロコモライザー。その側面には巨大な剣が引っさげられている。ロコモライザーをライトアップされた光が照らす。

  お台場と同じく、海上に造られた人工基地・ブレイブ・フォートレスが広がる。鉄道の路線があちこちに確認できる。

  舞人 「ロコモライザー、発進!!」

  空中へ上昇しながら飛び立つロコモライザー。全開で飛び立ち、それに続くようにライナーズが飛び立つ。ライナーズはロコモライザーからの自動遠隔操作によって制御されているのだ。

  舞人はレバーを握り締めながら安否不明の年上の幼なじみ、紬を思う。

  舞人 「紬さん・・・無事でいてくれよ・・・!!!」




  東京・町田。先行した警察の特殊部隊がC‐03とC‐04に対して銃撃を行なっていた。
  
    タタタタタンッ!! バララララララララッ!! ダダダダダダダンッ!!

  特殊部隊員 「くそっ、やはり効かないのか?!!」

  マシンガンの銃弾がC‐03に射ち込まれていくが効果は今ひとつのようだ。

  C‐03 「ガアアアアアアアッ!!」  

    ドガギャアアアッ!!

  振りかざされた鎌状の手首が特殊部隊の隊員たちごとコンクリートを砕く。
  
  そのエリアの上空にJトランスポーターが到達。いよいよジェイデッカー達が出撃する。後部の控え室の要に通信を呼びかける霧島。

  霧島 「要隊長、現場に到達しました!!」

  要 「そうか!!よし、投下準備!!ジェイデッカー、レイバーズ!!出撃だっ!!ハッチオープンを頼む!!!」

  霧島 「了解!!ハッチオープンっ!!!ジェイデッカー、レイバーズ、投下します!!俺達もJバギーに乗り込むぞ!!」

  吉崎と葉山 「了解!!」

  Jトランスポーターのハッチがオープンし、JポリスとJローダー、ガンレイバー、ショットレイバーが投下されていく。

  ガンレイバー 『ひゃっほうっ!!!』

  ショットレイバー 『はぁああっ!!』

  威勢よくレイバーズが降下する。そして、ジェイデッカーの空中合体が始まる。

  要 「ジェイデッカー、ブレイブ・アップッ!!!」

  Jポリス 『了解!!』

  Jローダーが青白い炎を吹き出しながら、バックスラスター全開で上昇。下半身が変形し、トラックのキャビン部も真っ二つに割れて上腕部が飛び出し、両肩へと変形。下げられた腕が両腰の下腕部と接続。腰から切り離された腕から手首が飛び出した。ウィングが展開して後部へと折込まれる。そしてその開いたスペースから、レーザーセンサーが撃ち出される。

  Jポリス 『チェンジッ!!』