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ロイエド

2012/2/24更新

別れた二人。









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あの日二人はそれぞれの道を歩き出した。



繋がっていたものを切り剥がした。
その時にお互いが痛みを感じたのは確かだった。


それでも、お互いの言葉が重なった

『終わりにしよう。』





二人が進める道はきっといくらでもある。
その中で二人は一緒にこの道を選んだ。
お互いがお互いのことを考えて、自分のことを考えて。


この道が正面の道だったとしたら、

右側にはどんな道が広がっていたんだろう。
左側にはどんな道が広がっていたんだろう。


そのどれもを事前に知ることが出来たなら、
二人は同じようにこの道を選んでいるのだろうか。




大佐、交わることのない道を選んだ俺等だけど、
あんたの名前はよく聞こえてくるよ。



その度に俺は・・誇らしいんだ。



あぁ、俺達は間違ってなど居なかった。
あんたはやっぱり最高だってな。

俺たちの居る場所は遠いかもしれないけど、
結構近くにあんたをいつも感じることが出来るよ。





大総統執務室の眺めはこんなものだっただろうか。
こんなにも胸に響かないものだっただろうか。

君は今、何処に居るだろうか。

もう二度と交わることのない道を選んでしまった。
だが、あの日の決断を後悔することはない。

ここから見えるものの中に君の面影を感じる。
君が残してくれたものは今も私の中にちゃんとある。
それが消えないことがこの道が正しいという証明なんじゃないだろうか。







右側にはどんな道が広がっていたんだろう。
左側にはどんな道が広がっていたんだろう。




そんなものどうだっていい。








この道が全て――






二人の道は二つの一本道。







その道はいつか辿りつくだろう。

もう一つの一本道へ――




end