新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第3話
マイトガインは専用必殺剣・動輪剣を装備する。舞人のコックピットモニターに動輪剣の出力データが表示された。リアルタイムで出力のコンディションを表示しているのだ。実体剣でありながら、刀身にビームエネルギーを帯びる事ができる兵器だ。出力によって斬れ味が代わり、通常は57〜73%の範囲で使用する。
舞人 「動輪剣、エネルギー出力70%!!さぁ、いくぞっ!!!」
フォンッと切先を敵に向けるマイトガイン。だが、C‐04は榴散弾をやぶれかぶれのように撃ち飛ばし始める。
C‐04 「ギョゴゴゴゴゴゴオオオオオ!!!」
ビュビュビュウウゥッ!! ヴュドォヴュドォヴュドォオオ!!
マイトガイン 『くそっ・・・これではうかつに斬り込めないぞ!!舞人っ!!!』
舞人 「シグナルレーザーで牽制するか・・・?!!」
ディギャン、ディギャン、ディギャン、ディギャン!!
ズディギャドォゴゴゴゴガアアアンッ!!
C‐04 「ヒョォオオオオオッ!!」
その時だった。空中からレールガンが降り注ぎ、C‐04に直撃する。
マイトガイン 『?!これは・・・??!』
舞人 「もしや!!?」
夜空を見上げるとジェイデッカーの姿があった。
ジェイデッカー 『こちら、M.P.D.BRAVEのジェイデッカー!!援護するぞ!!』
舞人 「ああ!!ありがたい!!」
マイトガイン 『舞人、あのロボットは一体?!?』
舞人 「あれは、警視庁が開発したジェイデッカーだ!マイトガインと同じく超AIを搭載しているそうだ。」
マイトガイン 『言うなれば私の仲間か!!』
舞人 「まあそんなとこだな!!」
マイトガイン 『よし!!ジェイデッカー!!私は、旋風寺コンツェルンのマイトガインだ!!よろしく頼む!!』
ジェイデッカー 『こちらこそ、よろしく!!マイトガイン!!』
2機がC‐04に立ち向かっていく。
ジェイデッカー 『私がJバスターで援護する!!その間に攻撃をを!!』
舞人&マイトガイン 『わかった!!』
ディイイギンッ!! ディギン、ディギン、ディギイインッッ!!!
ズドォオオオオオオ!!!
Jバスターのレールガンが注がれる中、マイトガインが、C‐04に突っ込んでいく。
ズドォドォドォドォガッアアアアアアンッ!!!
C‐04 「ヒョォオオオオオ!!!」
Jバスターのダメージを受け、攻撃できないC‐04。
舞人 「おおおおおお!!!」
マイトガイン 『はぁあああああ!!!』
グッと動輪剣を両手に握りながら突っ込んでいくマイトガイン。
舞人 「スパーク・ボンバーッッッ!!!!」
マイトガイン 『おおおおおおおお!!!!』
ゴォォオオッ・・・・ザディズギャガアアアアアアアアンッッ!!!
C‐04 「ギュフュグググウウッ!!!」
擦れ違いながら揮われた動輪剣の太刀が炸裂。大ダメージを与えた。そこから振り返り、更なる豪剣の太刀を斜めに叩き下ろす。
マイトガイン 『せやああああああっっ!!!』
ズドォガザシュウウウウンッッ!!!
C‐04 「ヒョグギイイィイイ?!!」
動輪剣の威力は確かなものだった。大ダメージを受けながらもマイトガインに振り向いて舌を撃ち飛ばす。
ヴィディギュギョッ!!
ザンッッ・・・・ズッドォシャアアアアァアアアアアンッッ!!!
刹那に舌を斬り、顔目掛けて動輪剣の太刀を揮う。斜めに身体が寸断され、斬り口が開いた。
C‐04 「グギイイイ??!」
マイトガイン 『でやああああああっ!!!』
ズシュズバァアアアアアンッッ!!!
更に太刀を入れられ、ダメージが重なるC‐04。
マイトガイン 『そろそろ止めといこうか、舞人!!』
舞人 「そうだな!!間合いをとる!!一旦離れるぞ!!」
マイトガイン 『ああ!!』
舞人はマイトガインを間合いをとるために標的から引き離した。適した位置に着地すると、舞人は動輪剣の出力を上昇させ始めた。
舞人 「動輪剣、エネルギー出力アップッ・・・90・・・100・・・110・・・。」
エネルギーはどんどん上昇し、150%まで上昇した。
舞人 「エネルギー150%!!!動輪剣、チャージアップッ!!!」
マイトガイン 『はぁっっ・・・・!!!』
動輪剣の切先を敵に向けて構えるマイトガイン。鍔の車輪が高速で回転し、刀身が光り始める。
舞人はレバーを押し込んで、マイトガインを一気に加速させる。両手に握り締めた動輪剣を突き出したマイトガインが突っ込んで行く。
ズドォアアアアアアアアアアアッッ!!!
マイトガイン 『おおおおおおおおお!!!』
舞人 「真っ向!!破砕突きっっっ!!!」
ズディギュズシャアアアアアアアアアアアンッッ!!! ズドォォゴゴゴゴゴゴゴォォォォ・・・・・・!!!
強力な突きを突き刺したマイトガイン。衝撃で巨体が土煙を巻き上げながらスライドする。動輪剣を突き刺したまま帯びたエネルギーを一気に放出する。
舞人 「動輪剣、エネルギーパージッッ!!!」
キュアアアアアァ・・・・・ズドォヴァドォドォドォギャアアアアアアアアアアンッ!!!
ズゴゴゴゴゴオオオオオオンッッ!!!
膨大なエネルギーの解放で爆発するC‐04。爆炎にマイトガインの勇姿がそびえる。勝利を決めたマイトガインは、動輪剣を収容して額の青信号を灯した。
吉崎 「ぜ、全領域クリーチャー反応なし!目標は完全に殲滅しました!!引き続き、人命救助、瓦礫撤去等の事後処理に移行します。」
一連の事件がようやく終息した。
事前に待機していた特殊衛星班の車両から多数の特殊衛星班員が出動し作業に取り掛かり始める。
その中、Jバギーから降りた要がマイトガインへと歩み寄る。
要 「これが、旋風寺コンツェルンのマイトガイン・・・・。」
マイトガイン 『そのとおりです。あなたは?』
要 「俺は、要誠人。警視庁所属特殊部隊M.P.D.BRABEの隊長を務めている!!」
すると、マイトガインの胸のハッチが開き、舞人がワイヤーを使って要の所へと降りてきた。
舞人 「俺は、旋風寺コンツェルンの、旋風寺舞人だ!!共に正義の為に戦う者同士、ここはひとつ握手をかわそう!」
要 「ああ!」
サイレンが鳴り響き、パトランプが光る夜の街中で握手をしながら向かい合う二人。
ゴオオオオオオオオオオ・・・ズシン・・・
そこへジェイデッカーも着地した。
ジェイデッカー 『殲滅任務完了しました。』
要 「ああ。初の戦闘、ご苦労だった。2体相手によくやった!」
作品名:新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第3話 作家名:Kブレイヴ