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ooo aftre ~夜天の主と欲望の王~ 第5部 後編

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027話 終焉と復活と堕ちた翼




『タカ!クジャク!コンドル!
タージャードル~ッ!!』


『な、なんだ…あのコンボは!?』


もう一人のオーズ、「ユニガゴンコンボ」…アンジュの目の前には
映司が変身したオーズ、「タジャドルコンボ」が現れた!

タカヘッドはタカヘッドブレイブへと強化され、胸には不死鳥の紋章が浮かび、腕にはタジャスピナーが装備され、背中には赤い翼、コンドルのような鋭い爪が装備された、全身赤に統一されたオーズにコンボチェンジした。

アンジュを倒すための最後の切り札である!!



「え、映司くん…とりあえず恥ずかしいから下ろしてくれや…」

「え?…あぁ、ごめん!!」


オーズは はやて を離し、アンジュに対して構える。





「…はやてちゃん、ちょっといいかな?」

オーズはアンジュに構えながら はやて に話し始めた。

「はやてちゃんにはどうやら『メダルを砕く力』があるらしいんだ」


「えぇ!そうなんか?」



はやて は驚いていたが、オーズはそのまま話し続ける。


「だから、俺はこのままアンジュと一対一を持ちかける、はやてちゃんはこの前以上の魔法をアンジュに放つ準備を用意していて欲しいんだ」


「けど、アンジュ相手に一人って…そんなの自殺行為やないか!!絶対だめや!!」


「大丈夫だよ、はやてちゃん!」


オーズが優しい声で はやて につぶやいた。




「今の俺なら、絶対負ける気がしない。だから…はやてちゃん、何も心配しないで。必ずこれですべて終わらせてみせるから」



その言葉を聞いた はやて はなぜだかよくわからないが、今までの緊張感がすべて吹き飛んでしまった。

なぜ彼の言葉の一つ一つにはここまで説得力があるのだろうか。

でも、今は彼にすべてを託せそうな気がする。

はやて は決心した。



「わかった…!任せたで、映司くん!」


はやて は得意の広域系魔法を放つため、この場を一時退避した。








『いいのか?オーズ。どのようなコンボを使っても、俺には絶対に勝てんぞ!?』


「大丈夫…俺の周りには、常に見えない手で支えてくれる『家族』がいる…それに…今は俺ひとりじゃない!!」


『ッ!!』

その瞬間!オーズはアンジュに目掛けて超高速で飛行し、その勢いでキックを放った!
アンジュはその衝撃で吹き飛び、岩に衝突した!

『グオォォォォッ!!!』
(なんだ…なにも見えなかっただと…!?)

『図に乗るな!オーズゥッ!!!!』

アンジュも飛翔し、足のドラゴンネイルを展開し、オーズに攻撃した!
しかし、オーズのスピードの方が一歩上で何回攻撃してもすべてかわされていった。

『このッ!!』

一瞬、アンジュの身体に隙ができた。

「いまだッ!!」

『なに!?グアァッ!!』

オーズはアンジュの懐にタジャスピナーによって炎をまとわせたパンチを入れた!
アンジュの身体にひびが入ったが、すぐに再生された。

しかし、最初の時よりもはるかに傷の治るスピードが遅くなっていた!!


「やっぱり、今までの攻撃は無駄じゃなかったんだ…」

『そんな…俺が…俺が負ける…だと…!?』


アンジュはすぐに後ろへ後退し、左腕にあるユニスピナーを構えた。


『俺は欲望の王さえ倒した最強のグリード…その俺が、敗北などさせられて…たまるかぁッ!!!!』

ユニスピナーから大量の電光弾が放たれた!!

「ッ!セイヤッ!!」

負けじとオーズは左手に装備されているタジャスピナーを構え、火炎弾を放った!!
両方の弾がぶつかりあい、空中では閃光が飛び散る!

『俺は…俺はこんなところで…こんなところでくたばってたまるかぁ!ヌオォォォォォォォッ!!!!』

そのままアンジュが背中の翼を広げ、頭の角を使い、オーズに突っ込んできた!

「くッ!」




その瞬間、両者がぶつかり、空中で大爆発が起こった!!



『ど…どうだ…は、ははははッ!!!!……な、何!?』





「あ、危なかったぁ…」



ギリギリのところでタジャスピナーを盾にして防御し、今、オーズは右手でアンジュの角を掴んだ状態である!

「この距離ならよけられないでしょ!」

『なんだとッ!!は、はなせ!!』

オーズはすかさず足のラプタードエッジを展開し、アンジュの腹を何度も蹴りつけた!
傷口の再生が追いつかず、セルメダルがどんどん流れ落ちてくる!!



『や、やめろぉぉッ!!!グアァァァァァッ!!!!…く、くらえぇッ!!』

アンジュは悶えながら左手をオーズに突き出し、ゼロ距離でユニスピナーの電光弾を放った!

「ぐあぁぁッ!!」

オーズは吹き飛び、両者には距離が生まれた。



息を切らしながら、アンジュはオーズに質問した。

『なぜだ…なぜ貴様はそこまで戦える…もう…はぁ…はぁ…貴様には力が残っていないはず…』


オーズはアンジュの問いに自信満々かのように答えた。



「それはね…、俺たち家族の約束を果たすため…みんな笑顔でいて欲しいために…俺は…俺はいくらでも戦えるんだ!だから…」






















「だから…私たちはお前達を倒すまで絶対に諦めない!」

ヴィータのグラーフアイゼン・ギガントフォルムがグリフォンヤミーの身体に当たり、大量のセルメダルが流れ落ちた。

『わからない…たかが約束のために…なぜそこまで…ッ!グォォォォッ!!!!』

その瞬間、ザフィーラが一気に至近距離まで近づき、グリフォンヤミーの頭に渾身の一撃を入れた!

「ただの約束ではない…家族の約束だ!!」


ヴィータがザフィーラの隣りに滞空する。

「私達『家族』は出撃するときにある約束をしたんだ!…絶対に死なないって…生きて帰って家族みんなでご飯を食べるんだって!!」

ヴィータがグリフォンヤミーに対し、カートリッジを大量にリロードしながら高速で突っ込んでいく!!



「だからッ!!だから私たちはッ!!いくらでも戦えられるんだぁぁぁぁぁぁッ!!!!」


『そ、そんなッ!?主ぃぃぃぃぃぃぃぃッ!!!!』




その瞬間、空中では大爆発が起こり、大量のセルメダルが雨のように流れ落ちた…。


ザフィーラはふらふらのヴィータのそばに移動する。




「やったな…ヴィータ」

「あぁ、ザフィーラも…」


二人はお互いの拳を軽くぶつけ合った。

















「シグナム…最後の一体よ…」

地上ではようやく屑ヤミー軍団との戦いが終わろうとしていた。


「主はやて…私は約束を忘れていました…生きて皆のもとへ帰ると…この無礼、今ここで償わせてもらいます!!はぁぁぁぁぁぁぁッ!!」


シグナムは最後の一体目掛けて突っ込んでいった!!

『ッ!?』



ジャキィンッ!!…。




シグナムの放った最後の一太刀が綺麗に決まり、屑ヤミーは崩れ去った。

しかし…その瞬間、シグナムは仰向けに倒れてしまった。



「…ッ!シグナム!!」

シャマルは慌ててシグナムの元へと向かった。
もしかして、最後の最後でヤミーの攻撃が当たってしまったのか…?