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ooo aftre ~夜天の主と欲望の王~ 第5部 後編

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028話 終焉までの時間と再会の破壊者と決意





その後、俺たちは救援にきた なのはちゃん とフェイトさん…スバルちゃん達によって皆、救出された。

アンクはその外見と性格のせいで、最初はその場にいた全員が警戒していたけど、なんとか俺の説得によって機動6課の隊舎に入らせてもらうことができた。

本人はあまりいい気ではなかったみたいだけどね…。

そして俺たちはそのまま医療スタッフの手によって治療され…いつの間にか数日が過ぎていた…。



だけど…



あの場で倒れた はやてちゃんは…



ずっと昏睡状態だった…。









………






機動6課、医療室。
そこでは完全に復活を果たしたシャマルが、いまだ眠り続けている はやて の治療を行なっていた。

その周りにリィンフォースを含むヴォルケンリッター達とアンクの姿があった。
…しかし、その場に映司はいなかった。

そして、ベッドには人口呼吸器が取り付けられ、いつ目覚めるかわからない はやて と、そのそばには「夜天の書」があった。


「………どうだ、シャマル。主はやての容態は…」


シャマルはずっと机に体を向けていたが、…深刻そうな顔をして皆のほうへ振り向いた。





「体には…外傷以外の問題は特に見当たらないの…ただ…」


「な、なんだ!?シャマル!!一体 はやて になにが起きているんだよ!?」

ヴィータがシャマルに近づき、焦りながらもシャマルに質問する。



「おい、ヴィータ…シャマル…ゆっくりで良い、全部説明してくれ」

ザフィーラがヴィータをシャマルから優しく離す。
…そして、シャマルの口が開かれた。


「問題は…リンカーコアね…10年前、かつて『闇の書』にリンカーコアを食べられていた時みたいに、今もその現象が起こっているの…」

「なんだとッ!?」


シグナムが身を起こし、シャマルに質問した。

「それは10年前に完全に断ち切ったはずだ…リィンフォースが自分の命と引換えにな…なのに…なぜ再びそれが…ッ!!」


シグナムがその場に座りこみ、思いっきり地面を叩いた。


「…おそらく、667ページね…」

その場にいたアンクを除く全員が驚いた。


「667ページ…つまり、『闇の書』と呼ばれていた時にできたもの…解放された時にそのページには多分『闇の書』の思念が残っていたのよ…」



「つまり…その思念が現在の夜天の書に『バグ』という形で発生した…というわけか!」


今まで黙っていたアンクが急に話しかけてきた。
それを聞いたヴィータが急に身を乗り出し、アンクの胸ぐらを掴む!

「うっせぇ!!てめぇちょっと黙ってろ!!はやて が死ぬわけないだろ!!」


しかしアンクはなにも気にせず、ヴィータに答える。


「おい、ガキ。なにか勘違いしてないか?『バグ』っていうのは『ワクチン』さえ打てば時間はかかるが治るものだろ」


「あッ…」


ヴィータはすぐにアンクの胸ぐらを離し、シャマルに駆け寄る。

「シャマル!はやての治療は…」


シャマルは少し微笑み、ヴィータに答えた。


「大丈夫よ、治療だったら1ヶ月はかかるけど…なんとかできるわ」




「そ、そうか…よかった…」










「けど、問題は『夜天の書』なの…」


ッ!!



シャマルの口から衝撃の事実が話された…








「今、夜天の書ではさっきも言ったとおり、闇の書の思念が入り込んでバグが発生しているの…そして…今、そのバグは、一つの『プログラム』になろうとしているの…」



「お、おい待て、まさか…そのプログラムって…」


シグナムは恐る恐るシャマルに質問した…





































「そう、かつて10年前で発動した『暴走プログラム』…再び『闇の書の闇』が生まれようとしているの…」































最悪だ…





ザフィーラがシャマルに質問する…
「シャマル…その『暴走プログラム』が完成するのに…あとどれだけの期間があるんだ?」

「…あと…5日…」

「5日ッ!?」


シグナムは完全に焦っていた、5日後…機動6課の解隊式の日だ…。





「短い…いくらなんでも短すぎる…主はやて が目覚めるのに一ヶ月…しかし、その前に暴走プログラムが完成…一体私たちになにが…」



「はやて…なぁ起きてくれよ!はやて!!」

ヴィータは寝ている はやて を無理やり揺さぶった…しかし、一行に起きる気配は…ない。


「はやてちゃん…リィン達はどうすれば…」







その場には、全員絶望な未来という考えしか…なかった…。



(映司…さすがにこれはマズイぞ…お前、なにしているんだ?)













………




その頃、映司は機動六課の隊舎の屋上にいた。
映司は空に手を伸ばす。

「俺…また、掴めなかった…、はやてちゃんの手…」


映司は絶望していた。
せっかくアンジュを倒したのに…

皆でご飯を食べられると思ったのに…


「結局かなっちゃうんだな…『アンジュの欲望』」



映司は皆より一足早く、シャマルから説明を全部受けていた。

アンジュの欲望は…違う形で現実になろうとしていたのだ。
自分たちの家族の手によって…




「俺、結局だれも救えなかった…この世界を…守れなかった…」
















「諦めるのか?」












「え?」











映司は声が聞こえた方向に振り向いた。









そこに立っていたのは、








映司をこの世界に移動させた張本人。








「仮面ライダーディケイド」だった。












「残念だが…お前は失敗してしまったらしいな」

ディケイドは少し頭を下げる。


「すいません、ディケイドさん…ディケイドさんが俺に解決してほしい事件って、『アンジュを倒してほしい』ってことじゃなくて…『夜天の書の暴走からこの世界を守ってほしい』ってことだったんですよね?」



「あぁ、俺は最初から知っていた、アンジュによって夜天の書が暴走し…この世界が破壊されることをな…俺はお前にそうなる前にアンジュを倒して欲しかった…最初にすべて教えてやればよかった…すまない」



「いいんですよ、…だれも、悪くないんですから…」



「だが…」


映司は再びディケイドを見る。



「お前は、このままでいいのか?」






良いわけがなかった。
できることなら、またこの世界、ミッドチルダを救いたい。



「いやですよ…このまま、終われない…」


その時、…映司に再び火がついた!!


「確かに、あと5日間でなにができるかわかりません…だけど!!まだ諦めたくありません!!なにかまだあるかもしれません!!…もし本当にその時が来るのなら!俺はその5日間でみんなと最高の時間を作ります!!」





「上出来だ…!」


ディケイドはなにかを決心し、映司に近づく。


そして…









「一つだけ…一つだけある…」