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新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第4話

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  澪 「え!?火鳥クンから?!ど、どうしよう・・・・えと・・・・うんと・・・。」

  同級生の異性からの電話初めての電話に澪は焦りと緊張と恥ずかしさを混ぜたような感情に見舞われる。

  恐る恐る電話に出る澪。出だしからどもってしまう。

  澪 「も、モ、もしもし?」

  勇士朗 「ももももももしもし?かか、かとりだけど!」

  勇士朗も同級生の異性と電話で会話するのは初めてであった。澪以上に激しくどもる。

  勇士朗 「き、昨日の今日だから、あのあと結構落ち込んでたし、俺、その・・・心配で、さらに・・・助けた時ベース・・・あれ?あ、違う、心配で俺が・・・・ううっ。ゴメン!!」  

  うぶさの余り、主語述語が滅茶苦茶になる勇士朗。言ってることが段々訳解らなくなってしまう。もう初にして終わったと思った。
    
  勇士朗 (あ・・・・・終わった。やっぱメールすればよかった。)  

  だが、耳元から聞こえてきたのは澪の笑い声だった。

  澪 「ぷっ・・・・あははははははははっ!」

  勇士朗 「え?!」

  澪 「あはははは・・・あ、ゴメン!火鳥クンがなんかオモシロかったからつい笑っちゃった。」

  勇士朗 「え?!?」

  澪 「だってつい昨日の火鳥クンと全然違うから。でもなんか安心した・・・・私以上に緊張しちゃってた火鳥クンの声聞いてさ。」

  勇士朗 「あははは・・・あ、秋山さんも緊張していたの?!」

  澪 「もちろん。同級生の異性からの電話なんて初めてだったから・・・・昨日はみんなを助けてくれてありがとう。和やさわちゃんも、私のベースも見つけてくれたし。」

  勇士朗 「お、俺も助けるコトに夢中だったからさ。うん。」

  澪 「・・・私達は、火鳥クンがロボットになれること、秘密にしておくよ。」  

  勇士朗 「そ、そお?ありがとう。でも、今のところはいいけどいつまでも秘密にするのはキツイかな?警察の方にもロボットあるみたいだし。」

  澪 「それなら、今日学校に来てたよ。警察官と会話してた。スゴイよね?今のロボットの技術って・・・でも一番スゴイのは火鳥クンだったよ。」

  勇士朗 「俺の方は地球外の技術だからね・・・。」  

  ケータイで澪と会話する勇士朗。段々と緊張がほどけてきているようだ。同時に澪の心のケアーにもなったようだった。

  一方、光の方は、まだ返信は来ていなかった。

  蓮 「お!律から返信来た!」
 
  光 「こねー・・・おわった・・・・あ、うそ。まだ終わってない!」

  俊 「おいおい・・・・まだ5分も経ってないぜ。」

  一方送信相手の唯は、愛ギター「ぎー太」を抱きしめながら寝ていた。

  唯 「ぎー太ぁ〜・・・よかったぁむにゃむにゃ・・・・。」

  寝言を言いつつも寝続けている唯。

  その時、平沢家の上空にまた新たなエネルギー生命体らしき光が舞い降りてきた。

  家の外では妹の憂が従兄の平沢勇と勇の愛車、エクスGTを洗車していた。

  勇は就職先が親戚の唯達の家から近いということもあって、居候として唯達の家に住み込ませてもらっているのだ。

  勇 「そうか・・・確かに俺もニュースで見たけど大変だったな。それでしばらく学校休みか・・・あ、ここ水かけていいぜ。うーさみー、さみー・・・。」 

  憂 「うん。お姉ちゃんの同級生の人たちや先輩達が犠牲になってね。直接見てたわけじゃないからピンとこないんだけど、お姉ちゃんや友達がその場に居合わせちゃってね・・・。」

  勇 「それで唯は、部屋にこもりっきりか?」

  憂 「昨日帰ってきたときはいつものお姉ちゃんじゃなかったけど、心配になってさっき見たらギター抱えて寝てたよ。」

  勇 「そっか・・・・唯のコトはもうチョットそってしておいてやろうな。」

  憂 「そうだね・・・。」

  勇 「っし!あとはからぶきして終わり!もういいぜ憂。寒い中手伝ってくれてサンキュー。ほれっジュース代。唯の分も買っといてやれ。釣りは小遣いでいいぞ。」

  憂 「ありがとう!勇兄ちゃん。」
 
  憂に千円札を渡すと、愛車をからぶきし始める。

  そのときだった。上空から飛来したエネルギー生命体がエクスGTと一体化した。

     キュアアアアアアアアアアアア・・・・!!

  勇 「な、なんだぁ!?」

  憂 「きゃあっ!」

  眩い光に包まれる勇の愛車。光が収まるとエクスGTが喋りだした。

  エクスGT 『ここが地球か!なるほど、いい星だ。』

  勇&憂 「しゃ、喋ったぁ?!!」

  憂 「ちょっとお姉ちゃん起こしてくる!」

  憂は、急いで唯をズリ起こして車庫まで連れてきた。

  唯 「う〜・・・・・・いったいどうしたの?憂〜。」

  憂 「だってクルマが喋ったんだよ?!」

  唯 「うううう〜・・・。」

  勇 「・・・・で、あんたは一体何なんだ?!」

  エクスGT 『私は、宇宙警察機構のエクスカイザー。』

  勇 「なんだってええ!!?宇宙警察?!!」

  憂 「嘘っ?!」

  唯 「むにゃむにゃ・・・・。」

  またもう一つの勇者が新たに地球に降臨した。勇と憂が驚愕し、唯が目をこすっている。その時だった・・・。

  エクスカイザー 『む?!!』

    ズギャドォオオオオオオオン!!  

  憂 「きゃあ?!何?!!」

  勇 「爆発・・・・おわあ?!!なんだありゃあ?!!」
                                              
  近所に響き渡った爆音。地下から新たなデストリアンが姿を現したのだ。直立歩行をするアリのような甲虫タイプ。腕を振り上げ、進撃を開始する。大きさは10メートル前後の小型のものだった。

  C‐05 「キュギュキイイイィッッ!!」

  エクスカイザー 『デストリアン・・・・やはりこの星にも侵入していたか!!君たちは下がっているんだ!!』

  勇 「ええ??!デス・・・まじかよ?!!」

  唯 「ああ・・・!!」

  憂 「お姉ちゃん!!」

  唯は、出現したデストリアンの姿を見るなり、恐怖にすくんでしまう。あの出来事から数日しか経っていない。無理も無かった。

  エクスカイザーと融合したエクスGTは、そのまま走り出しC‐05に向かっていく。

    ヴギュルルルルゥゥッッ!! ゴガギャッ、ヴォォオオオオォ!!

  唯の家を飛び出していくエクスカイザーの姿を勇が追う。

  勇 「一体何がどうなってんだ?!!」

  立ち止まる勇。その時、エクスカイザーが舞い上がった。

  エクスカイザー 『とあぁああっ!!』

  その掛け声と共に、エクスGTが見る見るうちに変形していく。そして胸にライオンの顔を持った白と赤が主色のロボットとなった。

  エクスカイザー 『チェエエェエンジッ!!エクスカイザー!!!』

  勇 「うおおおお?!!」

  憂 「すごい・・・・!!!」

  唯 「ふおおお・・・!!」