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ooo aftre ~夜天の主と欲望の王~ 第6部 後編

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「体内にリンカーコアは存在しないんですけど…その媒体となる別のエネルギー体からもの凄い量のエネルギーが常に放出されているんです!しかもそれは6つ存在します!」


リンディはそのエネルギー量の数値を見て驚いた。


「この数値って…!間違いなく『ロストロギア』級ね…。しかもそれが6つも、…彼は一体…」







「君!そろそろ白状したろどうだ!?あの場にいた目的を言え!!」

『だから関係ねぇって何度も言っただろうが!!…全く、後藤の奴並に頭の固いガキだ…』

「ゴトウ…?僕の名前はクロノ・ハラオウンだ!!」

『誰も聞いてねぇよ!!』


その時、リンディが落ち着いた表情で2人の間に入った。

「はいはい、そこまで!クロノ、少し落ち着きなさい」

「でも母さッ!…いえ、艦長!こいつは…」

「大丈夫、私に任せなさい!」


リンディはクロノに笑顔を見せた後、アンクに振り向いた。
そしてリンディはなんの躊躇もなく、アンクのバインドを解いた。

これにはその場にいた全員が驚いた。


「ちょ、ちょっとリンディさん!?」

「…ッく!」

なのは がリンディのあまりに大胆な行動に戸惑いを隠しきれなかった。
ユーノは念のために なのは をかばうように前に立った。


『ふぅ、やっと話をきてくれそうな人間が現れたか』

そのままアンクは椅子から立ち、グリード体から人間体へと変体した。
その場にいた者達はさらに衝撃を受けた!
これにはリンディも驚きを隠せなかった。


「えっ…あなた人間…だったの?」


フェイトが挙動不審ながらアンクに話しかけた。
人間の姿になったとはいえ、頭は金髪、凶悪な目つき、一言で表すと「不良」だ。
その姿にフェイトは完全に怖がっていたのだ。


「いや、さっきの姿が俺の本当の姿だ。お前たちにはこの姿のほうが話しやすいだろ」


アンクは軽い準備運動をし、再び椅子に座った。
そして落ち着いたリンディは引き続きアンクに話し始めた。


「アンク君、少し落ち着いたかしら?私の名前はリンディ・ハラオウン。クロノが少し迷惑をかけたようね、ごめんなさい」

「っ!艦長…」

「はんッ!ハラオウンってことは、お前たちは家族のようだな。どうやったらお前みたいにぽわぽわしてそうな人間から、こんなカッチカチなガキが生まれるんだ?」

「おい!艦長に失礼だぞ!」

「お前に言っているんだよ!クソガキ!!」

「まぁまぁおちついて、クロノ、アンク君」


リンディは二人の気を沈め、話続ける。


「まぁとりあえず!…どう、アンク君?少しリラックスするために…」


その時、リンディは笑顔で懐から「ある物」を取り出した。
それをみた なのは とユーノは苦笑いをした。


「あ、あれって…」

「あぁ、アンクさん…」

「え?私は好きだけど…『リンディ茶』」



「少し、お茶にしない?」

「あ?なんだそれは…」



















「ついたで!ここや!!」

「意外に大きい家だなぁ」


映司は はやて の家に到着した。
その頃には完全に日が沈み、星空が輝いていた。


「ただいまぁ~!」

「おかえりなさい、はやてちゃん!…あれ?そちらのかたは?」

「彼は映司さんっていうんよ、私が困っていたところを助けてくれたんや!」

「火野 映司です!よろしくお願いします!」


映司は玄関から現れたシャマルに軽くお辞儀をした。
この時映司は内心ヒヤヒヤしていた。

自分が昨日交戦したオーズだと気づかれていないだろうか…


しかし…





「あら、そうなの?それはありがとね、映司くん!どうぞ上がっていって!!」

(…ふぅ)

流石に顔を出していなかったのでオーズの正体が映司だと気づかなかったらしい。
そのまま映司と はやて はリビングへと移動した。
するといきなり はやて にひとつの物陰が抱きついた。


「はやて~っ!!!!」

「こら、ヴィータ。恥ずかしいから離れてやぁ!」

「だって はやて いなかったから寂しかったんだぞ!」


それに続いて奥からシグナムが現れた。


「主はやて、お帰りなさい。ん?そちらの方は…」

「え?…っ!!!!」


ヴィータは本当に はやて しか見えていなかったのか、映司の存在に気づいていなかった。
急に恥ずかしくなったのか、とたんに はやて から離れ、顔を赤くしてそっぽを向いてしまった。


「あ、俺 火野 映司っていいます!」

「映司さんは今日困っている私を助けてくれたんや!そのお礼を込めて今日一日だけ家に招待したんよ!皆、仲良くしてあげてなぁ!!」

「そうですか…」


シグナムは映司の前に立ち、少し微笑みながら手を出した。


「私の名はシグナム、主はやてを助けてもらったことに感謝する、ありがとう『火野』」

「いえいえ、こちらこそ、シグナム『さん』」


映司も手をだし、シグナムと握手をした。


「はやてっ!!」


その途端、ヴィータがまた身を乗り出し、はやて にすがりついた。


「な、なんやヴィータ!?」


ヴィータは悲しそうな表情を浮かべた。


「なんで私達をよんでくれなかったんだよ!!はやて から呼ばれたらすぐに駆けつけるのに!!!」

「すまんな、ヴィータ」


はやて はヴィータの頭を撫でた。


「ヴィータにはいつも世話かけてばっかりやから今日は自分で背伸びしたかったんよ、大丈夫やヴィータ、私はいつでも皆を頼りにしてるで」


はやて は笑顔でヴィータを見た。
それを見たヴィータは自然と笑顔になった。


「さて、今日はお客さんもんいるし、久しぶりに鍋物にでもしてみよか!」

「それは良いですね、早速準備に取り掛かりましょう!」

「はいは~い!私は はやてちゃん のお手伝いしまぁす!!」


3人は台所へと向かった。

「おい、ソウジ!!」

「えっと…俺?」


映司は自分に指差した。


「当たり前だ!お前以外にだれがいるんだよ!!」

「いや、俺の名前『映司』だよ…」


ヴィータは一瞬顔が赤くなった…。


「な、なんだっていいだろ!?…それより、はやて の料理はギガウマなんだぞ!?覚悟しとけよ!!」

「へぇ!それは楽しみだな!!ちょうどお腹すいていたし、これは期待できそうだなぁ!!」

「へへっ!料理できるまでゲームしてようぜ!!」

「あ、良いね!負けないよ~!!」







そのあと、映司はゲームでヴィータにフルボッコにされ、落ち込んでいたが、ちょうど はやて の料理が完成し、5人とすぐ近くにいた一匹(ザフィーラさんは俺の前では犬というポジションでいるつもりなのだろうか?)で食事を取った。

映司は 初めて食べる はやて の料理に感激し、なんどもなんどもおかわりをした。
それはヴィータにも負けないぐらいの速さだった。
そのあとはお互いの生い立ちや今までのことを話し合って盛り上がった。

しかし、シグナムたちが闇の書から現れた事等、魔法関連のことはみんなの口からは一言も話してくれなかった。


「そんでな~!みんなにはまだ教えてなかったけど…なんと!ここにいる映司さんは…」