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新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第7話

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  澪 「なんて幸せそうな顔・・・。」

  さわ子 「もちろん私の心よ〜。ただでさえあんな事があって落ち込んでいたんだから。」

  律 「あぁ・・・・まぁ、確かにな。」

  紬 「テスト期間中は部室使用禁止なんですよね?いいんですか?」

  そう言いつつもちゃっかりとお茶を注ぐ紬。

  さわ子 「いーの、いーの!ばれなきゃ!私も現役時代散々使っていたんだから!」

  その時、澪と律のケータイにメールが入る。

  ♪♪♪・・・・

  律 「メールだ・・・・・・お!」

  澪 「私もだ。」

  唯 「どーしたの??」

  律 「蓮君達が図書館でテスト勉強しようぜって来たぜ!」

  澪 「ああ。私もそんなメールが火鳥君から来たぞ。」

  ♪♪♪・・・・

  唯 「あ・・・私も・・・・・・・光君だ!」

  即座に反応するさわ子。

  さわ子 「あなた達いつの間に彼氏を!!?あんなことがあったというのになにやってんのよ!!!それに私をさしおいてぇえええええっ!!!」

  律 「だあああ!まだそこまで発展してないから!!!」

  さわ子 「まだって何!?まだって!!?」

  ヒートアップするさわ子へ澪がクルーダウンをかける。

  澪 「えーと・・・このメールの男子達はあの怪物が襲ってきたときに助けてくれた男子達なんです。」

  さわ子 「え?!あ、そうなの!?この前に言っていたロボットの男の子?!」

  紬 「言ってみれば命の恩人さんですよ。あの人たちがいなかったら今頃どうなっていたか。」

  律 「そ、そーいうことだっ、さわちゃん!」

  澪 「まぁ、ロボットになるのは火鳥君だけなんだけどな。」

  紬 「ロボットの男の子なら私にも知っているコがいるわよ?」

  律 「そうなのか?!」

  紬 「ええ。マイトガインのパイロットをやってるコで、幼なじみなの。」

  律 「ママママ、マイトガインッ!!?あのテレビのニュースや新聞に出てた?!!」

  紬 「ええ。私の父が運営する会社と提携して造ったロボットよ。マスコミが来て今もチョット忙しくなってるけれど・・・。」

  律 「でたっ!!父の運営する会社!!(ホント、ムギはどういう家に住んでるんだ?!!)」

  さわ子 「へー・・・!!!」

  驚愕の余りお茶を溢しまくるさわ子。

  律 「ああ!!さわちゃん、溢しまくってるって!!」

  さわ子 「ま、まあ、私の友達も、警視庁のジェイデッカーがいる特殊部隊にいるわっ。そのコも桜高出身で、あなた達の先輩なのよ。」

  律 「マジで!?」

  唯もこの会話に便乗して来た。

  唯 「はいはい!家にもロボットいるよ!!」

  澪 「え?!どういうことだ?!」

  律 「ひょっとして、一昔前のロボット犬か?ま、それはそれでスゴイけどな。」

  唯 「違うよ。居候している従兄のお兄ちゃんが乗ってるクルマだよ。エクスカイザーっていうロボットに変形するの!」

  一同 「・・・・・・・????」

  唖然とする一同。

  律は冗談かと思って笑い出す。

  律 「あはははははは!一般家庭のクルマがロボットになれるわけないじゃん!!いくら会話の空気に乗ったからって・・・はへへへへ!ジョーダンにも程があるって!」

  唯 「嘘じゃないもん!本当に私や憂の前でロボットになったんだもん!!宇宙から来たエネルギーの生き物が従兄のお兄ちゃんのクルマに乗り移ったんだもん!!」

  言っている内容は普通に考えればジョーダンではあるが、唯の表情は真剣だった。

  これを聞いた澪も勇士郎の一件を思い出し賛同する。

  澪 「本当・・・・かもな。火鳥君も似たようなこと言っていた。」

  唯 「ふんすっ!」

  律 「うーん・・・・そーか。となると私と梓だけロボットの繋がりがいないのか〜・・・・・・・・・・ってふつーねーよ!!!」

  唯 「りっちゃん、1人ノリ突っ込み!!」




  その後、軽音部のメンバーは勇士朗達と合流し図書館へ来ていた。

  既に、唯や律、光や蓮の四人は飽きてるモードになっていた。  

  蓮 (やっぱだりー。いくら律ちゃん達といれるからって勉強っつーのがなえるわー。)

  律 (うーん・・・・あーきーた〜・・・。)

  唯 (ケーキたべたーい。)

  光 (やっぱ唯ちゃんかわいー・・・。)

  仕舞いには4人揃ってベースボールのようなビリヤードのような球技(?)を消しゴムとシャーペンで始めてしまう。

  ピュンピュンと机の上を飛び交う消しゴム。

  澪 (こいつらには集中力のかけらもないのか・・・っ!)

  勇士朗 (あははははは・・・・。)

  俊 (しゃーねーやつらだなーったく。)

  紬 (うふふふふ。)

  結局はかどらない4人を置いといて勉強に集中する勇士朗達だった。

  一服時。図書館の外にある自販機の前でたむろうメンバー達。蓮と律がゲーセンに行きたがる。

  蓮 「やっぱゲーセンいこーぜっ!!ゲーセン!!」

  律 「そーだ、そーだ!ゲーセンだ!!」

  それに便乗するように唯がケーキを食べたがる。

  唯 「ケーキ食べたーい。」

  光 「お、俺ケーキがウマイ喫茶店知ってるよ!」

  唯 「ホントー!?わーい!いこー、いこー!」

  唯の得意なスキンシップがへーぜんと光に炸裂。光のうでをぐいぐいと引っ張る。光がとろけそうになっている。

  光 (あー・・・・もう死んでもいい・・・。)

  テスト期間中にもかかわらず、遊ぼうとする4人に澪が叱咤する。だが、本人のいる前で勇士朗の苗字を呼ぶのが恥ずかしいためか、若干どもる。

  澪 「お前らな!せっかくか、か、火鳥君が勉強誘ってくれたのに遊びに行くなよな!!」

  律 (恥ずかしいのを全身全霊で抑えてるな。)

  俊 「そーだぜ。テスト期間が終わってからにしろよ。蓮も勉強に誘ったんだろーが。」

  4人 「ううう・・・・。」

  ショボーンとなる4人。勇士朗がなだめるように言う。

  勇士朗 「ま、まあ・・・テストが終われば冬休みがあるんだし、その時に遊びに行けばいいじゃん!」

  そのとき、上空には、大気圏を突破した謎の隕石が落下しようとしていた。勇士朗にファイバードの直感がはしる。

  勇士朗 「!!!」

  急に上空を見上げて表情を変える勇士朗。先程の穏やかなオーラが一変していた。

  急変した勇士朗に澪が若干緊張気味に尋ねる。

  澪 「ど、どうしたの?火鳥君?」

  勇士朗 「・・・・デストリアンが来る!!」

  澪 「え!!?」

  蓮 「なんだ?!!あれ!!!」

  既に街の上空に隕石が見えた。だが、隕石は落ちる事無く空中で爆発する。

    バギャアアアアアアアアッ!!

  一同 「うあああ!!」

  そして、爆発の中から新たなデストリアン、C‐09が姿を現す。

    ズズズズウウウウウウウウン!!!

  轟音と共に着地するデストリアン。