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ooo aftre ~夜天の主と欲望の王~ 第11部 前編

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「ふんっ!簡単だ。お前の持つ俺のコアメダルの波動を追ってきたんだ。しっかし、なんでこんな場所にいるんだ?いや…それより…」

「ん?なんだよアンク」

「おい、あの女達は今どこにいるんだ?」

「シグナムさん達の事?今は地球にはいないよ」

「なに?どういうことだ!!」


急にアンクが映司の胸ぐらを掴んできた。
その表情には、いつもの余裕のある表情は一切無く、内心焦っているように見えた。


「落ち着けってアンク!今シグナムさん達は闇の書のページ集めで他の世界にでてるんだよ!」

「なんだとッ!?…おい、あと何ページで完成するんだ!!?」

「えっと…あの時は40ページだったから…今だったらあと20ページぐらいで埋まるんじゃないかな?」


その瞬間、アンクは力が抜けたように胸ぐらから手を離した。
そして、真剣な表情で映司に話しかけた。


「…まずいぞ、映司」

「な、なんだよアンク…一体何があったんだ?」










………



「クソッ!!…足りねぇ…全然足りねぇッ!!!!」


ヴィータ達は、今だにこの海の広がる世界に滞在していた。
その周りには先ほどと同じ種類の鮫のような生物が瀕死の状態で浮かんでいた。

ある程度はページを埋めることができた。
…しかし、この世界のリンカーコアを持つ生物はすべて倒してしまったのだ。

他の世界に移動して、探そうにも、もう時間はなかった。


「…まずいぞ、期限まであと4日…だが闇の書完成まであと20ページもある…」

「今から他の世界探すだけでも何日もかかるのに…」

「クソッ…なんでだよ…もう…はやて を救う手段は…ねぇのかよぉッ!!!!」

















「一つだけ、ある」












シグナムの言葉に、3人は振り返った。
その瞬間、雨の勢いがより強くなり、次第に雷が現れた。


「おい、シグナム…今、なんて…」



「聞こえなかったのか?…一つだけ…あるんだ…」










「それって一体…















その瞬間、シグナムの背後に、雷が落ちた…。































































「高町 なのは だ」





















































「きゃっ」

「危ない、なのは!」

「にゃはは…ごめんねユーノくん。また転びそうになった…。ありがとう、いつも助けてくれて!」

「はやくフェイト達のマンションに戻ろう!雪も強くなってきたし…」

「うん!頼まれた買い物も終わったし!」



















「皆、もう 高町のリンカーコアしかない…」

「で、でもシグナ…」

「主はやて を助けたくないのか!!?」

「っ!!!!!!!!」
















シグナムの背後に落ちた一つの雷の轟音が響き渡った…。

それは、ヴォルケンリッターの「欲望」が目覚めた瞬間の音だったのかもしれない…。