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ooo aftre ~夜天の主と欲望の王~ 第11部 中編

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歩いても歩いてもどこにも人は存在しなかった。
二人は既に心も身体も限界だったのだ。


その時だった…っ!!!!


「…あれ?アリサちゃん…なんか…音しない?」

「な、なによ…っ!!ほ…ホントだ…何?なんなのよぉっ!!?」


その音は次第に大きくなって、まるで、自分達に近づいきているように見えた!!


「いやぁっ!!恐い、怖いよぉッ!!」

「すずか!!落ち着いて!!…ッ!!!」


そして次の瞬間!!地面から無数の触手のようなものが出現した。
二人はいきなりのことで声が全くでなく、身体を震わせていた。


『グルルルルルルル…』

「ひぃッ!いや…いやぁぁぁッ!!!!」

「なんなのよッ!!!あ…あぁ…」


無数に出現した触手の一本がアリサ達の方向に向き、先端から魔力を充填し始めた!


「すずかッ!!!!に、逃げるわよ!!!!」

「だ、駄目…立てないよ…」


そして、魔力の充填が頂点に達し、今にも解き放たれる時だった!!


『ウガァッ!!!』

「いやぁぁッ!!!!」

「すずかッ!!だ…だれか…誰かぁぁぁぁぁッ!!!!」






















『FORM RIDE…ooo!BURAKAWANI!』
『ッブラカ~ワニッ!!』


触手から解き放たれた魔力砲を、全身オレンジ色で頭部は蛇、腕には亀の甲羅、足はワニの口をした装甲を纏った仮面の人物が両手で受け止めた…。


二人は目をゆっくりと開け、その姿を見た。


「はぁ…、おい大丈夫か?お前たち」


その人物は腰から一枚カードを取り出し、腰にあるカメラの形をしたベルトのバックルに差し込んだ。


『KAMEN RIDE…DECADE!』

次の瞬間、その人物の装甲はスタイリッシュな物へと変わり、全身マゼンダ色で、大きな2つの複眼をした仮面の戦士へと変化した。


「あ…えっと…あなたは…一体?」

すずか は恐る恐るその人物へと質問した。
その人物は少し気だるそうな声で質問に答えた。

「…俺は…通りすがりの仮面ライダーだ、忘れないなら覚えておけ!」


そう言い切った瞬間、ディケイドは無限に沸く触手の中へ一人で突っ込んでいった!!


「か…仮面ライダー?」

「あ…あの…都市伝説の…仮面ライダー!!?」










ディケイドはライドブッカー・ソードモードで触手を次々と切り裂いていった!!

『ッグオオオォッ!!』

「ハッ!ウラァッ!!…全く、キリがないな…」


ディケイドは触手から放たれる無数の魔力砲をなんなくよけ、腰から一枚のカードを取り出した!!

『ウガァァァッ!!』

「よっと…よし、この力を試してやる」


そのカードを腰のバックルに指し、勢いよく両手で横の突起を押した!


『KAMEN RIDE…W!』


その瞬間、ディケイドの周りに風が吹き始め、次第にディケイドの身体に装甲が集め始めた!
そして最終的にディケイドは右が緑、左が黒の左右非対称のシンプルなボディで背中にはマフラー…

風都を守る仮面ライダー…『仮面ライダーW』へと変身した!!


「お前の罪を数えろ…ってな。行くぞッ!!」


ディケイドは素早い回し蹴りで次々と触手を蹴り倒していった!!
その時、触手の一本がW…もといディケイドに突っ込んできた!

「させるかッ!」
『FORM RIDE…W!HEAT METAL!』

その瞬間、緑と黒だった身体が赤と銀色へと変化し、背中にはマフラーの変わりに棍棒が出現した!!


「喰らえッ!!」

『ッ!!グオォォォ…』


炎が灯ったメタルシャフトが次々と触手に襲った!!
この時点で大半の触手が消滅していた。


「後はこれだ…あんまりかっこよくはないがな…」
『KAMEN RIDE…FOURZE!』


ディケイドの周りにカプセル状の球体が出現し、次第にディケイドの身体は白い宇宙飛行士のようなものへと変化した!
それを見たアリサと すずか は…


「…おにぎり?」

「い、イカじゃないかな?アリサちゃん」

「宇宙飛行士だッ!!それにこの頭はスペースロケットだ!!」


ディケイドは特徴的な頭をした白いボディ、天の川学園高校の平和を守る仮面ライダー…『仮面ライダーフォーぜ』へと変身した!!


「…まぁいい!!これで全部潰れろ!!」
『ATTACK RIDE…FOURZE!GIANTFOOT!』

フォーゼの右足に大きな靴が装備され、ディケイドは力強く地面に向かって踏みつけた!

「ハァァッ!!!」

『…ッ!!』
『ゴオォッ!!?』

その瞬間、空中から巨大な靴が出現し、全ての触手を次々と踏みつけていった!!
そして、気づいた時には触手はすべて消えていた…。

元のディケイドの状態に戻り、アリサとすずかの元へ向かった。

「おいおい、お前達…子供はもう寝る時間だぞ?」

「しょ、しょうがないじゃない!!私達だって訳わからないんだから!!」

「アリサちゃん、一応助けてくれた人なんだから…」


ディケイドはため息を尽き、二人の肩を叩いた。


「仕方ない…俺がお前達の家まで送って行ってやる…あと、伝言を頼まれてほしい」

「え?」

「な、なによ…いいなさいよ!」











「火野 映司って奴に会ったら、こう伝えておいてくれ…『本当に幸せになりたかったら、お前の欲望を解放するんだ…そうすれば長い旅は終わる』ってな」






「はぁ?意味わかんないわよ!!」

「お前達はガキだからわからなくても良い」

「な、なんですってぇ!!?」

「ちょっと、アリサちゃん!!」


暴れているアリサに気にすることなく、ディケイドは現在闇の書と戦っているアンク達の方向を見つめた。



(悪いな…俺が関与できるのは本当にここまでだ…世界が壊れるからな…あとは、頼んだぞ…仮面ライダーオーズ…)





−−−


「…喰らえッ!!」

「うわぁぁッ!!」


映司はオーズに変身し、闇の書の意志と交戦していた。
状況はオーズが押され気味だった。


「どうした?欲望の王よ。その程度か?」

「すっ凄い力だな…タジャドルでも歯が立たない…。あと、いつの間にか『感覚』も復活している!さっきみたいな戦い方はもうできないな…でもね!!」


オーズはクジャクフェザーを展開し、無数の火炎弾を闇の書の意志に目掛けてはなった!!


「っク!まだこれほどの力が…なに?」


闇の書の意志は自分の目の前にいたオーズが消えていたことに気づいた!
すこし動揺し、辺りを見回した。


「ど…どこへ…」

『スキャニングチャージ!!』
「セイヤァァァァァァァっ!!!!」

「何!?」


オーズは上空から闇の書の意志げ目掛けてプロミネンスドロップを放った!!
闇の書の意志は咄嗟に防御魔法を展開し、お互いぶつかりあった!!


「グゥ…ッ!!!!」

「セイヤァァァァァァァァァァァアアアアアッ!!!!」


「…ッ!!ハァァッ!!」

「え?…うわぁぁぁッ!!!!」


しかし、オーズが押し負け、吹き飛ばされてしまった。