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ooo aftre ~夜天の主と欲望の王~ 第11部 後編

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いつの間にか液体状になったシャウタコンボが闇の書の意志を拘束していた。
闇の書の意志は思うように動くことができなかった!!


「な…なんだこれは…気持ち悪い…」

「えッ!!?すいません!!」


シャウタコンボはすぐに闇の書の意志から離れ、もとの姿に戻った。
遠くから「なにやってんだ、馬鹿!!」と聞こえたが、
気にすることなくウナギウィップを闇の書の意志の腕に巻きつけ、電気を流した!!


「グゥゥッ!!…くッ…ハァッ!!」

「えッ…アァァッ!!」


シャウタコンボは闇の書の意志から放たれた魔力砲により吹き飛ばされた!!
そんな中、タマシーコンボが「オレノツノ」を向け、突っ込んできた!!


「ハァァッ!!セイヤァァァッ!!!!」

「………」


だが闇の書の意志はそれを簡単に避け、そのままタマシーコンボは勢いをつけすぎ止まれぬまま、派手に転んでしまった…。


だが、その一瞬を尽き、上空からタジャドルコンボが無数の火炎弾を闇の書の意志に解き放った!!


「うッアァァァッ!!!!…はぁ…はぁ…くッ!!」


その瞬間、闇の書の意志は右手に魔力を凝縮し始めた!!


「まずいッ!!おい映司!!よけろぉぉぉッ!!!!」






「えっ…映司って、誰のこと?」

「ガタキリバの君じゃない?」

「いやぁ、ラトラーターの君だよ!」

「いやいや…サゴーゾの俺でしょ!!」

「いや…シャウタの俺じゃ…」

「ちょっと待って!!ブラカワニのオレだよ!!」

「うぅ…タマシーの俺…なんにもしてない…」





「馬鹿っ!!てめぇら全員だっ!!!!」

「もう遅い…デアボリック…エミッションッ!!!!」



その瞬間、闇の書の意志から膨大な魔力の球体が解き放たれ、全てのオーズが飲み込まれてしまった!!


「おいおい…嘘だろ…」


「はぁ…はぁ…これで…」


魔力が消えた時、地面にはそれぞれのコアメダルが散らばっていた…。


「…これで私の…」

「まだっ!!俺がいます!!」


その時!上空からタトバコンボが闇の書の意志目掛けてキックを放った!!
闇の書の意志はガードしきれず、その場に倒れてしまった!!


「ぐああ…く…まだいたのか!!」

「ふんっ!!最後はやっぱりタトバか…決めろ!!映司ぃッ!!!!」




闇の書の意志はフラフラだったが、なんとかその場に立ち、オーズ・タトバコンボに右手を向け、再び魔力を充填し始めた!!


「さぁ、これで決めるぞ!!欲望の王!!!!」

「はい!俺もこれで決めます!!」
『スキャニングチャージ!!』


オーズは高くジャンプし、次々と現れた赤・黄・緑のリングを通過しながら闇の書の意志へタトバキックを放った!!

闇の書の意志はそれに当たる寸前に右手から高威力の魔力砲を放ち、その瞬間、大爆発が起こった!!
その衝撃は凄まじく、アンクはそこに立っているだけで限界だった!!






「う…ぐぅぅ…ど、どうなったんだ!!?」









少しずつ、煙が晴れていった…。




そして、そこに立っていたのは…














「はぁ…はぁ…俺の…勝ちですね…」








オーズがそこに立っており、闇の書の意志はその場で膝をついていた!!






「はんッ!!上出来だ、映司!!」

「ははっ…よし…これで…






て…あれ?」




オーズはその場に仰向けに倒れてしまった。


「あれ…力入らない…」

「…さすがだ、欲望の王…」

「え…?」


倒れたオーズの次に、その場に闇の書の意志が立った。
しかも…


「忘れたのか?欲望の王よ…私には…無限の修復の能力があることを…」


今までオーズが与えた傷がみるみる内に修復されていった…
つまり、闇の書の意志は戦う前の状態に復活したのだ!


「そ…そんな…」

「クソっ!やべぇぞ映司!!」


アンクは身を乗り出し、オーズの元へ駆け寄ろうとした!!
だが、その時には闇の書の意志がオーズに右手を出していた…。


「ははっ…ごめんね…はやてちゃん…これは…俺の…」

























「いぃや、私の負けだ」























闇の書の意志はそのままオーズの左手を引っ張り、その場に立たせてあげた。
アンクとオーズはただ、呆然としてしまった。


「ふふっ…なぜ無言なのだ?」

「え…えっと…」

「おい女!一体どういうことだ?」


闇の書の意志は満足した表情でオーズとアンクに話し始めた。


「戦っている間に…わかったことがある…。なぜだかわからないのだが…お前が先ほど色々なメダルを用いて変身していたが、そのメダルから微かに我が守護騎士達の『繋がり』を感じることができた…」

「夜天の書さん…」

「その『繋がり』には…言葉に表現できない何かが存在していた…。それは、欲望の王との深い繋がり、お互いの信頼関係できた…そうか…





これが…『家族の絆』か…そうだな?欲望の王よ」



オーズはベルトを水平にし、変身を解いた。


「うん、たぶんそうだと思います!!…わかってくれたんですね、夜天の書さん!」

「あぁ…。その絆の力は…いくら私の力が強大であっても…おそらく切ることはできなかっただろう…」

「ふんっ!負け惜しみか?」

「こらアンク!…でも、なんで俺の勝ちなんですか?あのままいけば…俺は…」

「あぁ…そうだ…」


闇の書の意志は微笑み、映司に答えた。


「私の力はまだ『半分』しか出していない」







「……え?」








あれで…半分?









「う…嘘でしょ…嘘ですよね!!?」

「ははっ!すまないな、欲望の王…」



「はんッ!!…そういうことか…」


アンクは何かを悟り、そっぽを向いてしまった。
映司は訳がわからず、アンクに尋ねた。


「なんだよアンク!?教えろよ!!」

「おい、女…」


アンクは映司を無視し、闇の書の意志に近づいた。
なにか気に喰わなかったのか、酷くイラついていた。


「お前…最初から負けるつもりだったんだろ!!」

「あぁ…その通りだ」

「え…えぇぇぇ!!?」


映司は驚き、その場に座り込んでしまった。
闇の書の意志は微笑みながら、説明を始めた。


「最初から勝ち負けなどどうでもよかった…。ただ、我が主が認めたこの男が、どのような力を持っているのか知りたかっただけなのだ…。なにせ、私は最初からこの欲望の王と主達の生活をずっと見てきたらな…」


闇の書の意志は映司に手を差し伸べた。



「その…今まで私がお前にしてきた事を許せなどと言わない…ただ、お前と手をつないでみたい…」

「いえ、全部許します!!」


映司は笑顔でその手を掴んだ。
闇の書の意志はまさかの答えに戸惑ってしまった。


「夜天の書さん…優しいんですね!…本当は辛い思いでいっぱいだったのに…はやてちゃんの事、精一杯護ってあげてたんですね!」

「な……」