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ooo aftre ~夜天の主と欲望の王~ 第11部 完結編

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「ちょっとアルフ!!そんな大声だしたら気づかれちゃうよ!!」

「ふふっ!…若いって…いいわねぇ…」

「あれ?シャマルさんも十分若いと思うわよ?」

「うん!私もそう思う!!」


廊下の影からアルフ、エイミィ、シャマル、アリサ、すずかの5人がなのは達のやり取りをじっと見ていた。


「でも…そういえばあの子…一体だれなのかしら?」

「あぁ、アリサちゃん!あの子はユー…」

「ごっほんごほん!!!!(シャマル!!アリサ達にはユーノっていったらダメだよ!!)」

「…?(どうして?アルフ…別に訳を話せば…)」

(とにかく駄目な物は駄目!!いいね!!?)








「はぁはぁ…シグナムさんってお酒飲んだことなかったんだ…」

「ふふっ!皆楽しそうや!!」

「あれ?ヴィータちゃんは?」

「確かアイス取りにキッチンへ…あ、アンクと喧嘩してるわ」

「あぁ!!?しょうがないな…もう…」

「まぁええやないか!!…どうや?楽しんでるか?









リィンフォース!!」











「えぇ…こんなに楽しい時間を過ごすのは…初めてです」





ソファには映司、はやて、…そしてリィンフォースが座っていた。はやて は足が動かないため、こうしてリィンフォースと一緒に座っていたのだ。


「どうですか?こういう時間…悪くはないでしょ?」

「あぁ、感謝するぞ、欲望の王…」

「ふふっ!リィンフォース、顔赤くなっとるで?」

「っ!!ち、違います我が主…これは…」

「…?どうしたんですか?リィンフォースさん…」

「なんでもない!!別に気にするな!!」





…これが、私の望んでいた光景。
何百年もさまよい続けた先に見つけた…私の幸せ。

主に物として扱われず…

守護騎士と共に笑い合い…

そして…色々な人達と話すことが出来る時間…




やっと…手に入れた。











だが…な…











「うわぁぁぁぁん!!!!はやてぇぇぇぇぇぇ!!!!」

「な、なんや!?どないしたヴィータ!!」


急に大声で泣きながらヴィータが はやての元へと掛けてきた。
…しかし、その泣き方に違和感があった。


「アンクに…ヒグ…アンクに無理やりアイス取られたぁぁぁ!!!!」

「おいガキ!!!!てめぇ嘘つくんじゃねぇ!!!!お前が俺のアイスを奪い取って床に落としたんじゃねぇか!!!!」


アンクがキッチンから身を乗り出し、弁解をしてきた。
もちろん映司は「大人げないぞ!アンク!!」と、アンクに注意していた。


(ふふっ…紅の鉄騎…)
「紅の鉄騎、嘘泣きしているのがバレバレだぞ」

「え…リィンフォース!しっ…しぃ~…」

「全部聞こえてるぞガキ!!」









「全く、ヴィータちゃんもヴィータちゃんだよ…」

「お疲れだな…欲望の王」

「まぁ…慣れてますけど…ははっ…」

「まぁ、ヴィータは明日アイス抜きの刑やな!!」





楽しい時間だ…だが、




わかっている…



私『達』は…






いつまでも、この『世界』にはいられない…。






「さて…」

その時、リィンフォースがその場に立ち、映司に振り向いた。
それをみた はやて が一瞬首をかしげたが、リィンフォースが「少し離れます…」と笑顔を向けながら小声で話した。


「欲望の王…大事な話がある…すこし私と付き合ってくれ」

「え…大事な話って…」

「あぁ…『これから』のことだ…」

(っ!!?)
「はい…わかりました…」


そのまま映司とリィンフォースは はやてに断りを言い、皆が気がつかない内にマンションから出て行った…。


「なんや?二人ともどないしたんやろ…まぁ、大丈夫か!!」
















「ったく、さっきはひどい目にあったなぁ……ん?」




−ガシャンッ−





右手に持っていたコップが何故か床に落ちてしまった。

いや、正確には落ちた。
コップを離した覚えはない…。


それどころか…

一瞬、自分の腕が…薄く透明状になった気がする…。




そうか…もう…





時間切れなのか…。



早すぎるだろ…。







「おい、ガキ…」

「どうしたの?アンク」


アンクは落ち着いた声でフェイトををその場に呼んだ。
フェイトは最初は笑顔でいたのだが、アンクの深刻そうな表情をみて、少しづつだが表情を曇らせていった。




「少し、そこらへん…散歩しないか?」

「うん、いいよ」






いつもそうだ…


変化は、いきなり訪れる。







これで…本当に…






別れを告げねぇとなぁ……。