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ooo aftre ~夜天の主と欲望の王~ 第11部 完結編

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「俺は…この世界を救えても…大切な家族一人を救うことはできなかった…それに…俺たちがこの世界に来たせいで…みんなに大変の思いをさせてきた。…俺、この世界に来たとき最初に言ったよね?…罪を背負うって…これはその罪の償いなんだ…だから…ごめんね…アンク」


映司はアンクに深く頭を下げた。
アンクは何か言いたかったが、何も言い出せなかった。


「だから…これ、俺の変わりに頼むよ」

「ッ!!…これは…」


映司の手から金色に輝くメダルがアンクの手に渡された。


「それ、夜天の書の暴走を止められるプログラム…」

「駄目だ!!これは映司が…」
「ごめんね、アンク…頼んだよ…」

「お、おい…欲望の王!!」


その瞬間、灰色のオーロラのカーテンがアンクに迫ってきた!!


「おい映司ぃ!!映司ぃぃぃぃぃぃぃぃぃッ!!!!!!!!」







「はやてちゃんに…ごめんねって言っておいてね…」








そして、アンクの身体は完全に飲み込まれ、この世界からアンクの存在は消えてしまった…。













「欲望の王…お前…なんてことを…」

「良いんです…これで…」


映司は笑っていた。
まるで、リィンフォースの不安を消し去るように…。


「本当は、あなたも消滅するのが、怖いんでしょ?」

「ッ!!…だ…だが…」

「わがままばかりですいません…だけど…俺は最後まで『八神家』の一人としていたいんです…。俺一人だけ逃げることなんてできません。あなただけ…苦しい思いはさせません…」

「…そう…か……」





私と一緒に来てくれるのか…










欲望の王…。










−−−



「あぁ!!やっと帰ってきたんか!!」

「ごめんごめん!おそくなっちゃった!!」

「すいません…我が主…」


映司達はマンションへ戻ってきた。
相変わらずその場は盛り上がっており、大人達は完全に酔っ払っていた。
そんな中、なのは達がリィンフォースの元へ駆け寄ってきた。


「リィンフォースさん!!こっちで一緒に人生ゲームやりましょ!!」

「はやてちゃんも早く!」

「映司さん、お願いします!!」



子供たちと欲望の王、それに我が主と楽しい時間を過ごした。
これが、『遊ぶ』ということなのだな…。




「あぁ~!!リィンフォースさんまた一位かぁ…」

「す、すいません我が主。また私が…」

「うぅ…なんで俺だけ無一文になっちゃうの…」

「ははッ!映司はゲームでもパンツ一丁か!!」

「こらヴィータ!!映司さんだって逞しく生きているんやでぇ!!」

「主はやてぇ…それぇ…ふぉろーになってましぇん…」

「ほらシグナム!!あなたはまだ寝ていなさい!!」






鳥の王と共に生活してきた者達…。
お前達の記憶からは…もう既に…





「あら?フェイトさんはどこにいったのかしら?」

「たしか気分転換に『一人で』外に散歩してくるって言ってませんでしたっけ?」

「おかしいな…大抵は誰かと一緒に行動するはずなんだけど…あれ?誰かと一緒じゃなかったかな…」

「もうクロノくん!!私達の他に誰がいるっていうのさ!!」

「そ、それもそうだねエイミィ…うぅん…」











本当に楽しい時間だ。

欲望の王、そして我が主…


全て、あなたたちのお陰です。




最後の最後で、このような楽しい時間を与えてくれて…



本当に…ありがとうございました。










−−−


「じゃあまた明日ね!なのは!!」

「私たちは車で帰るから!!」


クリスマスパーティーも終了し、現在映司となのは はアリサとすずかを見送っていた。
そんな中、車の窓からアリサが映司を呼んだ。


「そうだ!!映司さん、ちょっと話があるんだけど…」

「なに?アリサちゃん」








「昨日、私が見た夢の話なんだけどね…夢の中で色々な姿に変わる『仮面ライダー』に出会って、その人が映司さんに伝えてほしいことがあるって言ってきたのよ!!」

(夢…そうか、アリサちゃん達は昨日の出来事は夢だと思っているのか…色々な姿に変わるって…もしかしてディケイドさん?)
「うん、それで?」

「それでね…『本当に幸せになりたかったら、お前の欲望を解放するんだ…そうすれば長い旅は終わる』だったかしら?」

「あれ?その夢だったら私も見たよ!アリサちゃん」

「嘘!?すずかも!!?」


映司は腕を組んでその言葉を考えた。
だが、よく意味がわからなく、とりあえず二人に「ありがとう」と言い、そのまま見送ってあげた。



「欲望を解放…旅は終わる?…一体なんのことだろう…」

「映司さん?どうしたんですか?」

「う、うぅん!なんでもないよ!!さて、寒いから中に入ろうか!!」







………









12月26日 AM7:00

映司はいつもどおりの朝を迎えた。
窓からみた外は雲一つない快晴で、気持ちの良い朝を迎えた映司はいつものアジアンな服装に着替え、朝食を取りに下の階へ降りていった。

リビングには朝食を作っている はやて、それにシャマル、ソファにはテレビを見ているシグナム、それにリィンフォース、ヴィータは珍しく早起きしてザフィーラと散歩をしていた。

「おはよう、皆!」

「おはようさん、映司さん!!」

「あぁ映司、おはよう」

「おはよう、欲望の王」


映司はそのままテーブルに座り、特に変哲もない食パン、それにウインナーと目玉焼きを食べ始めた。

朝食を食べ終えた映司はそのまま はやて とシャマルの皿洗いの手伝い。
シグナムとリィンフォースはテレビを見ながら今の日本の情勢を色々と話合っていた。

そうこうしている内に散歩を終えたヴィータとザフィーラが戻ってきた。






「む?これに牛乳を加えれば良いのか?」

「あぁ!リィンフォースさん、入れすぎです!!」

「ふふっ!リィンフォースって異外に不器用なんやなぁ!!」

「な!!?そ、そんなことはありません!我が主!!」


AM10:00

リィンフォースは映司と はやて と一緒にホットケーキを作っていた。色々と失敗はあったが、なんとか形にはなった。
ヴィータはそれをみて「まぁシャマルよりはましか…」とボソっとつぶやいた。









「んでなぁ!裏のおじいちゃんの入れ歯が見つからなくって!!」

「おいヴィータ!!食事中にそのような話は止めないか!!」


PM12:00
いつもと何も変わらない昼食。
その場には家族全員が揃っていた。
ただザフィーラは相変わらず狼の状態で昨日アルフから教えてもらったドッグフードを食べていた。


「今度リィンフォースもゲートボールやってみろよ!ぜったいハマるから!!」

「あぁ、紅の鉄騎。時間があればな」









「むむ!!?リィンフォースのホットケーキ…美味しいわ!!」

「本当か!?風の癒し手!!」

「…リィンフォース、身を起こすまで嬉しかったのか?」

「っ!!蒼き狼…恥ずかしいから止めてくれ…」

PM15:00