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のび太のBIOHAZARD『THE NIGHTMARE』

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AREA3『迫り来る"何か"』


のび太は早速201号室から探索を始めた。そして、奥へ進んで行った。そして、目の前に見事に破壊された金庫があった。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・これがジャイアンが破壊した金庫か。よく破壊できるなこんなもん。」
と言いながら、のび太は探索を始めた。・・・・・・・・・・・・・・・しかし、何も見つからなかった。
続いてのび太は202号室、203号室を調べた。203号室に榴弾があった他は、特に何も見つからなかった。
「何もないな。仕方ない。次は大広間の前の部屋を探索するか。」
と言い、のび太は奥へと進んだ。
奥の部屋へ進むとすぐに電子ロックの扉は見つかった。
「これが健治が言っていた電子ロックの部屋か。一応見てみよう。」
そう言うとのび太は電子ロックを見た。その電子ロックはパズル式で、3×3に配置されている9つのボタンを全て光らせるというものだった。のび太もそれは容易にわかった。しかし、肝心のパズルを解くことは難しかった。
「・・・・・・・・・・・・・・・できない。しかもなんか堂々巡りしているような・・・。だけど諦めるわけにはいかない!」
そして、のび太は諦めずにパズルを解いていった。しかし、今だ出来ずにいた。
「くっ、こうなったら自棄(やけ)だ。」
のび太は自暴自棄になって、目茶苦茶にボタンを押した。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・すると偶然ボタンが全て光った。
「・・・・・・・・・・・・・・偶然って恐ろしいね。」
なんて事を言いながらものび太は中へ入って行った。中には酒樽がたくさん置いてあった。
「酒樽がたくさん置いてあるな。・・・・・ここが酒蔵って事か。・・・・・・・・・・・・・電子ロックで管理しているって事は何か重要な物があるかもしれない。取り敢えずここを探索しよう。」
そう言うとのび太は探索を始めた。





暫くして、探索が終わった。酒蔵から見つかったのは、ハンドガンの予備マガジンが1つと、12ゲージショットシェルが2つ、後は何かの紙だった。
「なんだろこれ?」
と言うとのび太はその紙を見た。それにはこう書いてあった。
『〜酒蔵管理者の手記〜
遂にこの日が来てしまった。地下の牢屋で飼育していた3体の『フローズヴィニルト』が牢を破り2階に上がってきた。奴らは大広間に居座っている。奴らの力は驚異的だ。人一人引き千切る事など容易にやってのける腕力を持っている。にもかかわらず敏捷性にも長け、瞬時に回り込まれることもある。例え広い空間であっても、大広間のように閉鎖された空間内では奴らに勝つのは非常に困難である。幸い、大広間の扉に鍵をかける事には成功した。これで奴らは大広間から出られないだろう。知り合いの高鷹(こうたか)に鍵を預けておいた。高鷹には「これは例の実験に深く関わる鍵だから暫く金庫に入れて厳重に保管してくれ。」と言っておいた。まずは安心だ。しかし奴らが扉を破壊しないとも限らないし、パズル好きな高鷹が誰かに鍵を渡さないとも限らない。だからこれを見ている者に言おう。
例え大広間の鍵を手に入れたとしても大広間には絶対に行くな!!奴らにかかっては特殊部隊であろうとも一瞬で殺される。これを見ている者が一般人なら脱出の方法を探しているだろうが、この大広間には脱出の手掛かりはない。しかし、脱出の手掛かりはすぐ傍の小学校にある。その場所は4階西の』
「・・・・・・・・・・・途中から血で汚れていて見えないな。それよりも、大広間に3体のフローズヴィニルト?何か知らないが、とても危険なものだということはこの文面からわかる。だとすれば健治が危ない!!急いで大広間に行かなきゃ!!」
と言うとのび太は大広間に急いで向かった。

その数分前、大広間では・・・・・・・・・・・・・・
「・・・この先が大広間のようだな。行くか。」
と言って健治は大広間の鍵を使い、扉を開けた。所々腐っていて、古そうに見える扉だったが意外と簡単に開いた。
「ここが大広間か。・・・・・・・・・・・ぱっと見た感じ、特に何もなさそうだがこんな旅館だ、虱潰しに探したほうがよさそうだ。」
そう言うと健治はすぐ傍に物置部屋があることに気が付いた。そして、扉を開け、安全なのを確認すると、太郎に話し掛けた。
「よし、太郎はそこの物音に隠れていてくれ。何が出るか判らないからな。」
「うん。わかった。」
そして太郎は物置に隠れた。
「さて、探索をするか。」
と言って健治は探索を開始した。しばらくして探索を終えた健治が呟いた。
「何もなかったな。さて、太郎を連れて他のところの探索をするか。」
と言った瞬間、天井から何かの奇妙な生物が3体下りて来た。不意を突かれた健治は反撃することもできず、袋だたきにあうが何とか抜け出し、大広間のドアに向かった。

一方その頃のび太は、急いで大広間に向かって行った。
「急がなきゃ!早く健治に知らせないと!!」
のび太はそう言っている内に、酒蔵から大広間へ向かって走っていた。やがて、大広間の扉の前まで来て扉を開けた。
「け・・・・・・・け・・・・健治!!??」
のび太は驚愕した。そこには血だらけの健治がいたから。
「の、のび太ぁ。この大広間はき・・危険だ。早く・・・逃げ・・ろ。」
「わ、わかってる!酒蔵で拾った手記にこの大広間には3体のフローズヴィニルトが居ると書いてあったそいつらがどんなのか知らないがかなり危ない奴らしい!健治も早く逃げよう!!」
「・・・・・・・・・俺はもう駄目だ。こんな深手を負ってちゃあお前にまで迷惑を掛けちまう。」
「で・・・・でもっ!!」
「・・・・のび太、俺実はさ、理科室でお前が戦ってるとこを見てたんだよ。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
「お前って凄いよな。いつもは頼りないのに、こんなときになると急に逞(たくま)しくなってさ。それに比べて俺はたいした実績も上げてない。」
「そ、そんな事無いよ!ほ、ほら音楽室で月光を弾いてくれたじゃないか!」
「ああ。それで俺は思ったんだ。」
「?」
「人にはその人にしかできないことを持っているって事を。・・・・だったら俺は俺にしかできない事をする!自分の役をまっとうするんだ!!」
「そ、それでも死んじゃあ意味が、」
と、のび太が言い掛けたその時だった。大広間の中央にあるシャンデリアの上から唸り声が聞こえてきた。
「GOOAAAAAAOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!」
「くっ、のび太。太郎はすぐ傍の物置部屋に入れてある。太郎を頼んだぞ!」
太郎を頼んだぞ!」
「GOAAAAOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!」
2体の、皮を引ん剥いたようなゴリラは健治の隣に着地してきた。そして健治に掴み掛かり、片方が両腕を、もう片方が両足を持った。
「健治!!」
「のび太ぁ。さ、最後に一つ。こ、この旅館は、俺達の学校は・・・・・・」
ブヂュュゥゥアアアアア
2体の化物が健治を真っ二つに引き裂いた。辺りには鮮血がほとばしる。
「健治ィィィィィィィィィィィィィィィィィィ!!!!!!」
のび太は叫びだしてしまった。
「そんな、健治が!!」
「GOAAAAOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!」