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のび太のBIOHAZARD『THE NIGHTMARE』

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AREA3『ナムオアダフモ機関社員』


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
のび太はまだ蜘蛛の怪物を探していた。
「何かの気配はするんだけど・・・、奴の姿が見えない。理科室にいた『カメレオンみたいな怪物』の様に擬態しているとは考えにくいし。」
するとその瞬間、天井から蜘蛛の怪物が酸を吐きながら降下してきた。
「!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
のび太は前に前進し、酸を避けたが、逆に蜘蛛の怪物に捕まってしまった。
「っ!まずい!何とかして引き剥がさないと!!」
と言いながらのび太は、ショットガンを撃った。
「GYAOOOO!!」
ショットガンに直撃した怪物は悲鳴をあげながら少し飛んだ。
「くそっ天井にも壁にも張り付けるのか。厄介だな。早めに倒すか。」
するとのび太はハンドガンを連射する。勿論よく狙って。しかし怪物は次々と弾丸を避ける。のび太が発砲した直後に動いているので、流石ののび太もこれでは当たらない。
推定8発程発砲したが、全く当たらなかった。その怪物は地面、壁、天井を縦横無尽に駆けながら接近してくる。
「まずいぞ!コイツは今までの怪物とは違う!!」
そしてのび太は怪物の右側から抜け、怪物から見て右側の壁に立ち、銃を撃とうとした。
「しまった!糸に引っ掛かった!!」
なんとのび太は蜘蛛の怪物の糸に引っ掛かってしまった。その時のび太は落ち着いて考えた。
(ちょっと待てよ。落ち着いて考えろ。この糸は何だ?・・・粘着力が高い。引き剥がすのは無理そうだな。・・・・・・・・・・この糸の素材は何だろう?・・・・・差し当たりこの蜘蛛の怪物の粘液か。それでその粘液を固めてこの糸を作り出しているんだな。そういうことならば粘着力が高いのも頷ける。・・・・・・だとすると、この粘液の弱点を突けばいいのかな?・・・・・・・・・・・粘液の弱点?・・・・・・・熱か!確か粘液は熱に弱いという話を聞いた事がある。・・・焼夷弾を使えば!・・・恐らくあの怪物の口腔内に粘液が詰まっているはずだから口の中に焼夷弾をぶち込めば奴を焼けるはず!早速実行に移そう!!)
と、のび太は得意の閃き力をフル稼動させて答えを導き出すと、急いで焼夷弾を『コルトM79』に装填して、蜘蛛の怪物に向けた。怪物はもう既にすぐ傍まで接近しており、口を開けて急接近してくる。どうやらのび太を喰らうつもりのようだ。
「一か八か!一発必中だあぁぁぁ!!!」
と、叫ぶとのび太は引き金を引いた。

焼夷弾はグレネードランチャーから勢いよく放たれ、蜘蛛の怪物の口の中に直撃した。
「GYAOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!!」
今までにない大きさの叫び声をあげ、全身が燃えだした。
「もう一発!これで止めだ!!」
と言うとのび太はショットガンに持ち替え、至近距離で撃った。
「GYAOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!!!」
断末魔の悲鳴をあげて、蜘蛛の怪物は仰向けに倒れた。
「ふぅ。スネ夫と合流するか。」
と、のび太が言った。すると・・・。
「ブラックタイガーを倒してみせるなんて凄いねのび太君。」
ふと、どこかから声がした。のび太は絡まった蜘蛛の糸を取って、声がした方向を向いた。そこにはのび太が知っている人がいた。
「お前は!!スネ吉!!!」
「やあ、久しぶりだねのび太君。まさか君にそんな高い戦闘能力があるとは知らなかったな。」
「何っ!まさかお前も『ナムオアダフモ機関』の・・・・・・・!」
「その通り。僕は『ナムオアダフモ機関』の兵器開発担当のチーフさ。」
よく見るとスネ吉の右手にはヘビーマシンガンらしき物が握られていた。
「ちょっと君の力を試させてもらおうかな。」
と言うとスネ吉は右手に持っていたヘビーマシンガンを構えてのび太に撃ってきた。
ガガガガガガガガガガガガガガガガガガ
「!!くっ!!」
のび太はなんとか岩の陰に隠れて12.7mmの銃弾を回避した。回避しながらのび太は思った。
(おかしいぞ。スネ吉が持っているヘビーマシンガン、見たことの無い型だ。もしかすると・・・・。)
するとのび太はスネ吉に話し掛けた。
「スネ吉!お前が持っているヘビーマシンガン。・・・お前の自前か?」
するとスネ吉がヘビーマシンガンを撃つのを止め、のび太に話し掛けた。
「・・・・・ああそうだよ、よく判ったね。このヘビーマシンガンは僕が造ったんだ。それにただのヘビーマシンガンじゃない。片手で扱えるように軽量化し、反動を極限まで抑えたヘビーマシンガンだ。更に、ベルト弾装ではなく、上部と下部に同時に装填できる箱型弾装だ。僕はこれを『LIGHT MURDER(ライトマーダー)』と呼んでいる。」
それを聴いたのび太が言う。
「そうか。どおりでおかしいと思ったよ。・・・・・それにしても片手でヘビーマシンガンを扱えるなんて聞いたことが無いな。」
「いやいや、こんなのはまだ序の口だよ。"あれ"を見たら君達は凄く驚くと思うけど、残念だなぁ見せられなくて。」
「・・・それはつまり僕、僕達を始末するっていう事か?」
「御名答。じゃあお喋りもここまで。そろそろ仕事をしなきゃね。」
と言うとスネ吉はヘビーマシンガンを再び構えて、撃ち続けた。
ガガガガガガガガガガガガガガガガガガ!
のび太はすかさず岩に隠れて、攻撃のチャンスをうかがった。しかし、相手はヘビーマシンガンの上に攻撃中も装填が出来る箱型弾倉なので隙が無い。そして直にのび太の隠れている岩が崩れはじめた。
(まずいぞ。相手は重機関銃。あの12.7mm弾に当たったら致命傷だ。早めに決着を付けないといけない!長期戦は避けないと!)
そしてのび太は隙を見計らって、のび太の後方にある岩に移動した。
ガガガガガガガガガガガガガガガガガガ
スネ吉の『LIGHT MURDER』は尚も撃ち続けている。



「痛っ!」
のび太の腕に銃弾が掠った。しかし幸運にも軽傷で済んだ。そして、のび太はなんとか岩の陰に潜り込んだ。するとのび太は考え出した。
(どうするか。このままやってても埒が開かないぞ。でもあのヘビーマシンガンに敵う銃火器は無いしな。・・・・・・・・・・・・・・・・・。)
そう考えながらのび太は部屋中を見回した。すると、天井に目が止まった。
(・・・・・・・・・・・・・もしかしたら"あれ"が使えるかもしれない。)
するとのび太は手持ちの武器をコルトM79に持ち替えると、榴弾を装填した。そしてスネ吉の真上の天井に向かって撃った。

大きな音を立てて、榴弾が爆発し、天井が崩れた。
「何っ!」
スネ吉は驚きつつも落下してくる岩石を回避した。
「中々やるねぇのび太君。ちょっと動くのが遅かったら致命傷にならないまでも怪我を負っていただろう。流石にもたもたしている場合じゃなくなったな。君は全力で始末する!」
と言うとスネ吉は再び『LIGHT MURDER』を構えて撃とうとした。しかしあることに気がついた。
「・・・これは!・・・・・へぇ、のび太君は結構な策士だねぇ。これも計算ずくかい?」