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のび太のBIOHAZARD『THE NIGHTMARE』

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AREA4『合流』


「あっ、のび太君!」
部屋から出てきたのび太の耳に入ったのはその声だった。続いて他の二人も喋る。
「のび太さん、無事でしたか。」
「のび太、化け物は倒したか?」
真理奈、聖奈、スネ夫の順に喋り、のび太が現状を説明する。
「さっきの蜘蛛の怪物は倒したよ。それと、戦闘中に壁の一部が崩れて部屋を見つけたから探索して、鍵を2つ見つけた。」
と言うとのび太は、2つの鍵を3人に見せた。
「これは、さっき鍵が掛かっていた扉のものか?」
と、スネ夫が言うとのび太が返す。
「多分ね。早速確かめに行こう。」
そして、4人は近くの金属製の扉に鍵を使った。鍵は『休憩室』と書かれたタグが付いている鍵を使い、開けることが出来た。
扉を開けたのび太達が見たのは、『休憩室』と書かれたプレートが付いている金属製の扉と、右側に更に続く通路だった。
『休憩室』と書かれたプレートが付いている金属製の扉はすぐ正面にあり、正に入ってくれと言わんばかりだった。
「まずは正面の扉に入ろう。恐らくここが休憩室の筈だ。」
と、のび太が言うと、のび太は扉を開けた。その中は
テーブルと10個の椅子、更に部屋の奥に、90cm程の台に乗っているパソコンがあり、大量の空のビール瓶が専用の籠に入っていた。のび太と聖奈と真理奈は椅子に腰掛けた。
「はぁ〜、疲れたぁ〜。」
最初にそう言ったのは真理奈だった。
「のび太君も疲れない!?ってゆうか、あんな怪物と戦って怖くないの!?」
真理奈は少々ヒステリック気味にのび太に喋った。
「まぁもう慣れたよ。」
と、のび太が返す。
「こんな所、正に地獄ですね。」
と、聖奈が言う。
「・・・地獄か。でも僕達も真相に近づいて行っていると思うんだけど・・・・・。」
聖奈の言葉にのび太が返す。
「だといいんですが。」
聖奈が不安の言葉を漏らす。するとのび太がスネ夫を見て言った。
「・・・スネ夫、何やってんの?」
スネ夫は部屋の奥にあるパソコンをいじくっていた。そしてスネ夫はのび太の呼び掛けに応えた。
「このパソコンが動くかどうか試していたんだよ。・・・・でも無理そうだ。くそっ!」
スネ夫はやや苛々していて、台を蹴った。不思議な感触がしてスネ夫は台の蹴った箇所を見た。

すると、台には観音開きのタイプの開き戸が付いていた。スネ夫はその戸を開いた。中には蓋の付いてない木箱があった。スネ夫はその木箱を取り出した。木箱の中には幾つかの銃火器があった。
「おいのび太、見ろよ。こんな所に銃がある。」
スネ夫はのび太に話し掛ける。するとのび太が驚いた。
「何だって!」
驚いたのび太はスネ夫の近くまで行った。そこには木箱の中に4つ程の銃火器があった。あったのはどれも短機関銃(サブマシンガン)だった。
「これは、『ベレッタM12』と『H&K MP5』『H&K MP7』と『H&K UMP』だね。」
のび太が銃の名前を言うと、スネ夫は皆に向かって喋った。
「ならここにいる4人で銃を山分けするか。」
4人に異存は無いようで、早速銃を選びはじめた。
「じゃあ僕はこれを貰うかな。」
と言うとスネ夫は『H&K MP5』を取った。
「僕の方はこれを取るよ。」
と言ってのび太は『ベレッタM12』を取った。いつの間にか真理奈と聖奈ものび太達のすぐ傍まで来ていた。
「私はえ〜と、重量が軽めのこれを選びます。」
と言うと、聖奈が『H&K UMP』を取った。
後に残った『H&K MP7』と木箱に一緒に入っていた、『H&K MP7』用の弾薬、『4.6mm×30mm弾』を真理奈が取った。
「のび太君、この銃の特徴は?」
と、真理奈がのび太に訊いた。それにのび太は応えた。
「垂直グリップと、伸ばして肩に掛けられるストックが特徴かな。」
のび太は簡単に説明した。すると、スネ夫が思い出したように喋る。
「そうだのび太!さっき鍵が掛かっていて開かなかった金属製の扉があったよな!多分あそこは『弾薬倉庫』って書かれたタグが付いている鍵で開くと思うから、今すぐ開けに行こうよ!!」
それにのび太が返す。
「そうだな。それに弾薬倉庫なら寄って行って損は無いだろう。弾切れを起こしたら元も子も無いからな。聖奈さんと真理奈ちゃんはここで待機していてくれ。」
と、のび太は聖奈と真理奈に向かって言った。2人はそれに返す。
「解りました。全員が行っても特に意味は無いですからね。」
と、聖奈が言う。
「でも、気をつけてよ。死んじゃったら意味ないからね。」
と、真理奈が言った。
「ああ、充分に気をつけるよ。」
と、のび太が言うとスネ夫は既に鍵を持っていて行く準備は出来ていた。
「おいのび太!早く行くぞ!」
と言うとスネ夫はさっさと出て行ってしまった。のび太もそれに続く。出る直前に真理奈と聖奈に喋った。
「何かあったら連絡する。それじゃあまた後で。」
と言うとのび太は休憩室を出た。のび太はスネ夫と合流すると、鍵が掛かっていた扉に向かった。


やがて扉の所に到着し、スネ夫が『弾薬倉庫』と書かれたタグが付いている鍵を回した。鍵はこの扉に合い、解錠された。中にはやはり大量の弾薬があった。
「やっぱりここは弾薬倉庫だったか。・・・でも見た感じ大口径の弾薬ばっかりで小口径の弾薬は無いな。まあでも、全部取っておこう。」
とスネ夫が言うと、のび太とスネ夫は弾薬をそれぞれのバックに詰めた。弾薬倉庫にあった弾薬は、.357マグナム弾18発分、.44マグナム弾24発分、.50AE弾21発分、榴弾18発分、焼夷弾30発分、硫酸弾12発分だった。そしてそれらは、種類毎に箱詰されていた。
やがてバックに弾薬を詰めるのが終わると、のび太達は弾薬倉庫を出た。そして休憩室に戻ろうとした。しかし道中思わぬ人物達に出逢った。
「ジャイアン!静香ちゃん!太郎!ここに来てたのか!」
3人を見たのび太は嬉しさと驚きを隠せない様子だった。
「おうよ!のび太、無事だったか!それにしてもここは何なんだ?」
ジャイアンがのび太に話し掛けた。
「まだよくは判らない。だけど僕は、この先に何か重要な何かがあると踏んでいるんだけど・・・。」
と、のび太は返す。
「先に行かねぇと判らねえって事か・・・。」
とジャイアンが言う。
「あっそうそう、この先に休憩室があるんだ。一度そこに全員集まろう。」
と、のび太が言うと、のび太とスネ夫は他の3人を案内した。その道中でのび太は真理奈に連絡した。
RRRRRRRRRRRRRRRRRRRR
「はい、真理奈です。」
「あっ、真理奈ちゃん。道中でジャイアン達を見つけたから全員で休憩室に集まろうと思う。今後の事も話し合いたいしね。一応連絡しておくよ。」
「えっ、そうなんですか。良かった〜〜〜。じゃあ待ってますね。」
ピッ
会話を交わし終えると、のび太は通信を切った。


やがて休憩室に着いた。休憩室の中に入ると、全員はそれぞれ椅子に座り、寛ぎ始めた。
「あっ、そういえば皆さんに渡したい物があります。」
唐突に聖奈が全員に話し掛け、バックから何かを取り出した。それは人数分あり、円筒形のタンクにガスバーナーの口が付いたような物だった。