のび太のBIOHAZARD『THE NIGHTMARE』
通路を進むと、奥の方に上に続く階段が見えた。のび太達はその階段を上がっていった。
階段を上がった先は、墓石の様なものが左に1つ、右に1つ、そして奥の方に1つ、計3つあるだけだった。
「何かここにありそうだな。あそこにある墓石の様な物を調べよう。」
と、のび太が言うと、のび太は右の墓石を調べた。その墓石には狼の模様が刻まれており、メダルを入れる為の窪みがあった。
(これは、さっき見つけた狼の模様が刻まれたメダルをいれるのかな?)
するとのび太は、バックから狼の模様が刻まれたメダルを取り出し、そこに嵌めた。すると、反対側の墓石を調べていた真理奈がのび太に訊いた。
「ねぇねぇ、のび太君。この墓石に大鷲の模様が刻まれてるんだけど、生徒指導室で見つけたメダルも大鷲の模様が刻まれていたから、このメダルを入れた方がいいかな?」
真理奈の問い掛けを聴いたのび太はそれに返して言った。
「そのメダルを入れてくれ。多分それでここの仕掛けが作動する筈だ。」
と、のび太が言うと、真理奈はメダルを墓石の窪みに入れた。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
すると、奥の墓石が音を立てて動いた。
「!!!・・・こんな仕掛けがあったとはな・・・。」
と、ジャイアンが呟く。
「行こう!向こうに何かある筈だ!!」
と、のび太が言うと、4人は奥の墓石に向かった。奥の墓石があった場所には穴が空いており、そこには梯子が設けられていた。
「どうやら下に続いているようだね。」
と、スネ夫が喋る。
「僕が先に下へ降りよう。皆も続いて来てくれ。」
と、のび太が言うと、のび太はさっさと梯子を下っていった。3人も、のび太の後に続いて行った。下っていった先は、研究所の様な所で、重要な施設にありそうな大型エレベーターがあった。
「・・・これは・・・・・・。」
と、のび太が呟いた。
「いよいよ何かありそうな所に来たな。」
と、ジャイアンが喋る。
「じゃあ皆を呼んで来ようよ。」
と、真理奈が言うと、スネ夫がそれに返す。
「そうだね、この先を進むのは皆と合流してからにしよう。」
と言うと4人は全員を呼びに休憩室へ向かった。
やがて数分後、のび太達7人全員は先程来た大型エレベーターの前まで来た。
「僕達の学校にこんな所があったなんて・・・。」
と、太郎が呟く。
「・・・一介の小学校の地下に坑道、そして、研究所の様な何らかの施設にあるような大型エレベーター。もう何が出ても驚かないわ。」
と、聖奈が言う。
「こんな所で喋ってても仕方がない。早くエレベーターに乗ろう。」
と、のび太が急かした。すると全員はエレベーターに近づいていった。しかし、聖奈が皆に向かって叫んだ。
「皆さんちょっと待って下さい!渡したい物があります!」
聖奈がそう言うと全員は聖奈の方を振り返った。聖奈はバックから瓶を取り出していた。
「火炎瓶を作りました!いざという時に役に立つと思うので受け取ってください!!」
聖奈がこう言うと、太郎とジャイアン以外の全員は火炎瓶を一人二つずつ取った。
やがて全員は大型エレベーターに乗り込んだ。
作品名:のび太のBIOHAZARD『THE NIGHTMARE』 作家名:MONDOERA