新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第11話
律 「とりあえずさ、出くわす前に非難しようぜ!火鳥君はどうするんだ?」
蓮 「やっぱ行くんだよな?」
勇士朗 「ああ!またあとで連絡する!!」
澪 「あ・・・。」
さっそうと走り出す勇士朗。
引きとめようとした澪は言葉を出すタイミングを逃してしまう。
律が澪を見透かしたように言う。
律 「・・・・澪さん、心配なんですな。火鳥クンのことがっ☆」
澪 「べ、別に友達を心配するのはフツーだろっ!!た、ただでさえ危険な目に遭うんだからっ。」
澪の顔は若干赤くなっていた。
律 「そーいえば夕べ電話で今日火鳥君と遊べることにはしゃいでたよーな・・・・。」
澪 「わー!!喋るなーっ!!」
律 「きししし☆照れない、照れない!」
澪 「うるさい!!」
ゴンッ☆
律をグーで殴る澪。律の頭にたんこぶができる。
律 「ううー。」
蓮 「おおう・・・。」
澪の意外な一面を垣間見る蓮。思わずたじろいてしまう。
澪 「まったく!さ、さあ、早く非難するぞ!」
ずんずんと先頭を突き進む澪の後ろで、蓮が律にちょいちょいと手招きする。
律 「ん?どした?」
律の耳元でこしょこしょと話す蓮。
蓮 「なぁ、律。ひょっとして澪ちゃんは勇士朗のこと・・・・・!」
律 「さぁ〜ねぇー・・・・ご想像にお任せしますっ。」
蓮 (気になるぅ〜・・・・だが、あのそぶりからして十中八九・・・。)
安全な場所を探してその場を後にする澪達。
それから間も無くして警報サイレンがなり始めた。
D‐13は、幕張から東京都に向かって北上しながら突き進む。
D‐13が去った後は、瓦礫と溶けた人、溶けた車両等が残された。
忌まわしいカニと獣人の下半身をくっつけた様なバケモノに鉄槌が下す者が上空より現れる。舞人が駆るロコモライザーだった。
♪ BGM 「レッツ・マイトガイン!!」 Bパート
舞人 「レェエエエエエッツ・マァアアアイトガァアアアアアアアインッッ!!!」
空中を突き進むロコモライザーの左右にジェット音を響かせてライナーズが就く。
ロコモライザーの後部がスライドし、ウィングが持ち上がって脚へと可変する。前進しながら下半身が反転。左右に就いていたライナーズも両腕へと変形していく。
ロコモライザーの接合部からレーザーセンサーが放たれ、それに導かれてライナーズがロコモライザーと合体する。そのタイミングで舞人はマイトガインの戦闘システムを起動させる。
舞人 「マイトガイン、起動っ!!」
蒸気を噴出しながら手首が飛び出す。ホバリングしながら機体が直立する。胸部がコックピットと連動して前に倒れ、マイトガインの頭部が持ち上がる。
マイトガインのツインカメラが光る。拳をぶつけながら正拳突きを決め、D‐13の面前に着地した。
マイトガイン 『銀のつばさにのぞみをのせて、灯せ平和の青信号!!勇者特急マイトガイン、定刻どおりただ今到着!!!』
D‐13の前に正義の巨人が立ちふさがる。
D‐13 「ギュギイイイッ!!」
巨大なハサミを振り被ってマイトガインに襲い掛かる。
マイトガイン 『ふんっ!!』
ドォガアアアアンッ・・・・・・ドォゴガアアアンッ!!!
だが、マイトガインはこれをレフトアームで受け止め、カウンターパンチを食らわせる。
後ろへとふらつくD‐13だが、毛むくじゃらの脚でふんばり、再度ハサミでの攻撃を敢行する。
舞人 「マイトガイン!ナックルラッシュ!!」
マイトガイン 『了解だ!!殴り砕く!!!』
コントロールレバーを動かし、マイトガインを前進させる。
鋼の拳が振り下ろされるハサミを跳ね返し、それを期に連続で鋼の拳がD‐13に襲い掛かる。
ガゴオンッ!!ドガゴオッ!!ドガアンッ!!ガキイインッ!!ゴオオオンッ・・・
硬い皮膚に打ち込まれていくマイトガインのパンチのラッシュ。
だが、このパンチの一瞬のタイムロスをついて、D‐13はマイトガインの両腕をハサミで掴み取る。
ガキン、ガキイインッ!
マイトガイン 『何!??』
ブシュウウウゥ・・・
マイトガイン 『くっ・・・これは?!!』
その時、口から溶解泡がマイトガインに向かって噴き出された。特殊合金製の装甲が所々腐食しはじめる。外部面異常を知らせるアラームがコックピットに鳴り響く。
舞人 「クソッ!!外部装甲が!!マイトガイン!!この泡をくらったら厄介だ!!間合いを取って射撃戦だ!!」
マイトガイン 『よし!!わかった!!射撃戦に移る!!』
ヴィヴィギュギュァアアァァッ!!
ドォドォドォガアアアアアアアアァァァッッ!!!
D‐13 「キイギュイイイイイイ!!」
マイトガインは、至近距離からマイティーキャノンと両肩のマイティーレーザーをD‐13の顔面に撃ち込んで怯ませ、その隙に間合いを取る為に後方へとジャンプ。射撃戦へと変更する。
マイトガイン 『ターゲットロック・オン!!シグナルレーザーッ!!』
ライトグリーンのレーザー光が額から奔り、D‐13の頭に直撃する。
ヴィギュイイイイイイッ・・・・・・ズドォヴォガアアアアアンッ!!!
D‐13 「キュギャアアアッ!!?」
ビギュィイイッ、ビギュイイッ、ビギュィイイッ、ビギュイイイイッッ!!!
ドォドォドォドォガギャガアアアアアアンッ!!!
D‐13 『ギギイギギギイイイッ!!』
連続でシグナルレーザーを喰らい、表面で激しい爆発が起こる。ふらつき始めるD‐13。尚もマイトガインは攻撃の手を緩めない。
マイトガイン 『効いている!!ならば、フル・シューティングだな!!』
舞人 「少し待て!全ての射撃武装の威力をMAXに調整する・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・よし、いけるぞ!!フル・シューティングッ!!」
舞人は、ビーム系武装のエネルギーをMAXに調整する。シグナルレーザー、マイティーキャノン、鎖骨に相当するグリーンのライトレンズから、マイティーディスチャージレーザーが、一斉発射される。
ヴィギュディディドォギュァアアアアァァァアアアッ!!!
ズドォギャゴゴォォォォオオオオッッッ!!!
全ての射撃武装の火線がC‐13の頭部、上半身に直撃。顔面がグチャグチャに潰れて大ダメージを与えた。
D‐13 「ギュヴァギョゴゴゴヴァギュゥ・・・??!」
舞人 「よっしっ!!かなりのダメージを与えた!!一気に畳みかけるぞ!!!」
そして、マイトガインは腰に接続していた動輪剣を手に取り装備した。両手に握り締めた動輪剣の切先をターゲットに向ける。
マイトガイン 『了解だっ・・・動輪剣っっ!!!』
作品名:新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第11話 作家名:Kブレイヴ