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第34話の感想を叫びたくなったので叫んでみた

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シュラさんは部屋の外、廊下へと出る。
いらだたしげな表情。
しかし、ふと、なにかに気づく。
そして、そちらのほうを向かずに話し始める。
「…多分、燐は処刑されないよ」

おや、これは……。
もしかして。
ちょっとワクワクしてきましたね?

「仮にもし処刑命令が下ったとしてもメフィストが必ず守るだろ…」
シュラさんは落ち着いた表情で話し続ける。
「なにやら奴には燐を使って遠大な計画があるようだからな」
そのあと、バッとシュラさんは身体の向きを変える。
「だから、当面は安心しとけ」
廊下を歩き始める。
そのシュラさんが進む方向とは反対方向にある部屋の中にいて、襖に背中を預けるように立っているのは。
さっきからシュラさんが話しかけていた相手は。
「雪男」

雪男、来たーーーーーーーーーー!!!!!

さあ踊らなければなりません。

だって、だって、だって、雪男、そんなところで何してたの?
雪男がいるのは、さっきまでシュラさんがメフィストとふたりきりでいた部屋の隣の部屋ですよ!?
床の間が見えるので部屋と部屋を隔てているのは襖ではないようですが、壁の向こうには、さっきまでシュラさんとメフィストがいてあれこれしていたわけですね。

どうして雪男があそこにいたのか、ちょっと考えてみました。

1 機会を見計らって、メフィストとシュラさんのいる部屋に入っていって、燐の処遇がどうなるのか聞くつもりだった。そして、処刑判決がくつがえらなさそうなら、阻止を頼むつもりだった。

2 メフィストとシュラさんがなにを話しているのか、主に燐の処遇について、盗み聞きするつもりだった(というか、盗み聞きしていた)。

3 シュラさんがメフィストと部屋でふたりきりになったのが心配で心配で、様子をうかがっていた。

イチオシは3です。
うん、3だ。
3でいいよな、雪男(笑)

だって、結局、メフィストがいる部屋に入っていかなかったし、部屋から出てくるシュラさんに声をかけなかったんだから、1ではなさそうだしね。

さらに、シュラさんが去っていったあと、雪男は疲れた顔でフラフラと虎屋のロビーみたいな所に行ってイスに深く腰かけて休むんですが、そこに燐がやってきて自販機で飲み物を買っている途中で雪男に気づき、雪男に言います。
「そのカッコ…、お前まさか昨日からずっと起きてんのか!?」
「……うん…」

というわけで、雪男が昨日からずっと起きていることが判明。

不浄王討伐に行き、藤堂に肉体的にも精神的にも苦しめられ、やっと虎屋に帰ってきてからもずっと起きていて、雪男は何をしていたのか?

シュラさんとメフィストがふたりきりでいる部屋の隣の部屋にいて、もやもやしてたんですねっ。

壁の向こうから「やっと二人っきりになれなにゃあ」って言うシュラさんの上機嫌な声が聞こえてきたりしてたら、雪男はどんな気分だったんだろう?
想像するとニヤニヤしてしまいます。
シュラさんが去っていったあとの、くっらい横顔、あの暗さは疲れのせいだけじゃないですね!

あー、なんかもう、本当にたまらんかったです!!
雪男が近くにいるのに気づいたシュラさんが、雪男が気にしてそうな事をちゃんと言って安心させようとするのも。
隣の部屋に雪男がいたのも。
なんだこの二人は、もう!!!
でも、シュラさんはメフィストによると「何事にも執着しない人」らしいから、雪男、がんばらないといけないよ!!!!