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新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第14話

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  澪 「え?!どこどこ?!」

  澪にとっても懐かしい顔だった。その視線先には女子3人組の姿があった。澪と律は立ちあがって彼女達に歩み寄る。元中の友人達だったのだ。

  律 「うわっはー!!久しぶりいーっ!!なつかしー!!」

  マキ 「りっちゃん!!久しぶりー!!やっほー!!何々?りっちゃん達も出るの?!」

  律 「ああ!今、澪や高校であった友達と放課後ティータイムっていうバンド組んでるんだ!!」

  マキ 「そうなんだー。澪ちゃんやっほー!」

  澪 「久しぶり!!ほんとに懐かしいなぁ!」

  マキ 「ホントダヨネー!!私達は、ラヴ・クライシスっていうバンド組んでて、学校とか関係なく外でも活動してるんだ。CDも作って自分達で編集したやつも持ってるんだよ。」

  マキはごそごそとバックから自分達の音楽を編集した自作のCDを取り出した。

  律 「へぇー!すげーっ!!」

  澪 「本格的だ・・・!!」  

  マキ 「よく市内のライヴハウスでも活動してるからさ。もし機会があったらりっちゃん達も来てみなよー。せっかくバンド組んでるんだからさ!」

  律 「そうだなー・・・今度みんなで行ってみるぜ!」

  マキ 「あ!そろそろ出番近いから行くね!それじゃ、お互い、いい音楽を!」

  律 「おう!今日は気張ろうぜいっ!!じゃな!!」

  澪 「じゃあな!」」

  その場を後にするラヴ・クライシスのメンバー。彼女達を見送ると律はポリポリとほほをかきながらみんなの許へと戻る。

  唯 「なになに?知り合い?」

  律 「おう!中学ん時の友達!あの子達もバンド組んでるんだぜ!」

  澪 「しかも、学校と外問わずバンド活動しててCDも作ってるんだ!」

  さわ子 「すごいじゃない!私も昔はCD作ってみたいって思っていたんだぁ・・・今からじゃおそいかな?」

  律 「うん!!遅い!!!」

  さわ子 「ちょっとは間を置きなサイッッ!!!」

  そして出番が近づくと放課後ティータイムのメンバーは自分達のグループに気合を入れるために声を掛け合う。その姿を腕組しながらさわ子が見守る。

  律 「まー・・・とにかく街のみんなを癒やしてやろーじゃないかぁっ!」

  皆で円の字で集まり、一斉に中央に手をかざす。澪も頷きながら覚悟を決めて手をかざす。

  澪 「わ、私達ができる事を!!」

  梓 「街の人たちの為に!」

  紬 「みんなの心をハッピーにする為に!!」

  唯 「笑顔になってもらう為に!」

  律 「放課後ティータイム、レッツゴー!!」  

  5人 「おー!!!」

  そして、ラヴ・クライシスをはじめ、街のさまざまなバンドが音楽をのビートを市民文化センターに響かせる。勇士朗たちもロック調の曲に乗りに乗っていた。

  蓮 「うおおお!!このガールズバンドかっけー!!」

  光 「ひゃっほう!!テンションあがるなー!!!」

  俊 「どこの高校も結構本格的だな!!」  

  勇士朗 「色んな軽音部があるんだなー。」

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  アナウンサー 『以上、相模西高校軽音部、グラン・プッシー・キャッツでした。続いて、桜ヶ丘高校軽音部、放課後ティータイムの皆さんです!!』

  会場に拍手が沸く。スポットライトに当てられながら澪達が出てきた。心の中で勇士朗はエールを送る。

  勇士朗 (がんばれ・・・秋山さん!!)

  この会場内に勇と和、憂とその友人の純の姿もあった。

  純 「おおー!待ってましたー、我らが桜校軽音部!!」

  憂 「お姉ちゃん、がんばれえええええ!!!きゃああああ!!」

  純 「憂・・・もーちょい落ち着いたら??」

  和 「くすくす・・・憂は昔から唯が大好きだから・・・。」

  勇 「普段はしっかりしててもあどけないトコあるんだなー憂。」

  和 「そうですね。勇さん、今日はありがとうございます。クルマ出してもらちゃって。」

  勇 「いーや、いいってコトよ!みんなで来たほうが楽しいからな。」

  憂 「おねーちゃあああああん!!!」

  憂は力いっぱいエールを送る。その中で唯のMCが始まる。

  唯 「皆さん、初めまして!桜ヶ丘高校軽音部・放課後ティータイムです!!今回、街のほうでくら〜くなってる街を少しでも元気にしようって事で、私たちも参加してみたくなって参加しました!あの日、私達も怪物災害に遭いました・・・・友達も・・・本当だったら今年二年生、三年生になるはずだった仲間、卒業をするはずだった先輩達が亡くなりました・・・でも、いつまでも暗くしてたらだめなんだって・・・だから・・・今日ここで精一杯歌いたいと思います!!!少しでも笑顔を、幸せな気持ちをみんなに届けたいから!!聞いてください、ふでペンボールぺン!!」

  更なる拍手が巻き起こる。そしてダブルヴォーカルのふでペンの演奏が始まった。だが、イントロの所で突如として地震が起こった。同時にデストリアンのマイナスエネルギーを勇士朗が感知した。

    ゴゴゴゴゴゴゴゴオオオオオォォォ・・・・!!!

  勇士朗 「デストリアン・・・・!!!」

  唯 「きゃあああ!!?」

  澪 「地震!?!」

  ゆれる会場内。どよめく市民達。危惧していたことが現実となった。市民文化センターの近隣の地点から新たなハカイジュウことデストリアン、D‐16が出現したのだ。地面が崩落し、出現したその緑色の身体は、脳みそや心臓、腸、フジツボ、ウニ・・・言葉で表現しづらい程のグロテスクな球根のようなタイプが出現した。
  
  ゆっくりと脚の触手を動かして進行を始める。

    ズググググググウウ・・・・グギョギュギョ・・・・ゴキュキュ・・・

  街に響く悲鳴。またしても皮肉な状況が起こる。どよめく会場内をかきわけて勇士朗は外へと向かった。

  勇士朗 「すいません、ちょっと通してもらって・・・すいません!!」

  俊 「やっぱり・・・でやがったか!!頼んだぜ、勇士朗!!」

  勇士朗が外へ飛び出すと、グロテスクな姿のデストリアンが目に飛び込んできた。土煙を巻き起こしながらグチュグチュと向かってくる。怒りの感情が勇士朗を滾らせた。

  勇士朗 「・・・・今日は大事なチャリティーライヴなんだよっっ!!!この会場には絶対近づけさせないぜっ!!!悲劇は、俺が止めるっっ!!!」

  ぎゅあっとエネルギーを吹きだす勇士朗。光を撃ち放ちながら上空に向かって叫んだ。

  勇士朗 「ファイアァアアァァ・・・ジェエエエエエエエエットッッ!!!」

  撃ち放たれた光りの先からファイアージェットが飛来。機首部を折りたたまれ、機体の表面のボディーが持ち上がって両腕に変形。機体後部の両脚も変形して形成される。

  両腕が下ろされ、両手首が飛び出すのを確認すると、勇士朗は気合を入れて気を撃ち飛ばす。