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ooo aftre ~夜天の主と欲望の王~ 第12部 中編

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059話 欲望と夜天の書と沈まない夕日






「ここ…どこだろう…」


雪が降り積もり、周りには何もない場所に立っていた。
ただ、雪が降り続いている…。


−ついに…ここまで来てしまったな…欲望の王…−


「その声…リィンフォースさん!?」


辺りを見渡した。
しかし、彼女の姿はどこにも見当たらなかった。


−今度こそ、お前は気づいてくれると思っていたが…残念ながらお前は気づくことなくここまできてしまった−


「気付く?一体何の事ですか?」


気味が悪かった。
映司にはリィンフォースの言葉が全く理解できなかった。


『お前は…何も感じなかったのか?…欲望の王…』

「っ!!?…お、お前…」


リィンフォースの声とは別に、また違った声が後ろから聞こえた。
映司には聞き覚えがあった。
咄嗟に後ろを振り向くと、そこには…




『欲望の王…なぜ、…なぜ自分の欲望に気づかないのだ!!』


「ア…アンジュ…」


映司の後ろにはあのアンジュが立っていた。
映司はすぐさまアンジュに対して構えた…が、アンジュは映司に気にすることなく、
そのまま話し始めたのだ。


『お前は、何か勘違いをしている…!!自分を犠牲にするな、と…貴様は何度も周りから言われてきた筈だ…』


「…?」


映司はアンジュの態度に違和感を感じた。
自分が対峙したときに感じた敵意が全く感じない。


「アンジュ、それって…どういう意味?」

『はぁ…自覚がないのか…まぁ、今更何をしても…もう遅い』

「え?…それって…」





−残念だが…欲望の王…また…−








「えっ…リィンフォースさん?」










−『始めさせてもらうぞ…』…また会おう…−










「え…ちょっ…」








その時、映司が立っていた空間が突然光り出し、その光は辺り一面に広がっていった…。