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のび太のBIOHAZARD『ENDLESS FEAR』

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「そういう事か。しかしそうなったら、銃火器の類は一切使えないぞ」
燐がそう言うと、迅が自分の考えを話す。
「銃火器が無理だとすれば、私の持つ『堅裂』でなんとかするしかないでしょうね」
迅のその言葉を聴いた燐は迅に尋ねる。
「『堅裂』?何だそれは?」
燐が迅にそう訊くと、迅は応える。
「それは、腰に掛けてあるこの刀の事ですよ」
迅は、自分の左の腰に掛けてある刀を掴んでそう言った。
「確かに、刀なら、火花を発しないからなんとかなるかもしれないな。でも、あの高度まで上がれるのか?」
迅の刀を見た燐はそう言った。燐が言った通り、巨大な蝶は、かなりの高度にいた。
「・・・確かにあの高度にいては、簡単には届きませんね」
迅は、落ち着いてそう言った。そして、少し考えた後、燐に言う。
「燐さんが、両手で私を打ち上げてくれれば、届くと思うんですが」
迅のその言葉を聴いた燐は言う。
「・・・・・・・巧く上げれば一回で成功するか?」
燐のその言葉を聴いた迅は応える。
「向こうに相当のスピードが無い限り、失敗はしないですが、100%とは言えないですね」
と、迅が言うと、燐が言う。
「でも、それしか方法が無いならそれに賭けるしかないな。
そうと決まったら、早速動くか」
すると、燐は、両手をバレーボールのアンダーハンドパスの様に構え、腰を落とした。すると、迅は、燐の両手に乗った。そして、燐は、一気に迅を打ち上げた。
打ち上げられた迅は一気に、巨大な蝶の高度まで上がった。そして、鞘から刀を抜き、翅(はね)を斬り裂いた。
「GYIEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE!!」
巨大な蝶は、今までで最大の悲鳴を挙げた。すると、巨大な蝶は空高く舞い上がり、こちらに一直線に向かってきた。迅は臨戦体勢をとったが、後ろから燐の声が聞こえてきた。
「迅!退け!!」
燐のその言葉を聴いた迅は素早く身を引いた。燐は、『RPG-7』を構えていた。そして、こちらに突進してくる巨大な蝶に向かって、『85mm榴弾』を放った。燐達の立っている場所の30Mから、40M程の位置で、『85mm榴弾』は巨大な蝶に命中し、爆裂した。巨大な蝶は跡形も無く消え去った。
「なんとか凌ぎ切ったようですね」
迅が燐に近づきながらそう言った。それを聴いた燐は、構えていた『RPG-7』の構えを解いた。そして、迅の方を振り向き、言う。
「ああ。あいつが自暴自棄になって上空に舞い上がったお陰で、その時に生じた風で鱗粉が飛ばされたから、こいつをぶっ放す事が出来た。あいつが冷静な奴だったら、どうなっていたか解らなかったな」
燐は、右手に持っている『RPG-7』を少し下げながらそう言った。
「そうですね。早い内に的確な対処方法を講じなければいけませんね。・・・・・・・・・・・・・それはそうとして、そろそろ、巌さん達の所に戻りませんか?」
迅がそう言うと、迅のその言葉を聴いた燐が応える。
「ああ、そうだな。見た所、『AH-1コブラ』も全機墜としてるようだし、合流するか」
と言うと、燐と迅は、のび太達の所へと向かって行った。



燐と迅が巨大な蝶を倒した数分前、のび太達の方では、残り3機となった、『AH-1コブラ』を相手にしていた。残りの戦闘ヘリが少なくなったので、玲は戦闘ヘリから離れて、のび太達に合流した。
のび太とジャイアンとスネ夫と玲は物陰に隠れていた。
「・・・・・残りのヘリコプターが減ったから、慎重になってきてるわね。これからは、あまり、安易に攻撃は出来ないわ」
と、玲が言った。
「だけど、10機以上もいた戦闘ヘリが今は3機まで減っただろ。すぐに終わりそうな気がするんだが」
玲の言葉に応える様にジャイアンがそう言った。
「でも、慎重になるに越したことはない。相手も何か奥の手を隠し持っているかもしれないし」
と、のび太が言った。すると、3機の戦闘ヘリは再び銃撃を再開した。
「で、こっからどうするの?」
玲が3人にそう訊いた。すると、のび太が玲の言葉に応える。
「なんとか隙を見て、後部回転翼を撃ち抜きます」
と、のび太が言った。のび太を信用しているのか、玲達は、それ以上は何も言わなかった。
のび太は、先程までの様に、銃撃の合間を縫って、『ジャイロジェット』を撃った。のび太の射撃の命中精度は、衰える事を知らなかった。のび太の放った弾丸は、戦闘ヘリの後部回転翼を見事に撃ち抜いた。
「よっしゃあ!また1機撃ち落としたぜ」
と、ジャイアンが歓喜の声を挙げた。すると、スネ夫が叫ぶ。
「ミサイルが来るよ!!」
と、スネ夫がのび太に呼び掛けた。すると、スネ夫が言った通り、『AH-1コブラ』の1機から『TOW』が、のび太目掛けて飛んできた。のび太と、他の3人は、『TOW』の爆風から避ける為に、その場を急いで離れた。のび太は右側に走り、スネ夫とジャイアンと玲は、左側に走った。
『TOW』は、着弾した瞬間に爆発したが、のび太達には当たらなかった。のび太は、再び物陰に隠れると、先程、『TOW』を撃ってきた戦闘ヘリの後部回転翼に、ジャイロジェットで弾丸を撃ち込んだ。のび太の放った弾丸は、一直線に後部回転翼のローターに向かい、直撃した。後部回転翼のローターは見事に破壊され、後部回転翼を破壊された戦闘ヘリは、回転しながら墜落した。
「よし、残り1機!」
と、のび太が呟くと、戦闘ヘリを挟んだのび太の反対側から何かが飛んできた。飛んできた物体は、握り拳(こぶし)サイズの石の様な物だった。飛来してくる石は、真っ直ぐ、戦闘ヘリの後部回転翼のローターに飛び、直撃した。後部回転翼が動かなくなった戦闘ヘリは、操縦不能になり、墜落した。
全ての戦闘ヘリを無力化した事を確認したのび太は隠れていた物陰から出て来た。そして、向こう側に居るジャイアン達と合流した。
「なんとか無事に終わったね」
と、スネ夫が言った。すると、のび太はジャイアン達に訊いた。
「最後の戦闘ヘリが墜ちた時に、戦闘ヘリの後部回転翼に石が飛んできたけど、もしかして、ジャイアンが打ったの?」
のび太のその言葉を聴いたジャイアンは応える。
「ああそうだぜ。上手(うま)かっただろ?」
ジャイアンがそう言うと、のび太がその言葉に応える。
「うん、助かったよ」
のび太がそう言うと、玲が喋る。
「戦闘ヘリも無力化した事だし、巌達の所に戻りましょう」
玲がそう言うと、スネ夫が言う。
「うん、そうだね。早いとこ『ナムオアダフモ機関』に行って、事を終わらせなきゃ」
スネ夫がそう言うと、のび太とスネ夫とジャイアンと玲の4人は、巌達の居る建物に向かった。しかし、のび太が、炎上している戦闘ヘリの1機に『ベレッタM92FS』を向けた。それを不審に思った玲がのび太に話し掛ける。
「どうしたののび太君?」
玲のその言葉を聴いたのび太は応える。
「・・・あの炎上している戦闘ヘリの中で何かが動いたので、まだ何かあるかと思いまして」
のび太がそう言うと、ジャイアンが、
「何だって!」