のび太のBIOHAZARD『ENDLESS FEAR』
「・・・・何であんな無茶したんだ!?」
巌は少し、強い口調でそう言った。しかし、真理奈は徐に喋る。
「スタングレネードで、視覚と聴覚を奪えば、毛髪が自動で動くでしょ?だとすれば、接近してきた物体を所構わずに掴む筈。だから、私が接近すれば、あの毛髪は私を掴むと思ったの」
真理奈がそう言うと、巌が喋る。
「・・・・・・成功したからよかったが、失敗してたら死んでたかもしれねぇんだぞ。今度からは、んな危ねえ真似すんなよ」
巌が真理奈にそう忠告すると、巌は全員に言う。
「よし、じゃあ迅達と合流して、『ナムオアダフモ機関』に急ぐぞ」
巌がそう言うと、全員は巌達の車の方に向かった。その道中、ビルの屋上から戻って来る燐と迅と合流した。
「どうやらそちらも終わった様ですね」
迅が巌達にそう言った。すると、巌が言う。
「ああ、少し予想外の事態も起きたが、何とか無事に終わった」
巌がそう言うと、玲が言う。
「全員が集まった事だし、早いとこ『ナムオアダフモ機関』へ急ぎましょう」
玲がそう言うと、巌が言う。
「ちょっと待て。一旦全員の装備を確認、調整した方がいい」
巌のその言葉に全員は納得した様で、全員は、各自の装備の点検をした。そして、各自で、持っていく銃火器の追加、仲間内での銃火器の譲渡や交換を行った。
暫くすると、全員、装備の確認と整備を済ませた。そして、全員はさっきと同じ様に、車に乗り込んだ。巌達が乗っている車では、巌達が会話をしていた。
「なぁ迅。お前の所では予想外の事態か何か起きたか?」
巌がそう言うと、迅は応える。
「ええ、恐らく、『ナムオアダフモ機関』の生物兵器と思われるものが送られてきました。そちらは何があったのですか?」
迅のその言葉を聴いた巌は応える。
「ああ、こっちは、『スティンガーウィルス』を投与して、怪物化した隊員に急襲された。今までの生物兵器とは一線を脱した強さだったな。弾丸は止められるわ、仮に命中したとしても、発達した骨に当たって、致命傷にならないわで大変だったんだぜ。まあそれでも、何とかマグナムをぶち当てて、何とかなったがな」
巌のその言葉を聴いていた迅は巌の言葉に応える。
「しかし、その様なウィルスが『ナムオアダフモ機関』で実用化されてるとなると、少々厄介ですね。生物兵器として、軍事用に実用化されたら、世界のバランスが崩れる事も心配されます」
迅がそう言うと、巌が言う。
「そうだな。早いとこ『ナムオアダフモ機関』の調査を進めて、対処方法を考えなければならないだろうな」
巌がそう言うと、車の後部座席に座っているのび太とスネ夫とジャイアンも会話をしていた。
「しかし、とんでもない奴だったな」
と、ジャイアンが言うと、のび太が喋る。
「・・・・『スティンガーウィルス』か。『T-ウィルス』は人間をゾンビ化させるだけだったけれど、『スティンガーウィルス』は人間を怪物化させる。とんでもないウィルスだな」
のび太がそう言うと、スネ夫が言う。
「でもさ、『ナムオアダフモ機関』の中で、『スティンガーウィルス』を使われたらどう対処しよう?」
スネ夫のその言葉を聴いたのび太は応える。
「・・・・・・・そうなったら多分さっきみたいに、スタングレネードを使って毛髪の気を引いてから射撃する事になるだろうね」
のび太がそう言うと、ジャイアンが言う。
「そんな面倒な事しなくても、俺様が一発ぶん殴ってぶっ倒してやるよ」
ジャイアンがそう言うと、スネ夫が言う。
「流石ジャイアン!頼もしいなぁ!」
スネ夫がジャイアンをそう称賛した。
その後も、一行は、賑やかに会話していった。
作品名:のび太のBIOHAZARD『ENDLESS FEAR』 作家名:MONDOERA