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新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第15話

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  始業式の始め。さわ子が奏でるピアノの音と共に桜高の体育館に生徒達の校歌斉唱が響く。女子高故に華やかな歌声が響く。歌声が外へと流れ、歌声に乗るように桜の花が舞う・・・。

  対し桜ヶ丘工業高校。漢達の図太い歌声が響き渡る。かったるそうにして歌っていないモノ。口パクで済ましているモノ。はたまた立ちながら寝ている者・・・一番後ろで寝ていた者がヤ○ザのような教師に首根っこを掴まれてすぐ後方の体育館倉庫に連れていかれる。直後ものすごい音が響く。

    ドガタアアアアアンッ・・・・ガシャン・・・ドォゴォオオオン!!!

  教師の罵声 「何てめぇ寝とるだぁコラァアアアアア?!!おおお!!!このドクソガアアアア!!!」

    バキシャアアアアアアン!!!

  効果斉唱の最中に響き渡る罵声と轟音。数分後、ボコボコにされたチャラ男がでてきた。勇士朗達もビビリまくっていた。

  勇士朗 (恐ろしいな相変わらず・・・!!!)

  光 (魔王満・・・!!!)

  蓮 (あの教師こそ災害だぜ!!!なんかイヤーな予感する・・・!!!)

  俊 (もし、あの男が担任になったら・・・・梓ちゃんに遺言を渡しておこう!!!)

  山田満。誰もが恐れてすくむ、桜工最強(恐)教(狂)師である。どんな不良でもビビッて頭が上がらない。魔王というあだ名で全校生徒から恐れられていた。

  再び桜高。新クラスのメンバーが集まり出席番号順に並ぶ中、担任教師が発表される。

  桜高教頭 「3年2組担任、山中さわ子先生。」

  なんとさわ子だった。発表と共に会釈するさわ子。2組の生徒達の喜ぶ声がささやかれる。

  2組の女子達 「さわ子先生だって・・・やったぁ!らっきー!!・・・よかったぁ・・・。」

  澪 (さわ子先生なんだぁ・・・!!)

  唯 (さわちゃんなんだぁ!!やったぁ!!)

  律 (わーお!!やっぱ仕組んだのかぁ?!)

  紬 (慣れてる先生でよかったわ!)

  桜高教頭 「えー続きまして副担任・・・。」

  対し、桜工。勇士朗達は全員3年1組となった。そして危惧していた悪夢が現実になる。

  桜工教頭 「3年1組、山田満先生。」

  クラス全員の野郎共が凍りつく。彼らの学生生活はある意味で終わりを告げた。小声で全てを悟りきったように一人の生徒が繰り返す。

  1組男子 (終わった・・・終わった・・・・高3で人生終わった・・・。)

  勇士朗達もある意味での絶望を悟る。

  勇士朗 (勘弁してくれよ・・・・。)

  光 (死ぬ前に唯ちゃんとハグしたかったぁ〜。)

  蓮 (律っちゃん・・・最後の晩餐にハンバーグ頼むぜ。)

  俊 (・・・・梓・・・・好きだった。ありがとう。)

  始業式が終わってHRが始まる。さわ子が笑顔で副担任と共に挨拶する。

  さわ子 「皆さんの担任を受け持つことになりました山中さわ子です。初めて担任を受け持つ事になりました。至らぬ所があると思いますが・・・。」

  律の前でクラスの女子たちがコソコソと言い始める。

  クラスの女子A (やったね!山中先生で!)

  クラスの女子B (ホントだよね!!優しそうだし!!)

  すると律がコソッと彼女たちに言う。もちろんさわ子の素性をだ。

  律 (上辺だけに騙されちゃダメだよ。じつはさー・・・。)

  さわ子 「田井中さーん・・・私語は慎んでくださいねー?」

  律 「す、すみましぇぇええん!!」

  対し桜工。紫のオーラを放ちながら山田教諭が自己紹介する。

  山田 「あー・・・今日から貴様らの担任をすることになった山田満だ。よろしくな。勿論、暴走族の夜露死苦じゃないからなー、平仮名だからなー。」

  よくわからないギャグ(?)を踏まえて言う山田。苦笑いと乾き笑いが教室に広がる。

  山田 「えー・・・高校生活最後となりますからー・・・気合を入れていこうと思います。各行事に対してうちのクラスは全勝利を目指します。球技大会、体育大会、ets・・・負けたら全員ボーズ頭だからなー・・・かくごしとけー。」

  凍り付いて苦笑いをする全クラスの男子。小声で蓮が文句を言った。

  蓮 (ざけんな!!俺のカチューシャ意味なくなっちまうじゃねーか!!!)

  山田 「あ?誰だ今文句言ったやつは?立てや・・・・。」

  蓮 (――――聞こえたぁ!!??)

  渋々立つ蓮。じりじりと近寄る山田。恐怖が具現化する。謝ろうとした刹那、ほほに強烈なパンチが入った。

  蓮 「す、すいませ・・・。」

    ドォゴオオオオオオッッ!!!

  蓮 「がっ??!!」

  山田 「文句言うって事はそれ相応の根性と覚悟があんだろう・・・・おおおお!!??ごらぁああああああ!!!立てやああああ!!!」

    ズドォガンッ!!! ドォグォオオオン、ゴガアアアアアンッ!!!

  完膚なきまでにボコされる蓮。最悪な新学期のスタートとなった。

  勇士朗 (・・・秋山さん達がいなきゃ、完全に高校生活は終わっていた・・・!!!)




  桜高では、いよいよ新歓ライヴがスタートする。新1年生達の拍手がなる中、唯のMCが始まる。

  唯 「えーテステス・・・・よっし・・・いいかな・・・みなさん、始めまして!桜高軽音部・放課後ティータイムです!新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます!」

  唯のMCが進む中、梓が愛ギター、ムッタンを手にしながら決意を新たにする。

  梓 (よーし・・・来年も軽音部を続けられるよう、この新歓ライヴを成功させて絶対に部員をゲットしてやるんだ!!そして、去年のハカイジュウ災害で傷ついてしまっている皆をこの時間だけでもいいから元気にさせてあげるんだ!!)

  唯 「・・・・それでは聞いてください、『ふわふわ時間』!!」

    ♪ 「ふわふわ時間」 Vo.唯

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  今朝方の必殺技を披露しながら「ふわふわ時間」をフィニッシュする唯。続けて「いちごパフェが止まらない」と「カレーのちライス」をノンストップで披露した。

    ♪ 「いちごパフェが止まらない」、「カレーのちライス」 Vo.唯

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  拍手が鳴る中、少しMCを挟む唯。もちろん去年のコトを踏まえてのMCだ。