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新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第16話

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  律 「・・・澪・・・くッ・・・だめだっ・・・!!!」

  首を振る律。澪は律の言葉が信じられなかった。駆け寄って真実を確認しようとする。

  澪 「え?!・・・・一体どういう・・・・!!!」

  瞳孔を開いたまま動かない彼女。恐らく吹き飛ばされた挙句、全身を強打したのだろう。

  澪はがくりとなった。そして何よりも誤解にも似たわだかまりを抱えたまま彼女が死んでしまったことが何よりも悔しく哀しかった。

  澪 「そんな・・・・。」

  律 「・・・ちくしょう・・・誤解されたままこうなっちまったのかよ・・・!!!」

  澪 「笠木さん・・・・。」

  再び澪達に見舞われた同級生の死。ショックと同時にデストリアンへの憎しみがこみ上げた。

  律 「・・・・くっ。」

  澪 「許せない・・・デストリアン・・・・。」

  D‐17A、B 「ゴゴゴオオオオオオオォォ!!!」

  遠くで咆哮するD‐17の2体。澪と律はその2体を睨んだ。

  彼女達以外にも知人の死を間近にした人達はいるだろう。無念の思いに答えるかのように勇士朗はキャノピーハッチを開けて飛び降り、そして力強く叫んで光りを全身から放つ。

  勇士朗 「ファイアー・・・ジェエエエエエットッッ!!!」

  勇士朗の声に応えてファイアージェットは各部を可動させながら変形を開始。道路に着地する。

  勇士朗 「はぁあああっ・・・!!!」

  波力十分に気を放った勇士朗は、軽くジャンプし空気の波にのるように低空を加速していく。

  フェニックスのオーラを纏いながら光球と化してファイバードの胸に飛び込む。そしてライトグリーンの眼光を放ちながらファイバードに意思が宿る。

  ファイバード 「チェエエェエンジッ、ファアアアイバァアアアアアドッッ!!!」

  ファイバードはD‐17の2体に指を刺して叫んだ。

  ファイバード 『これ以上の破壊行為はさせないっ!!!このファイバードが貴様らを駆逐するっっ!!!』

  D‐17A 「ギゴオオオオオオオオオッッ!!!」

  D‐17Aがファイバードに突進する。カギ爪を揮って攻撃をかけようとする。ファイバードはこの攻撃を左腕でガードして右の拳を打ち込む。

    ガァンッ・・・!!

  ファイバード 『はぁっ!!!』

    ドォゴォオオオンッ!!

  D‐17A 「ギャガッ・・・・ゴシャアアアアアッッ!!!」

    フュゴッ・・・ザギャアアアアンッッ!!!

  ファイバード 『ぐはあああ!!!』

  カウンターに続くカウンター。ファイバードは更なるカウンターを見舞う。1・2・3のリズムで素早く拳を打ち込む。

  ファイバード 『だぁああああっ・・・!!!』

    ガァアアアンッ、ドォガガァアアアアンッ!!!

  D‐17A 「ガァアアアッ・・・!!!」

  ファイティングバトルを繰り広げる2体に注意を向けるD‐17B。その隙に和は唯と立ち上がって別の道へと逃げようとする。だが、不意に振られたD‐17Bの尾が襲い掛かり、彼女達の近くの場所に叩きつけられた。

    ズドォガアアアアアアアアアッッ!!!

  和 「きゃああああ?!!」

  唯 「うえぇええええ!!!」

  衝撃で吹き飛ばされた瓦礫が二人を襲う。だが、突如とそれは阻まれる。

  唯 「・・・・・ふえ?あれ・・・?ああ〜!!!」

  和 「っ・・・・・はっ!ああ・・・!!」

  そこにはエクスカイザーが立っていた。唯曰く、駆けつけてくれたのだ。瓦礫から彼女達を守ったのだ。

  エクスカイザー 『大丈夫か?!唯!!和!!』

  唯 「エクちゃああああんっ!!やっぱり来てくれたんだー!!」

  和 「本当に唯の言ったとおりに来てくれたのね・・・ありがとう、エクスカイザー!!あ!!ということは・・・。」

  和は周囲につい勇の姿を捜してしまう。だがよく考えれば本日は平日だ。いるはずが無い。

  唯 「ん?どしたの和ちゃん?」

  和 「え?!あ、ああ、エクスカイザーが来たなら勇さんも来てるんじゃないかなって。」

  エクスカイザー 『勇なら今日は会社だよ。私は勇の会社からデストリアンの出現を感知して駆けつけたんだ。』

  和 「そ、それもそうよね・・・ははっ、私ったら・・・。」

  エクスカイザー 『・・・むっ?!!』

    グォオオオオォッ・・・ガアアアアアアアンッ!!!

  次の瞬間、D‐17Bの攻撃が襲う。すぐさま、エクスカイザーは攻撃を受け止めて唯達をかばう。

  エクスカイザー 『ぐおおおお?!!』

  唯 「エクちゃん!!!」

  エクスカイザー 『私が食い止めている間に逃げるんだっ・・・!!!』

  唯 「エクちゃん・・・・怪我しないでね!!がんばってねっ!!!」

  エクスカイザー 『ああ、もちろんだっ・・・・おおおおお!!!』

  ゆっくりと受け止めていたD‐17のカギ爪の手を持ち上げるエクスカイザー。その間に和は唯の手を引っ張って逃げる。

  エクスカイザーは両腕が使えない状態だったため、胸のライオンの口からフレーミング・ノヴァを撃ち飛ばした。

  エクスカイザー 『行ったか・・・フレーミング・ノヴァ!!!』

    ディギュゴオオオオオッッ!!! ズドォヴァガアアアンッッ!!!

  D‐17B 「ギゴアアアァッッ?!!」

  脚に火球が直撃し、その部分にD‐17Bは気を取られた。一瞬のチャンスを逃さずにその場を離脱し、間合いをとってエクスカイザーはジェットブーメランを撃ち飛ばす。

  エクスカイザー 『ジェットブーメランッ!!!』

    ディシュシュゴオオオオオオオッッ!!!

    ドォドォドォガアアアアアアアンッッ!!!    

  D‐17B 「ギゴオオオオ・・・・ガアアアアアッッ!!!」

  エクスカイザーの攻撃にキレたD‐17Bはエクスカイザーに向かって豪腕を揮う。

    ズギャガアアアアアアンッッ!!!

  エクスカイザー 『がああああああ?!!』

  かわし損ねたエクスカイザーは攻撃の直撃を受けて吹っ飛ばされてしまう。一方のファイバードも激しく互いの攻撃をぶつけ合う。

    ゴォガアアアアンッッ・・・

  ファイバード 『がぁ・・・おおおお!!!』

    ドォゴォオオオオンッ!! ガァガァゴオオオオオオンッ!!!

  拳の連打が打ち込まれる。だが、次の瞬間に口からエイリアンのような長い口が飛び出す。

    ビュゴオオオオオ!!!

    ドォゴォオオオンッ!!!

  ファイバード 『がっ?!!クソっ・・・・うおらぁああああ!!!』

    ドォゴオオオオオオンッッ!!!

  渾身の鉄拳を敵の頬ともいえる部分に打ち込む。そして拳を天に突き上げてフレイムブレスターを召喚する。

  ファイバード 『フレイム・ブレスターッッ!!!』