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PN悠祐希
PN悠祐希
novelistID. 37045
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魔法少女おりこ★マギカR

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「我慢しないで、全部出しちゃった方がスッキリするよ」
 同じく、私服姿に戻っていたキリカが、そう言って、ずっと私の背中を擦ってくれていた。

「せっかくの再会だったのに、無様な姿を晒してしまって、申し訳なかったわ」
 しばらくして、ようやく落ち着いた私は、キリカに謝罪の言葉を述べた。
「そんな…私の方こそ、ゴメン」
 すると、今度は、キリカが謝ってきた。
「…どうして、あなたが謝るのかしら? あなたは、私達を助けてくれただけじゃなく、今も私に付き添ってくれて…迷惑をかけているのは、私の方よ」
 私は、そんなキリカの態度に、困ったような表情で、そう応えた。
「いや…あの魔女を傷つけて、追っ払ったの、私なのにさ…なんか、君が悪者にされちゃったみたいで…酷いことも言われてたようだし」
 キリカが、申し訳なさそうに、そう告げた。
「…あの子の言ったことはね、間違っていないの。確かに、遅れてしまったせいで、魔女と戦うことになってしまったけど…でも、私は…魔法少女であるうちに、あの子の妹さんを殺そうと思って、やってきたんだから」
 私は、そう告白した。
「それって…どういうこと?」
 そう訊き返してきたキリカの口調に、そんな告白をした私に対する、嫌悪感や不信感といったものは、感じられなかった。純粋に、私の真意を知りたがっている。
 私は、その事に安堵してしまった。だから…
「ちょっと長い話しになるけど…聞いてくれるかな…」
 自分の予知能力のこと、それで見た未来…世界再編のこと、それを行う少女…まどかのこと…
 さらに、魔法少女と魔女の真実…私が、世界再編に向けて、何を目的に活動しようとしているか…
 そして、目的の為とはいえ、すでに、魔法少女を一人、殺していることさえも…
 その全てを、キリカに話してしまった…
「でも…さっき、面と向かって、『人殺し』なんて言われて…私、自分の考えが、どれ程、浅はかだったかを知ったわ。なによりも、殺される瞬間が、あんなにも痛くて怖いなんて、考えてもいなかった。それを、身を持って実感してしまって…例え、良かれと思ってやったことでも、向こうからすれば、文字どおりの死活問題…ほんと、愚かよね…」
 涙が止まらなかった。
 力を手にしたことに良い気になって、尊大な目的を掲げておいて、いざ蓋を開けてみると、このザマだ。
 一週間前に殺した子の、顔が、声が、思い出される…
 そう…私がやろうとしていることは、どんな理由を掲げても、本当に人殺しなのだ。その罪悪感に、果たして、最後まで耐えられるだろうか?…
 まだ、戦いは始まったばかりだというのに、いきなり心が折れそうだった。
「君は、優しいだけじゃなくて、責任感も強すぎるんだ。だから、割りきることができずに、思い悩んでしまうんだろうね」
 キリカが、唐突に、そう言った。
 思わず、そんなキリカを、見つめてしまった。
 すると、キリカは、ニッコリと笑みを浮かべ…
「でも、私は、そんな君が、本当に大好きになってしまったよ。だからさ、私に、君の力にならせてよ」
 そう言ってくれた。
 しかし、それを、素直に受け入れることは、できなかった…
「気持ちは嬉しいけど…でも、駄目。私のやろうとしていることは、魔法少女の本分ではない…むしろ、反逆行為よ。他の魔法少女達から、目をつけられてしまうかもしれない。理解を得られることなんて、まずないわ。そんなことに、あなたを巻き込むなんて…」
 嘘だった。協力して欲しかった。でも、今も心に燻ぶっている罪悪感が、それを拒絶する。こんな気持ちを、他の人に味わわせてはいけないと…
「いいんだよ。私には、魔法少女の本分も、他人の事情なんかも、関係ないのさ。誰に、なんて言われようと思われようとも、知ったこっちゃないしさ。ただ、大好きな君の為だけに、力が使えればね。それに、私の能力は、きっと、君の役に立つと思うよ…」
 キリカは、事もなげに、そう言いきった…
「そうさ…君は、予知して、指示を出してくれればいい。あとのことは、私がやる。魔女退治も、魔女化しそうな魔法少女からソウルジェムを奪うことも、殺されちゃいそうな魔法少女を助けることも、ぜ〜んぶ、私がやるから…罪悪感を覚えて、くじけそうになっても、私に押しつけちゃえばいいんだよ。実際に相手をブッ倒すのは私なわけだし、そんな程度の《重荷》だったら、いくらでも持ってあげるから…君の願いが叶うまで、いつまでも一緒に頑張るよ。だからさ…私を、君の傍に居させて欲しいんだ。駄目…かな?」
 そして、最後に、そう訊いてきた。
 それを聞いて、また、涙があふれる…
 ほんと、魔法少女になってから、泣きっぱなしだ。
 でも、この涙は、嫌じゃなかった。だって、こんなに嬉しいと思ったのは、本当に久しぶりだったから…
 私は、涙を拭う間も惜しみ、キリカの両手を握りしめながら、答えた…
「ありがとう…本当に、ありがとう…これから、よろしくね。だから、キリカ…あなたも、私のことを、『織莉子』って呼ぶの。いいわね?」
「え? 良いの? やった〜っ! こちらこそ、よろしくね、織莉子!」
 その時の、本当に嬉しそうなキリカの笑顔…それが、私の心の迷いを、消しとばしてくれた。