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Secret Operations

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 安藤さんが凄い勢いでそう言ったが、山本さんはそう言われる事を予想していたのか、冷静極まりない態度で安藤さんの言った事に答えた。
「俺はそうとは思えないけどな。もしかしたらこいつらは俺達よりも強いかもしれないぜ」
 安藤さんは予想していた答えと違ったのか、山本が言った事に少し驚いているように見えた。
「……どういう意味だよ?」
「例えば、さっきの怪物との戦闘の事を言えば、出木杉は怪物との戦闘で俺達に引けをとらない程の技量を見せ、奴の右眼を潰す事までやってみせた。安雄に関しては、出木杉があの怪物に捕獲された時にグレネードランチャーを使い、出木杉を救出した。更に、その前の北舎2階の探索でも、悪くない成果を残した。少なくともこいつらはそう簡単に死ぬとは思えない」
 山本さんがそう言うと、安藤さんは少し考え込んでいた。やがて安藤さんは口を開いた。
「解った。確かに子供の方が体格が小さいから奴らには捕まりにくいかもしれないな」
 安藤さんはそう言うと、僕の方を向いて話し掛けてきた。
「出木杉君。決して無理はしなくていいからな。それと、俺の通信機を渡す。いざという時には連絡してくれ」
 安藤さんはそう言いながら僕に通信機を渡した。
「解りました。なるべく早く戻ってきます」
 僕はそう言うと、安雄君を連れて相談室を出た。
「で? 出木杉。どっちのルートから職員室に向かう?」
 相談室を出た直後に安雄君がそう尋ねた。『どっちのルートで向かう?』というのは、北舎の階段で1階に下りてから職員室に向かうのか、南舎まで行って、南舎の階段で1階に下りるのかって事だろう。
「南舎の階段から1階に下りた方が安全だろうね。2階の安全は確保したんだから、こっちの方が安全だと思う」
 僕がそう言うと、安雄も同じ考えだったようで、
「実は俺もそう思ってたんだ。じゃあ早速行こうぜ」
 と言った。
 僕達が予想した通り、2階にはゾンビの類は全くいなかった。2階の安全を確保したんだから、当たり前と言えば当たり前ではあるけれど。
 それから僕達は南舎の職員室近くの階段から慎重に1階に下りた。1階の階段近くには、ゾンビが何体か徘徊していた。僕は『FN ファイブセブン』を構え、安雄君は『ベレッタM92FS』を構えて、ゾンビに向かって発砲した。安雄君も大分手馴れたようで、順調にゾンビの数は減っていった。
 やがて周辺のゾンビを始末し終えると、僕達は1階に下りた。前後を確認し、周囲ににゾンビがいない事を確認すると、職員室の扉をゆっくりと開けた。職員室には、ゾンビ化した教職員や警察が10人程いた。僕達は先程と同じ要領でゾンビを撃っていった。職員室は職員のデスクが障害物になるので、ゾンビを避けながら射撃するのが容易だ。ゾンビの数はやや多かったが、無傷でゾンビを始末する事ができた。全てのゾンビが動かなくなったのを確認すると、僕は早速校内図を探した。
 校内図は職員室の奥の壁の額に貼り付けてあった。僕は額を壁から外し、校内図を取り外した。
「多分これが校内図だ。早く安藤さん達の所に戻ろう」
 そして、僕達は元来た道を戻った。そして、無事に相談室に着いた。
「意外と早かったな」
 相談室に入ると、山本さんがそう言った。僕は校内図を山本さんに渡した。
「こいつがあれば、これからの計画を立てやすいな」
 山本さんは、3階北舎の校内図を睨んでいた。おそらく、拠点にできそうな部屋とそこからの探索ルートを考えているんだろう。僕は銃の手入れをしようと、部屋の隅に移動しようとしたが、山本さんが話し掛けてきた。
「出木杉、ちょっと訊きたい事があるんだが」
 僕は山本さんの方を振り向き、山本さんの傍に行った。
「南舎3階の制御室って所は入れるのか?」
 ――確か制御室はこの学校の防災システム、特にシャッターの管理を行う場所だ。専用の鍵が必要だった筈だな。
「制御室……。……入った事はないですけど、名前からして鍵が無いと入れないと思いますね」
「そうか、制御室って一体何をする所なんだ?」
「えっとですね。確か……、シャッターとか電力の操作を行う場所だって聞いた事があります」
「そうか、ここに入る事が出来たら、シャッターで奴等を上の階に来れないようにする事ができるかもしれんな。鍵がありそうな心当たりはあるか?」
「いや、解りません。ただ、もしかしたら職員室にあるか、そうでなければ誰かが持っているか。この非常時ですから、誰かが持っているという可能性の方が高いかもしれません」
「そうか、まぁ制御室に関しては3階全体の制圧が済んでからの方がいいな。情報の提供感謝する」
 山本さんはそう言うと、再び校内図に視線を落とした。僕はその場を離れ、部屋の隅の方で銃の手入れを始めた。ただ、本格的な銃の手入れを始めてしまうと、安雄君達に不審がられてしまう可能性があるから、装弾の確認くらいだ。『FN ファイブセブン』の装弾の確認を終えると、背中に掛けていた『SVD』、『レミントンM870MCS』の状態の確認をした。思い返してみると、学校に着いてから『SVD』と『レミントンM870MCS』は全く使ってなかったな。まぁ、敵は殆どゾンビとゾンビ犬だけだったから『FN ファイブセブン』だけでも凌げた。最大の問題はバイオゲラスだったけど、『FN ファイブセブン』と『SVD』と『レミントンM870MCS』では、『FN ファイブセブン』の方が相性がいいと思ったから『FN ファイブセブン』の方を使った。しかしそれでも、撃退するのが精一杯だった。

 僕は銃の装弾確認を終えると、安雄君にさっきの事について尋ねた。
「安雄君さっきは助かったよ、あのカメレオンにやられるかと思った。戦うのがいやだって言ったのに、どうして戦う気になったの?」
 僕が安雄君にそう尋ねると、安雄君はゆっくりと答え始めた。
「ああ、恥ずかしい話、俺も最初は怖くてさ。出木杉があの怪物に向かって行った後も暫く動けなかったんだ。……でもな、後で、ナーシャさんが言ったんだ。『動けるときに動かないとあとあと後悔するよ』ってな。それに、後ろから来るゾンビの殲滅もやってくれたし」
 僕は正直驚いていた。他人にあまり興味を示さないあのナーシャが他人に諭す様な言葉を言うとは。
「そうか。じゃあ、ナーシャさんにも感謝しなきゃね」
作品名:Secret Operations 作家名:MONDOERA