衝動SSまとめ③(コナン)
平新
2012/2/28更新
別れることになった平次と新一。
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「マイハニーーー!!!」
「・・・・おぇ。」
「なっ汚なっっ!!!」
「お前のハニーは今あっちに逃げたぞ。」
「ほんまかっっ!!ってちゃうわっ!!」
「・・・んー30点。」
「アカン赤点やぁ~って何点数つけてんねん。」
「あはははっ」
「お前は関西人で遊び過ぎや。」
「悪ぃ悪ぃ、で、なんの用だ?」
「恋人に会いに来たに決まってるやろ。」
「お前の恋人は今あっちに、」
「もうええっちゅうねん。」
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あの日、服部がカメラを買ったとかで興奮して家に来た。
こっちの大学に通うために一人暮らしを始めて金が無いというのに。
無理して買っていた。
俺が触ろうとするとハンカチで手を拭かれたり、それはもう大事にしていた。
『先に言うとくけどな、事件に使うつもりで買うてへんからな。』
『こいつには美しいメモリーだけ収めるんやからな。』
そんなことばっかり言ってな。
そして服部の言うとおり、そのカメラには笑顔がいっぱい詰まっていった。
俺達二人の写真もいっぱい。
部屋に貼ってあった写真を手に取る。
もしも、違う道があったとしたら…
今もお前は俺の傍に居たのかな。
『やっぱり別れちゃったんだ。』
『そうなると思ったわ。』
『時間の問題だと思ってはいたけど、早かったわね。』
『もう少し頑張れなかったか?』
別れて、周りから告げられる言葉は慰めなんかではなかった。
誰もが予想していたことだった。
俺自身、不安でたまらなかった。
でも、別れるつもりで男同士で付き合ったりしない――
いつか別れるようなら、
それが分かっていたとしたら、
俺は気持ちを抑える道を選んでいる。
気持ちを抑えることが出来ないほど、アイツが好きだった。
この気持ちはずっと変わらないと思えた・・・
だから俺は、
俺達は、手を取り合ったんだ。
そう・・・思ってたんだけどな。
お前は違ったのか?
冗談だったのに。
冗談だったのに・・・・
お前は、何処行っちまったんだ?・・・・・・・
end
作品名:衝動SSまとめ③(コナン) 作家名:おこた