衝動SSまとめ③(コナン)
新快
2012/3/30更新
正体バレてます。
快斗が寂しがってます。
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事件を解決させ帰宅する。
真っ暗な家に明かりを点ける。
無駄に広いこの家は、人が居ないと寒くて凍えそうになる。
だが、今日は・・どこか温もりがある気がする。
またか・・・。
自室のドアを開ける。
ベッドと壁の隙間に・・やはり居る。
傍までいくとその姿が明らかになる。
白い衣装の怪盗キッド。
だがその正体は、
「快斗。」
「・・・・しんいち・・」
「お前、まーた侵入したのか。」
「・・・だって・・。」
寒いだろ?下で紅茶でも淹れるから着替えろ。
そう言って新一は部屋を後にした。
残る快斗の表情から寂しさが消える。
私服に着替え、
急いで下に居る新一の元へ向かう。
「・・まだ、お湯も沸いてねーっつの。」
「ねぇ、新一今日はどうして来てくれなかったんだ?」
「はぁ・・お前は俺が行かない度に不法侵入する気か?」
「まぁそうなるかも。」
「・・・おい。」
やかんが高い音をたて、沸騰したことを知らせる。
紅茶の葉を入れたポットに注ぐ。
1分後、それぞれの温めたティーカップに注ぐ。
「ん、美味しい。」
「どうせなら、暖房入れてろ。」
「・・でも、不法侵入だし。」
「分かってんならヤメロ。」
「無理。」
あまりの即答に今日何度目かのため息をこぼす新一。
だが、そんなことは想定内。
カチャリ・・
「・・・・・し・・んいち?」
「鍵だ。」
「・・・ぇ?」
「普通に入って来い。
ただし、ちゃんと着替えてだ。分かったか?」
「・・良いの?」
「あぁ。」
「新一っっ!!!!!」
うわっちち!!!!
バーローーッ
ごめんごめん
ったく・・・
その日を境に、新一が家に帰ると、
既に家の中は明るく、暖かかった。
快斗が居るからか、
快斗がつけた暖房のおかげか、
新一が家の中で寒いと感じることはなくなった。
「今日の飯は何かな。」
ただいま。
おかえりぃぃーーーーーー!!!!
end
作品名:衝動SSまとめ③(コナン) 作家名:おこた