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新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第20話

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  俊 「・・・・・まぁ・・・決して胸は大きくないけどまたイイナ・・・全体的にみて小柄で可愛いし、胸も可愛いと思う。」

  光 「なんだかんだで下ネタ好きじゃねーか、俊。」

  俊 「・・・・・男はみんなエロいんだよ!!」




  翌日。生体兵器と思われる生物の出現、京都での人為的なロボットの暴走・・・デストリアン以外の特殊事件の処理に警察組織は追われていた。

  要と葉山は、科警研を訪れていた。この前に回収された巨大生物の死体について、新たに判明した事があった為だ。

  葉山が、保管されていた巨大な死体をまじまじと見る。レイバーズとの戦闘で肉は激しく損傷していた。

  葉山 「うわ〜グチャグチャっすね・・・。」

  要 「やはりデストリアンとは別物のようだな。」

  彼らに立ちあった科警研の研究員が、今回の件で説明をする。

  研究員 「この生物は、肉質、細胞等全てデストリアンとは異なっています。地球外の細胞組織であるデストリアンに対し、こちらの生物は明らかに地球に存在する細胞組織で構成されています。ただ、元々が何の細胞か判らないほどまでにDNAが激しく操作されていました・・・。」

  要 「それで、新たに判明したというのは・・・?」

  研究員は何故か顔を引きつらせながら更に説明した。顔を引きつらせたのには理由があった。喋る口調も、息詰まったかのようなぎこちなさになる。

  研究員 「そのことですがっ・・・・・更に分析したところ・・・・・元の細胞がっ・・・・・!!」 

  要は研究員が言う前に直感で解ってしまう。だが葉山は「?」の状態だ。

  要 「まさか・・・・?!」

  葉山 「・・・・???」

  研究員 「人のものである事が判明しました・・・・!!!」

  驚愕の捜査結果だった。DNA細胞が人と同じ。すなわち元は人間だったモノだ。

  葉山 「に、人間??!」

  要 「・・・・・つまり、実験台にされた人がいるということですね・・・・。」

  そうとしか言いようがなかった。やりきれない空気が漂う。

  研究員 「はい・・・・何かの組織によって!!」

  人を原型を留めないほどまでの細胞改造をされた生体兵器。外へ戻った要はその事実を冴島に伝えた。

  要 「冴島警視総監、科警研で驚くべき情報が得られました。」

  冴島 「一体何だったのだ?」

  要 「あれは、人を改造した生体兵器の可能性が高いことが判明しました!!」

  冴島 「何だと?!人を改造?!!」

  冴島は確かに当初から生体兵器の可能性を睨んでいたが、人を改造したバケモノとは思いにもよらなかった。受話器を震わせる冴島。

  要 「激しい遺伝子操作の結果、ああなったようです。」

  冴島 「・・・・一刻も早い組織の摘発が必要だな!!」

  要 「同感です!!ですが、仮に組織犯罪といっても、その組織自体が不明では捜査のしようがありません。現時点では我々もお手上げ状態ですよ・・・。」

  冴島 「火のないところに煙は立たない・・・必ずや元凶はこの関東地区に潜んでいるはずだ。初めから諦めていてはダメじゃないか・・・足りないと思った時は勇気と忍耐、根性で補うのだ!!」

  要は改めて冴島の寛大な言葉に後押しされた。

  要 「・・・・そうですね。自分としたことが・・・冴島警視総監のおっしゃる通りです!!その御言葉、胸に滲みます!!」

  冴島 「そして・・・デストリアンとの識別の為、あの生物をBLWと呼称する!!」

  要 「BLW・・・ですか?」

  冴島 「バイオ・ロジカル・ウェポン・・・・すなわち生体兵器の英語のイニシャルだ。近日、正式に発表するつもりだ・・・。」

  生体兵器の可能性が濃厚となり、デストリアンとの識別で「BLW」と呼称されることとなった。

  皮肉にも人類が生み出してしまったあらゆる意味で哀しき巨大生物。警察組織は二種類の巨大生物を相手にする現実にぶつかったのだ。




  所変わって京都。桜高修学旅行二日目。
  
  さわ子 「本日は自由行動です。夕方の6時までに旅館に戻ってください。尚、先日のロボットの事件で立ち入り禁止になっている場所が幾つかありますので注意して行動してください。それでは各班に別れて解散してください。」

  にっこりと微笑みながら生徒達に指示するさわ子。

  澪たちは嵐山を目指す為に行く方法を相談し合う。

  紬 「二日目の最初は嵐山ね。」

  和 「とりあえず、ここからタクシー使えば行けそうね。みんなでタクシー使おう!」

  澪 「そうだな・・・って、即行で律と唯が勝手な行動を?!!」

  二人揃って近くにあった楽器店のガラスに張り付いて楽器を見ている。澪は叫びながら突っ込みを入れた。

  唯 「りっちゃーん!!ここの楽器店イイモノあるよー!!」

  律 「おお〜このドラムいいっ!!!」

  澪 「地元で見ればイイだろー!!!」

  とりあえず一行は嵐山に着いた。タクシーを降りて嵐山の風景を見回す澪。和がこの辺りの特色の品の事を話す。

  澪 「ここが嵐山かぁ・・・。」

  和 「ここはあぶらとり紙を扱っているお店が多い所よ。あぶらとり紙を使うと、化粧のノリがよくなるんだって。女性には必須の美容アイテムね。」

  澪 「へぇ・・・買ってこうかな・・・って・・・また律達がぁっ!!!」

  和 「ほんと、あの二人は懲りないわね・・・。」

  澪 「ああ。全くだよ・・・おおおい、待てぇええええっ!!」

  またもや律と唯が調和を乱す。嵐山モンキーパークに向かってダッシュし始める。

  唯 「りっちゃん!!お猿さんがいるんだってー!!」

  律 「いってみようぜい!!!うっきっきー!!」




  生徒達と別れた後、教職員達も各名所を廻る。その間にさわ子のケータイに要から電話が入る。

  さわ子 「もしもし、どうしたの?」

  要から電話をもらい嬉しげなさわ子。

  要は、科警研の外から電話をかけていた。パトカーの中では葉山が1人でコーヒーをすすって一息ついている。

  要 「京都の方でロボットの暴走があったから心配になってね。なにやらテロ紛いのロボット犯罪だったようだが・・・。」

  さわ子 「その事だけど、危うく私のクラスのコ達が巻き込まれるところだったの。でも、偶然居合わせたマイトガインのおかげで、巻き込まれたコ達も全員無事で大丈夫だったわ。」

  要 「へぇっ!マイトガインが!!ははっ、舞人に借りが出来たかな?」

  さわ子 「へ?借り?」

  要 「ああ、旋風寺コンツェルンの舞人とは、仕事柄知り合いでね・・・とにかく皆無事でよかった!!」

  さわ子 「ふふっ、心配してくれてありがとう。」

  要 「こっちでも色々あってね。心配になったのさ。」

  さわ子 「色々かぁ・・・今度はいつ会えれそうですか?」

  要 「正直言って判らない。けど、俺としてもなんとか会えるようにしたいよ。」