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新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第22話

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  怒りの感情と共に、両肩に装備された計6門のフレアデトネイターを撃ち放つ。実弾系の対特殊生物用のマシンガンだ。

    ディドゥダララララララァァァァァッッ!!!

    ヴァチュラダダダダギャンッ!! ヴァチャドォドォドォギャンッ!!

  近くにいた2体が木端微塵に粉砕される。やや遠くで這いずりまわる3体がフレアダイバーに攻撃をかける。飛び交う溶解液。フレアダイバーは、これをかわし、腹部中央に装備されたユニットから、フレアキャノンを撃つ。撃ち出されたビーム弾がBLW‐01を排除する。

  フレアダイバー 『フレアキャノン!!』

  ビギュインッ!! ビギュイン、ビギュィイイインッ!!

    ドォ、ドォ、ドォオオオオオオオンッッ!!!

  フレアダイバー 『よしっ!!さぁ、指定されたターゲットの駆逐だ!!』

    ギュグン・・・ドォアアアアアアアアアッッ!!!

  面前のBLW‐01を一掃すると、フレアダイバーはBLW‐02を目指して再び飛び立つ。背部から青白い炎を噴出し、その鋼の体を上昇させながら舞い上がった。

  そしてロコモライザーがマイトガインへと変形する。マイティーブレスレッドのスイッチを押して舞人は合体を敢行する。

      ♪ BGM 「レッツ・マイトガイン!!」 Bパート

  舞人 「レエエエエエッツ・マァアアアアイトガァアアアアアインッッ!!!」  

  ロコモライザーの左右にジェット音を響かせながらライナーズが就き、菱形状に3機が並走する。
  ロコモライザーの後部がスライドし、ウィングが持ち上がって脚へと変形。直進しながら下半身が反転する。同時に左右のライナーズが腕に変形を開始する。ロコモライザーの接合部からレーザーセンサーが放たれ、両腕がレーザー導かれるように合体する。  

  舞人 「マイトガイン、起動っ!!」  

  舞人が戦闘システムを起動させると、両手首が蒸気を噴出して飛び出す。胸部ユニットもコックピットと連動して前に倒れこんだ。

  そして頭部が持ち上がり、マイトガインの両眼が光った。二つの拳をぶつけて正拳突きを決め、ホバリングしながらゆっくりと着地した。

  その鋼の勇者に3体のBLW‐01が一斉に振り向く。

  BLW‐01 「クケケアア?!」

  言葉が通じるか否かは別として、マイトガインが例の名乗りを上げる。

  マイトガイン 『銀のつばさにのぞみを乗せて、灯せ平和の青信号!!勇者特急マイトガイン、定刻どおり只今到着っ!!!』

  マイトガインが名乗った刹那、BLW‐01達は一斉に口から緑の硫酸弾を吐き出した。

  BLW‐01 「クケケカアアッ!!」

    ビュビュドォッ!! ビュビュドォアッ!!

  若干引き下がってかわすマイトガイン。撃ち放たれた硫酸弾がビルや車両に落ちて瞬く間にそれらを溶かす。

  マイトガイン 『くっ!!言う間もなく聞く耳もたんか!!』

  舞人 「マイトガイン、シグナルレーザーで一掃するぞっ!!こういう敵には有効だ!!」

  マイトガイン 『そうだな!下手に動輪剣を揮うよりは効率がいい!!』

  舞人のアドバイスを受け、マイトガインは額のシグナルレーザーを発射する。一直線に放たれたレーザーの火線が、一瞬でBLW‐01を撃破する。

    ヴィギュィイイイイイイッッッ!!!

    ヴィギャドォオオオオオオオオンッッ!!!

  爆発して燃えるBLW‐01。マイトガインは、残りの2体も一瞬で駆逐する。

  マイトガイン 『はぁっっ!!』

    ヴィギュィイイイイィ、ヴィギュィイイイイィッ!!!

    ディギャズゥン、ディギュズガァアアアアンッ!!!

  舞人 「やはりこの手のタイプは雑魚に相当するタイプのようだな・・・残りの大物達はどうだ・・・・・・・うん、3体に変わりはないようだ内2体は前回、要さん達が戦ったタイプと同じ個体だ。コイツ達はストライクボンバーとフレアダイバーに任せたわけだが・・・。」

  舞人はディスプレイモニターに目を配り、周囲の状況を把握する。マイトガインの立ち位置から南へ約700メートル地点に蠢く熱源反応を捕らえる。

  ビルの陰から伸びる尾。あたかもサソリのようだ。だが先端は槍のようである。

  マイトガイン 『アレのようだな・・・いくぞ、舞人っ!!』  

  舞人 「ああ!!目に物を見せてやらなきゃなっ!!!」

  舞人はレバーを押し込み、バックスラスターを点火させてマイトガインを上昇させた。

    ギュウィッ・・・ドォオオオオオオオオオオッッ!!!




  一方の立川ではジェイデッカー達が奮戦する。

  Aポイントでガンレイバーが、ガンリボルバーを発砲しながらBLWに発砲する。

    ガァン、ガァン、ガァアアンッッ!!

  ガンレイバー 『なんて数だ!!対処のしようが・・・!!』  

  そう言いながら、補充トレーラーの弾薬を手に取り、新たに弾丸を装填する。そしてBLW‐01の群れに撃ちこむ。

  ガンレイバー 『でりゃっ!!』

    ガァン、ガァン、ガァン、ガァアアアアンッッ・・・・

  Bポイント。弾薬を補充したショットレイバーがショットガンで応戦しつづける。

    ヴァスウンッ!! ジャキン、ヴァスウウウンッ!! ジャキン、ヴァスウゥゥンッッ!!

  ショットレイバー 『後僅かでデストリアンが・・・・!!』

  Cポイント上空。落下しつつあった隕石が爆発する。

    ドォオオオオオオオオオオオオオオォォォォォ・・・・

  ジェイデッカーがホバリングしながらBLW‐01を駆逐していく最中にそれが起こった。

    ディギン、ディギィィンッ、ディギィン、ディギィンッッ!!!

  ジェイデッカー 『ついに来てしまったか?!!くっ!!』

    ディギィン、ディギィン、ディギィンッ!!!

  それでも面前に展開するBLW‐01の駆逐にジェイデッカーは専念した。構えたJバスターの銃口から放たれるレールガンを、標的に命中させていく。

  ビル群を破壊し、新たなデストリアンが着地した。D−14と同様に2体が出現した。

  目がない蛇のような頭。筋肉質の四肢をもった肉体。両手首の先端についた威容に長い巨大な一本の爪。いや、もはや剣というべきか。

  茶色と灰色の色違いの固体がビル群を破壊していく。

  剣のような爪が、ビル群を粉砕する。

    バキャカアアアアアッ!!!

  比較的に安全な位置に停車するJバギーの中で指揮が展開される。

  吉崎 「新たなデストリアン、2体飛来!!Cポイント付近です!!」

  要 「くっ・・・・!!ジェイデッカー、デストリアンに対しての応戦は可能か?!」

  ジェイデッカー 『それが・・・BLWへの対処で・・・・一杯です!!』

  要 「くそっ・・・・何か打つ手は・・・?!」

  その時だった。エクスカイザーから緊急通信が入った。

  エクスカイザー 『要隊長、聞こえるか?!エクスカイザーだっ!!』