新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第22話
BLW‐04 「・・・・?!!」
ズギャドォオオオオオオオオオッッ!!!
マイトガインの強力なキックが炸裂した。吹っ飛ばされるBLW‐04。だが、バンッと着地してガサガサと向かってきた。その動きは素早い。
マイトガイン 『・・・思ったよりも素早いヤツのようだ・・・!!!』
舞人 「そのようだな・・・・!!」
マイトガインは態勢を立て直し、ファイティングポーズをとってBLW‐04と対峙する。モニター越しに舞人がBLW‐04の動きに素早く反応した。キッとモニターを睨んで叫ぶ。
舞人 「来るぞっ!!!マイトガインッ!!!」
サソリのような身体にBLWの頭がついたBLW‐04がマイトガインに迫る。前のハサミ以外の6本の腕は、ヒトの腕のようだ。接近しながら持ち上げられた槍のような尾で攻撃をかける。
鋭利な先端がマイトガインの胸部に直撃する。
ヒュゴッ・・・・ガズウウウウンッ!!! ヒュヒュヒュゴッ、ガガガガァアアッ!!!
マイトガイン 『ぐおおお!!!』
舞人 「ちぃいいっ・・・・おおおっ!!!」
舞人はマイトガインを踏ん張らせ、前に向かわせる。繰り出すフックが尾を弾く。
グゴッ・・・・グググゥ・・・フォゴッ・・・ガァアアアアアアンッ!!!
だが、更にBLW‐04は尾の突き攻撃を繰り出す。
BLW‐04 「クケケケアアアアアッッ!!!」
ヒュゴッ・・・ズガドォオオオオオオンッッ!!!
尾の先端が胸部に直撃。再び衝撃がコックピットに行き渡った。舞人はレバーをぐっと握って食いしばる。
舞人 「・・・・っ!!!」
マイトガイン 『くっ・・・・!!!』
尾の攻撃の直後、BLW‐04は俊敏にハサミでマイトガインにフックの攻撃をかける。
ドォガズンッ、ガゴアアアアッ、ズガドォオオオオッ!!!
マイトガイン 『がぁああああッ!!!』
ガギャアアアァ・・・・ズズズドォオオオッ・・・・!!!
後方へ吹っ飛ばされるマイトガイン。倒れこんだ衝撃が舞人を襲う。
舞人 「ぐああああっ・・・!!!くそっ、油断したっ・・・態勢を立て直すっ!!!」
マイトガイン 『ああ!!』
振り上げられたBLW‐04の尾の先端がマイトガイン目掛け、突き下ろされた。その突き刺さるタイミングの刹那、バックスラスターを噴射させながら攻撃をかわす。一旦後方に下がりながら舞い上がり、着地して間合いを確保した。
舞人 「格なる上は、動輪剣だっ!!!」
マイトガイン 『動輪剣っっ!!!』
マイトガインが左腰の動輪剣を握り締めてターゲットに切先をかざす。コックピットでは舞人が動輪剣の出力を調整する。
舞人 「動輪剣、エネルギー作動っ・・・・・・動輪剣、エネルギー充填率78%!!」
鍔の車輪が回転し始め刀身が光り始める。マイトガインはここから攻めに転じ、バックスラスター
全開でBLW‐04に突っ込んでいく。
マイトガイン 『さぁ、ここから私の真骨頂だっ!!いくぞっ!!!』
ギュウィイイッ、ドォアアアアアアアアアアア!!!
これに対し身構えて尾の槍をかざすBLW‐04。互いの得物が激突する。
ゴォオオオッ、ザディギャアアアアアアアアンッッ!!!
互いの突きが激突。擦れ違う2体。同時にマイトガインとBLW‐04が振り向きあう。
鳴り響く動輪剣の鍔の車輪。そのとき、尾の先端が砕けた。
バキャイイッ!!
BLW‐04 「クケアアアア?!!クケレレレレェエエッ!!!」
グボボギョッ!!
BLW‐04は更なる反撃に出る。両方のハサミがついた腕を伸ばし、あたかもロケットパンチを飛ばすかのように攻撃を敢行した。だが、マイトガインはこの攻撃を動輪剣で叩き伏せた。
マイトガイン 『・・・・はぁああああっ!!!』
ガズドォオオオオオッ、ガギャドォオオオオッッ!!!
地面に叩きつけられるハサミ。BLW‐04は懲りずにハサミをぶつけようと試みる。
BLW‐04 「クキョアアアアアッッ!!!」
フォフォゴオオオオッッ・・・!!!
舞人 「左右くるぞっ!!!」
マイトガイン 『承知っ!!!』
ガガァアアアンッ・・・フォオオッ・・・ガギャアアアアンッ!!!
動輪剣で伸びるハサミの攻撃を二回連続で叩き伏せる。殴るように繰り出されるはさみの攻撃が続く。マイトガインは動輪剣で何度も弾き返すようにハサミを叩き伏せる。
グゴォオオオオ、グフォオオオオォッ・・・!!!
ガァドギャアアン、ズガシィイイイッ、ガズシャアアアッ、ディガズンッッ!!!
マイトガイン 『何度攻めても同じだっ!!舞人、出力を上げてくれ!!!』
舞人 「ああ!!ここからエネルギーを100%に上昇させるっ!!!」
動輪剣のエネルギーゲインのモニターをカチカチッと素早く操作し、舞人は刀身の出力エネルギーを100%に上昇させた。刀身の光りが強くなる。
グォオオオオォッ・・・・
迫るハサミ。これに出力が上げられた動輪剣が激突する。
ダギャシャアアアンッッ、ザギャシュウウウウウウンッ!!!
ハサミはものの見事に叩き斬られた。この事態に混乱したBLW‐04は必殺技を繰り出す際のマイトガインのように空中高く跳ね上がった。空中からボディーブレスを食らわすつもりだろう。
BLW‐04 「キュルルルルアアアアア!!!」
バンッッ・・・・!!!
舞人 「よしっ、ここだっ・・・マイトガイン、止めを刺すっ!!!」
舞人はこのチャンスを逃さなかった。カタカタッと素早い操作で動輪剣の出力を156%に上昇させた。鍔の車輪が高速で回転し、刀身が発光を始める。
マイトガイン 『了解だっ!!!』
ギュゴォッ、ドォアアアアアアアアアアアアアッ!!!
バックスラスター全開で空中高く舞い上がるマイトガイン。動輪剣の必殺の突きがBLW‐04の身体に向かって突き上がる。
舞人 「真っ向!!破砕突きっっ!!!」
マイトガイン 『でああああああああああっっっ!!!』
ゴドォォオオオオオオオッ、ズグドォシュガアアアアアアアアアッッ!!!
舞人 「エネルギーパージッッ!!!」
キュコアアアッ、ヴァギャドゥズウウウウウウウウウウンッッ!!!
空中で動輪剣のエネルギーをパージさせる舞人。動輪剣に串刺しにされたBLW‐04の身体が、開放される高エネルギーに吹き飛ばされながら爆発した。
爆発の中、マイトガインは地上へと着地。動輪剣を再び左腰に付けて勝利の青信号のシグナルを灯した。
その頃、激震する立川にファイバードとエクスカイザーが駆けつけた。
エクスカイザー 『チェエエェエンジッッッ!!エクスカイザー!!』
作品名:新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第22話 作家名:Kブレイヴ