Holy and Bright
「ルゥ……エリューシオンの神官」
「は、はい!」
緊張した面持ちでルゥは返事した。
「あなたは今、私に何を願いますか」
「はい、あの……エリューシオンの無事と、ジュリアスの無事と……」
ルゥはアンジェリークが手に持っているものは何だろう、と思いながらも続けた。
「光の力をたくさん、送ってほしいです!」
「……全部、絶対に叶えてみせるわ」
そう言うとアンジェリークは再び微笑み、手に持った箱らしきもの−−あの銀色のボタンを掌で強く押した。
--- chapter 3 了
作品名:Holy and Bright 作家名:飛空都市の八月