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飛空都市の八月
飛空都市の八月
novelistID. 28776
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Holy and Bright

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 「私がこう言ってしまったからには、おまえが私の手を取れば、私はおまえに多くのことを強いるだろう」
 「たとえば?」
 「女王になってほしい。私の傷を癒し、サクリアを高めた素晴らしい翼を、この危うい我らの宇宙に広げ、救ってほしい」
 「危うい……?」
 アンジェリークにはそれは初耳だった。ジュリアスは静かに頷いた。
 「今の陛下が懸命に力を尽くしてくださるおかげで、どうにか保ってはいるが……な」
 宇宙について語るときのジュリアスは、まさに光の守護聖の表情になっている。いつもアンジェリークが上目遣いに見てきた顔だ。
 「そして」
 ぼう、と一瞬自分の考えにとらわれていたアンジェリークは、はっとしてジュリアスを見た。
 「次におまえを抱くときはもう……止められぬ。たとえおまえが翼を持っていても、だ。私は翼ごと、おまえを抱く」
 身を引き離すため掴まれた腕の指先に力が込められている。アンジェリークは漠然と、ジュリアスはこの腕を今にも引き寄せたいのだろう、と思った。また、この人にとって、翼ごと私を抱くと言ったことは、この人自らが今まで信じてきたものを根底から覆すことになるのだろうとも。
 「だから、おまえはよく考えて……」
 「……私はただ」
 掴まれた腕を掴み返してアンジェリークは笑った。
 「難しいことはわからないです。ただ……あなたが好きなだけ。だから」
 表情を綻ばせかけたジュリアスに、アンジェリークは無邪気に言った。
 「嬉しい……寝ている間じゃなくて」
 一瞬ジュリアスは、何のことを言っているのかわからなかった。だが、すぐ察知して驚きの声を上げた。
 「な……何を言って……!」
 「だって!」アンジェリークは軽く頬をふくらませた。「せっかくそんな……素敵なことが意識のない内に済んじゃってたら……私……つまらない」
 「おまえは……私の言っている意味がわかっているのか?」
 呆れたような表情になるジュリアスにアンジェリークはにっこりと笑って応えた。
 「じゃあ私も白状しますね……ジュリアスが寝た後、毎晩私……こうしていました」
 そう言うとアンジェリークはジュリアスの腕を引き寄せ、その唇に軽く口づけた。本当に触れるぐらいのものだったが、目を見開いたままのジュリアスに口づけるのはかなり勇気が必要だった。そしてジュリアスは……あれほど激しくアンジェリークを抱いたジュリアスは、このような軽い口づけに赤面している。それが可笑しくて、アンジェリークは声を出して笑ってしまった。
 「ジュリアスってば……可愛い!」
 「アンジェリーク!」
 困ったようにジュリアスはその名を呼び……今度は二人で笑い合った。

作品名:Holy and Bright 作家名:飛空都市の八月