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IS〈インフィニットストラトス〉~選ばれし者~

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第2話~イギリスの代表候補生~


???『ちょっと、よろしくて?』

一夏『へ?』

昭人『あん?』

話しかけて来たのは、地毛の金髪が鮮やかな女子だった。

???『訊いてます?お返事は?』

一夏『あ、あぁ、訊いてるけど...どういう要件だ?』

一夏が言うと、女子はワザとらしく声を上げる。

???『まぁ!なんですの、そのお返事。わたくしに話しかけられるだけでも光栄なのですから、それ相応の態度というものがあるんではないかしら?』

一夏『...。』

一夏はどうすればいいか分からない様な表情だ。そこで、昭人が口を開いた。

昭人『何処の誰かは知らんが、俺や織斑はあんたを知らない。』

昭人が言うと、隣で一夏が頷いた。すると金髪女子は有り得ないといった表情になる。

???『わたくしを知らない!?このセシリア・オルコットを?イギリス代表候補生にして、入試主席のこのわたくしを!?』

一夏『あ、質問いいか?』

セシリアという女子の言葉に、一夏は首を傾げながら挙手。

セシリア『ふん、下々のものの要求に応えるのも貴族の務めですわ。よろしくてよ。』

一夏『代表候補生って...何?』

昭人『はぁ、流石は電話帳。』

一夏『な、電話帳言うなよ!!』

セシリア『あ、あ、あ...。』

昭人『頭でも痛いのか?』

一夏『そ、そうだったのか。んじゃ保健室に...。』

セシリア『あなた達!!本気でおっしゃってますの!?』

一夏『おう、知らん。』

昭人『あなた達って...俺は知ってる。』

セシリア『あら、そうでしたの。なら此方のお方に教えて差し上げて。』

セシリアの言葉に少し舌打ちをする昭人。仕方なく一夏に語る。

昭人『つまり、国家IS操縦者の候補生。エリートだ。俺たちはアレだ、ラッキーなんだ。』

昭人が適当に説明すると、一夏は頷いた。そして再びセシリアに向き直し...。

一夏『そうか、それはラッキーだな。』

セシリア『...馬鹿にしていますの?』

一夏『いや、別に馬鹿にはしてないぞ。』

セシリア『大体、あなたISについて何も知らないくせに、よくこの学園に入れましたわね。唯一男でISを動かせると聞いて少しは知的さを感じられるかと思いましたけど、期待外れですわね。』

一夏『俺に何かを期待されても...。』

セシリアは呆れた顔で言う。正直書いててムカつく。完全に話から外された昭人は寝てしまった。

セシリア『ふん、まぁでも?わたくしは優秀ですから、あなた達の様な人間にも優しくしてあげますわよ。』

お前は何様!?って感じだ。昭人はやはり寝ている。

セシリア『ちょっとあなた、聞いてますの?』

一夏『おーい、神城。』

昭人『ん?...なに?』

セシリア『なに?ではありませんわ!よくもわたくしの前で堂々と寝ていられますわね。あなた一体何様のつもりかしら?』

昭人『人間様だ。』

一夏『くっくっく...。』

一夏は二人の会話に腹を抑えている。セシリアは顔を真っ赤にしている。

セシリア『まぁいいですわ。ISの事で分からない事があれば...まぁ、泣いて頼まれたら教えて差し上げてもよろしくてよ。何せわたくし、入試で唯一教官を倒したエリート中のエリートですから。』

胸を張って言うセシリア。やたらと胸が邪魔してるのは言うまでもない。

一夏『入試って、アレか?ISを動かして戦うってやつ?』

セシリア『それ以外に入試などありませんわ。』

一夏『あれ?俺も倒したぞ、教官。』

セシリア『は...?』

一夏の発言にセシリアは驚き目を見開いている。

セシリア『わ、わたくしだけだと聞きましたが?』

一夏『女子ではってオチじゃないのか?あ、神城はどうなんだ?』

昭人『俺?』

一夏『入試受けただろ?結果は?』

昭人『いや、俺は受けてない。』

セシリア『は...?』

本日二度めの驚きだなセシリア。
昭人は入試など受けてはいない。むしろ受けさせてもらえていない。

セシリア『あなた、ふざけていますの!?ならどうやってこの学園に入れましたの!?』

昭人『知らん。』

セシリア『その態度、もう我慢出来ませんわね。いいかげんに...。』

セシリアが言い終える前に、彼女の肩を一人の女性が掴んだ。

セシリア『誰ですの?今は彼らと話してい...。』

セシリアは口を閉じて焦り始めた。

千冬『なんだ?もう授業が始まるのに楽しく会話か?』

織斑千冬だったからだ。

千冬『セシリア・オルコット。早く席に座れ。それと、神城は事情があって入試をうけていないんだ。』

セシリア『そ、そうでしたの。』

千冬『分かったなら早く授業の支度をしろ。』

セシリア『分かりました。...またあとで来ますわ!逃げないことね。よろしくて!?』

昭人『何処に...?』

千冬『はぁ...危なかった。思わず言ってしまいそうだったぞ。』

昭人『まぁ、いずれはバレるからな...あと、これを渡しときますよ。』

昭人は千冬に一枚の紙切れを渡す。そこには何やらコードが書かれてある。

千冬『これは?』

昭人『緊急時の連絡先。俺のISに繋がりますから。何かあれば通信繋いでください。』

二人でこそこそしているのを、一夏は首を傾げて見ていた。山田真耶も同じだ。
それから三時間目が始まった。