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新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第31話

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  和が唯に駆け寄る。そして震えた小さな声で光の名を連呼する。

  唯 「光君が・・・光君が・・・・光君が!!」

  和 「ええ?!!じゃあ、さっき出ていったのは・・・!!!」

  澪 「どうしたんだ?!和!!」

  和 「あ・・・・唯がね・・・。」

  放課後ティータイムのメンバーと俊、蓮が唯に集まった。和は事が事なだけに、うずくまる唯に寄り添いながらメンバーに別の場所で話す提案をした。光や唯の身を案じた為の彼女の配慮だ。

  和 「私たちだけ、場所をチョット移動しましょう。話があるから・・・。」

  メンバーは互いに目を合わせ合ってうなずき、別の教室に場所を移した。その間にも外でファイバードとファイヤー・コウへ加えられる攻撃音が鳴り響く。

  唯は静かに事の成り行きをメンバーに説明した。先ほどの光景を見てしまったため、いつものテンションの唯ではなかった。どこか影を落とし込んだかのようだ。

  唯 「・・・・ということなんだよ・・・みんな・・・・。」

  光が不甲斐無さの余りに力を欲した。そしてエクスカイザーからダグテクターを授かった。だが結果が今の状態になってしまっていた・・・やりきれない想いに駆られる俊と蓮。俊は壁に拳を強くぶつける。

    ダンッッ!!

  俊 「・・・俺達に何故黙っていたんだ・・・あいつ?!」

  蓮 「・・・それであの様かよ?!ばかやろうがッッ!!なにやってんだよ、ちくしょう!!!てか、唯ちゃんと付き合えたなら言えっての!!!」

  唯 「うっ・・・・うっ・・・・うええええええ・・・私が止めていればこんなぁ事にはぁ・・・・・・そ、それに、多分、この事とか付き合った事は言いそびれていたんだと思う・・・・うっうええええええ・・・。」

  泣き出してしまう唯。俊と蓮が憤りを吐き捨てた後だったために、彼らが唯を泣かしたようになってしまった。当然、俊と蓮は気まずくなる。

  律が目を細めて突っ込む。

  律 「あーあー・・・唯を泣かすな、あんたら!!」

  蓮 「あ、いや、そういうつもりじゃ・・・。」

  梓も続けて忠告する。

  梓 「女の子の前で暴力的な事をするのはタブーです!!」

  俊 「すまない・・・つい熱くなってな・・・・悪かった・・・。」

  その時、外のサンドール星人の動きに変化が現れた。ファイヤー・コウを押し潰していた脚が段々と浮き始めたのだ。

  サンドール星人A 「??!」

  足の下からはファイヤー・コウが豪快に持ち上げて立ち上がろうとしていた。

  ファイヤー・コウ 「うお・・・おおおおおおっっ・・・!!!」

  隣のお茶会の教室がざわめき始めた。

  律 「ん?お茶会の教室がさわがしいな・・・?!」

  その時、外を見ていた梓が叫んだ。

  梓 「皆さん!!あれ、見てください!!光さんが怪人の脚を持ち上げてます!!!」

  俊&蓮 「なにいいいい?!!」  

  それを聞いた唯が直ぐに立ち上がって窓の外を乗り出すように見た。

  唯 「光君・・・!!」

  唯の瞳には、力強く反撃に出ようとするファイヤー・コウの姿が映った。一方でファイバードもダイナバスターで乗りかかっているサンドール星人に牽制する。

  ファイバード 『ダイナバスターッッ!!!』

    ディガダダダダダガガガガガガァァァッッ!!!

    ディギャギャギャガガガガアアアンッ!!!

  サンドール星人B 「!!!」

  ファイバード 『しゃあああっっ!!!』

    ドォガゴオオオオオオンッッ!!!

  サンドール星人が怯んだ隙に、ファイバードは右脚で蹴り飛ばして形勢を変える。そして黄昏の空に向かって拳を突き出した。

  ファイバード 『フレイム・ブレスターッッ!!!』

  撃ち放たれたエネルギーが消えていった上空からフレイムブレスターが飛来する。舞い降りながらフレイムキャノンをサンドール星人に撃ち放つ。

    ヴィギュィイイイイッッ!!! ヴィギュィイイイイッッ!!!

    ズドォドォギャガアアアアアアアンッッ!!!

  サンドール星人B 「!!!」

  胸部に直撃を食らったサンドール星人はガクンと体制をふらつかせた。

  そしてフレイムブレスターが、ファイバードの頭と胸部を包み、武装合体した。

  ファイバード 『フォームアップッ!!武装合体、ファアアアイバアアアドッッ!!!』

  サンドール星人B 「・・・・!!!」

  サンドール星人は一歩後ずさりして腕をかざし、岩弾を再度撃ち放つ。

    ドォシュウウウウウウッ!!!

    ズガウウウウウンッッ!!!

  ファイバード 『くっ・・・サン・スライサーッッ!!!』

  胸部に攻撃を受けつつも、ファイバードはサンスライサーを手に取り、思いっきりサンドール星人に投げつけた。

    フュゴファアアアッッ・・・・・・ザダシュウウウゥウウンッッ!!!

  投げつけられたサン・スライサーの刃が回転しながらサンドール星人の脇腹を大きく切り裂いた。

  サンドール星人B 「?!!」  

  一方でファイヤー・コウはサンドール星人の脚を持ち上げて体勢を著しく狂わせた。

  ファイヤー・コウ 「おらあああああ!!!」

    ズズドォオオオオオオオオッッ!!!

  ファイヤー・コウ 「好き勝手踏み潰しやがってぇ!!!こっから反撃だっっ!!!」

  ゆっくりと倒れた上体を起こすサンドール星人にファイヤー・コウが飛び掛った。

    シュダッッ!!!

  ファイヤー・コウ 「でやああああああっっ!!!ファイヤー・ナックルッッ!!!」

    ズドォガアアアアアアンッ!!! 

  吹っ飛ぶサンドール星人。ファイヤー・コウの怒りの炎拳が炸裂した。その姿はいつかのC‐02を吹っ飛ばした勇士朗のようだ。

  この攻撃で、サンドール星人を校舎から引き離す事に成功する。それでも致命的なダメージになっていないらしく、サンドール星人は立ち上がる。  

  ファイヤー・コウ 「くそ・・・・ファイバードも戦闘中・・・ファイバード?!よっし・・・・必殺技で砕いてやるぜッッ!!!」

  ファイバードの語呂で必殺技がファイヤー・コウに過ぎる。ファイヤー・コウは即興で必殺技を繰り出す。

  ファイヤー・コウ 「ファイヤーバード・クラアアアアアッシュッッ!!!」

    ヴィギュゴオオオオオオオオッッッ・・・!!!

    ズドォヴァギャシャアアアアアアアアッッ!!!

  炎の鳥と化したファイヤー・コウが超高速でサンドール星人に突っ込んだ。胸部を砕かれ、人型の形が崩れ去った。

  地面にスライドしながら着地するファイヤー・コウ。振り返りながら自らの勝利を確信する。

  ファイバードもフレイムソードを取り出し、本格的な反撃に移る。

  ファイバード 『フレイムソォオオオドッッ!!!』

  鍔が開き、その中央にフレイムエネルギーが瞬時にチャージされた。

  ファイバード 『でやああああああっっ!!!』