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新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第31話

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    フィファッッ・・・・ザシュウウウウウウンッッ!!!

  揮った太刀が片腕を斬りおとした。この攻撃でサンドール星人は動揺を覚えた。

  サンドール星人B 「・・・・!!!」

  サンドール星人はもう一方の腕で殴りかかる。だが、これもフレイムソードの太刀が吹き飛ばす。

    ザァアアアアアアァアンッッ!!!

  ファイバード 『しゃあああああっっ!!!』

    ザァダシュッ、ズバシャアアッ、ザシュバアアアアンッッ!!! ズドォシュウウンッ!!!

  片手に握り締めたフレイムソードで滅多斬りにするファイバード。

  身体がズタズタにされ後退りするサンドール星人。しかし、その身体は直ぐに修復し始めていた。
  完全修復される前に、ファイバードは刀身を持ち上げフィニッシュに掛かかる。

  ファイバード 『フレイムソードッッ!!!チャージ・アアアアアアップッッ!!!』

  フェニックスのオーラを纏い、燃え滾るフレイムソードの炎剣を振りかぶって突撃する。

  ファイバード 『でやあああああっっ・・・フレイムスラアアアアッシュッッ!!!』

    ザズシャァアアアアアアアアアアアッ!!!

    ギュゴオオオオオオオオオオオォォ・・・・ズドドドドドドドサアアアアァァ・・・

  炎を吹き出しながらサンドール星人は人型の形を崩壊させて崩れ去った。

  だが、ファイバードはいつもとは違う違和感を覚えた。同時にまだこれで片がついていないことを直感した。

  ファイバード 『・・・・なんだこの違和感・・・いつもと違う・・・まさか?!!』

  全てが収拾しきったと判断したファイヤー・コウがファイバードの足下へと赴く。

  ファイヤー・コウ 「ファイバード!!これで決着が付いたな!!」

  ファイバード 『いや、まだだ!!光っ!!!』

  ファイヤー・コウ 「あれ?!やっぱわかったか?・・・てかまだってどういうことだ!?」

  ファイバード 『・・・・っ!!!』

  その刹那、ファイバードの直感が的中した。サンドール星人の目と思わしきエメラルドジュエルのような部分が動き始めたのだ。そしてその二つは大量の砂を吸収し始めた。そして元の身体を形成させた上に更なる合体を敢行。大型のサンドール星人となった。

  手も五指の指が確認できる手となり、頭部と胸部にエメラルドジュエル体が確認できる。目ではなく、サンドール星人の本体とも言える核だったのだ。

  ファイヤー・コウ 「マジかよ?!!」

  ファイバード 『おそらく、あのジュエルみたいな部分がヤツのコアだ!!アレを破壊すれば・・・・・!!!』

  ファイヤー・コウ 「そういうことか・・・!!!」

  ファイバード 『来るぞっっ!!!』

  サンドール星人は胸部からマシンガンのように砂の塊のような弾丸を撃ち放ち始める。

    ドォドォドォドォドォドォドォオオオオオオオオォオオオオッッ!!!

    ドォギャズドォドォドォドォドォドォドォガガガガガアアアアアッッ!!!

  ファイバード&ファイヤー・コウ 『ぐあああああああ?!!』

  更に大型サンドール星人はファイバードに殴りかかった。豪腕が胸部に直撃する。

    ドォガゴオオオオオオオオッッ!!!

    ズウウウウウンッッ!!!

  ファイバード 『ぐあああっ・・・!!!』

  その場に倒れこむファイバード。大型サンドール星人は追い討ちをかけるようにサンドマシンガンを再びファイバードに撃ち放った。

    ドォドォドォドォドォドォドォドオオオオオオッッ!!!    

    ズギャガガガガガガガガガガズズズズズズウウウウッッッ!!!

  砂とは思えないほど硬化した砂が彼らの身を覆いつくす。変則的なサンドール星人の攻撃に苦戦をせざる得ない高校生勇者達。

  ファイバード 『ぐっ・・・・身動きがとれないっ・・・!!!』

  ファイヤー・コウ 「な、なんだこりゃあああ??!」

  身動きが取れなくなった事をいい事に、ファイヤー・コウを掴みあげて握り締める。

    ガシィイイィッッ!!!

  ファイヤー・コウ 「ぐおあっっ!!!」

    グググググウウウウゥゥ・・・・!!!

  ファイヤー・コウ 「がああああああああああっっ!!!」

  強力な握力でファイヤー・コウを握り潰そうとする大型サンドール星人。こうなっては成す術がない。    

  ファイヤー・コウを助けるべく、ファイバードは現在置かれた状況下の唯一の対抗手段、フレアミサイルを撃ち放った。

  ファイバード 『光・・・・・中ったらスマンッッ!!!これしか術がないっっ!!!』

    ドォドォドォドォドォドォドォォォ・・・・シュウウウウウゥゥゥ・・・ドォドォドォドォドォドォドォドォドォゴオオオオオオッッッ!!!     

  垂直に打ち上げられたフレアミサイルの弾頭が雨のように大型サンドール星人の身体に直撃した。

  この攻撃で身体がボロボロになるが、直ぐに元通りに修復されてしまう。この時、ファイヤー・コウは崩れた手から脱出を図る事に成功する。

  ファイヤー・コウ 「ちくしょうがっ!!よくもまぁ、やってくれたもんだ!!このヤロッッ・・・・!!!」  

    ドォシュゴオオッ、ドォシュゴオオオッ、ドォシュゴオオオオッッ!!!

    ズギャン、ディギャン、ドォオオオオンッッ!!!

  景気付けにファイヤー・マグナムを撃ち放つ。身体に根本的なダメージを与える事はできずとも、気分的に見舞いたくて仕方が無かった。

  ファイバードは何とか上体を起こし、立ち上がる。そして確実に力が入る体勢に構え直して、身体の力ををみなぎらせた。

  ファイバード 『はぁあああぁ・・・・はあっっっ!!!』
 
    バキャカアアアアアッッ!!!

  覆っていた砂の塊が砕かれた。ここからが反撃の開始。ファイバードは足下のファイヤー・コウに叫ぶ。

  ファイバード 『光!!頭部のジュエル、砕けるか?!!』

  ファイヤー・コウ 「ああ!!やってやるっ!!!任せろっ!!!ファイヤー・バードクラッシュで破壊してやるぜっ!!!」

  ファイバード 『よしっ・・・先に突撃して破壊してくれっ!!!そしたら一気に離脱しろ!!俺が真ん中のコアを撃ち砕くっっ!!!』

  ファイヤー・コウ 「おっしゃあっ!!それでいこうぜっ!!!」

  フォーメーションを打ち合わせた2人に再びサンドマシンガンが撃ち放たれた。

    ドォドォドォドォドォドォドォドドドドオオオオッッ!!!

  息を合わせて、ファイバードとファイヤー・コウはジャンプしてこれをかわした。高くジャンプしたファイヤー・コウは、再び身体に炎を纏う。

    ヴィギュアアアアッッ!!

  ファイヤー・コウ 「もう一度いくぜっっ!!!ファイヤーバード・クラアアアアッシュ!!!」

  炎の鳥となり、再び必殺技を敢行するファイヤー・コウ。高速の炎弾と化してサンドール星人の頭部のコアに突撃する。