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新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第32話

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  おばあちゃん 「頑張ってるみたいだね・・・はい・・・肉じゃがコロッケ。」

  唯 「わあああ!ありがとう、おばあちゃん!!」

  おばあちゃん 「この子達はお友達?」

  唯 「うん、そだよ。あずにゃんと俊君。」

  俊 「はじめまして。」  

  梓 「はじめまして・・・。」

  唯 「あずにゃんも演芸会に出てくれるんだよ。」

  おばあちゃん 「そうなの?ありがとね〜・・・。」

  梓 「あ、いいえ。私としても唯先輩から話を聞いて出てみたくなったんで・・・。」

  そして光の腕を引っ張り、唯がおばあちゃんに光を紹介する。

  唯 「あとこの男のコは・・・・私の彼氏だよん!!」

  照れくさそうに挨拶する光。

  光 「あはははは・・・・どうも、光です。」

  するとおばあちゃんは、感激しはじめた。

  おばあちゃん 「まぁ・・・・!!唯ちゃんもそういう年頃になったのね〜。がんばってね〜。唯ちゃんはとってもいい子だから、大丈夫よ・・・。」

  光 「う、ういっす(大丈夫って・・・何が??)!」



  その頃、勇士朗は澪、蓮、律とで商店街に居た。

  澪 「新しい服欲しいな・・・今年は最後の軽音部の合宿があるし。」

  勇士朗 「合宿?!軽音部って合宿するんだ!何かスゴイな。」

  律 「何せ澪は合宿の発案者だからなー。毎年ムギん家の別荘で練習してるんだ。」

  蓮 「へぇ〜!!」

  勇士朗 「秋山さんが部長やってたほうがよかったんじゃないか・・・?」

  律 「なんだよそれ?!」

  澪 「最もだけど、今更・・・・って話になっちゃうなぁ。」

  勇士朗 「そっか。」

  澪 「合宿いっても、誰かは練習そっちのけで遊ぶ事しか考えてないけどな・・・。」

  律 「きゃっはー!ごめんなさーい☆」

  蓮 「別荘かぁ・・・やっぱりお嬢様は違うなぁ・・・。」

  商店街を後にし、住宅地内の路地を歩く4人。夕焼けの太陽が住宅地を照らしている。

  澪 「勇士朗君達もよかったら合宿に来てみない?」

  勇士朗 「え?!いいの?!」

  律 「ムギなら多分OKしてくれると思うぜ?」

  蓮 「俺も行ってみてーなー、別荘!!」

  その時だった。4人のメール着信が一斉に鳴る。同時に勇士朗の顔色も変わる。

  ♪・・・

  勇士朗 「・・・!!!」

  律 「なんだ?・・・・・緊急隕石速報メール?!!」

  隕石落下を予期・警戒するメールサービスだ。すなわちデストリアン襲来を意味する。

  勇士朗 「行ってくる!!」

  そう言いながら駆け出す勇士朗。

  蓮 「おう!」

  律 「いってらっしゃいなー!」

  澪 「がんばってね!!」

  澪の表情にはもう不安気な表情はなかった。勇士朗は必ず帰ってくると信じきったからだ。

  一方で光が桜ヶ丘の北方面上空の彼方に、禍々しく発光しながら落ちていく隕石を見る。

  光 「あれか・・・・!!」




  隕石は、桜ヶ丘の新興住宅地上空に飛来・空中爆発する。そしてD‐21が姿を現す。

    ズズゴゴオオオオオオオオッッ!!!

  着地と同時に轟音をならして、新興住宅地を破砕する。

  頭と型が繋がった獣人のような体。毛むくじゃらの灰色の体毛。爛々と不気味に光る眼。禍々しい巨体は、手当たり次第に家々を破壊する。夕食時の各家庭が悲惨な被害を受ける。

  D‐21 「ゴオオオオオオオッ!!!」

    ヴァガギャアアアッッ!!

  薙ぎ払われていく住宅の残骸の中に無残な姿となった住民たちが飛び散る。

  D‐21 「ガアアアアア・・・!!」

  猫背姿勢で、北東の方角に進むD‐21。所々で市民を鷲掴みにして、口の中へとり込む。

  住民達の悲鳴が響く。バックの夕焼けがD‐21と重なり、光る眼がより不気味に強調される。

  D‐21 「ゴオオオオ・・・。」

  その時、後方の方より小型のミサイルがD‐21を目掛けて飛んできた。

    シュゴオオオオォォォ・・・・・・ズドォドォドォゴガアアアアアッ!!!

  D‐21 「ガアアアッ?!!」

  駆けつけたエクスカイザーが放ったジェットブーメランだった。

  エクスカイザー 『デストリアン!!人々の夕餉の団欒を破壊するとは、断じて許さん!!』

  叫ぶエクスカイザーに豪腕が襲い掛かる。

    ゴオオッ!!!

    ドグォオオオオオオオッ!!!

  エクスカイザー 『くっ!!スパイクカッターッ!!』

    シュガッ、シュガガガァッ!!

  攻撃をかわしながらスパイクカッターを撃つエクスカイザー。スパイクカッターがD‐21に突き刺さり爆発する。

    ズキャキャゴオオッ!!!

  D‐21 「ガガガゴォオオッ!!」

  だが、怒り任せに縦横無尽に怪力の豪腕を振るいまくる。その内の一撃がエクスカイザーにヒットする。

    ゴドォゴオオオオッ!!

  エクスカイザー 『がはあああっ!!』

  吹っ飛ばされ住宅街に突っ込むエクスカイザー。

    ズガアアアアアアア!!

  エクスカイザー 『ぐはっ・・・・!!おのれ・・・!!!』

  エクスカイザーをふっ飛ばしたD‐21は、止めを刺しに倒れこんだエクスカザーに迫る。

  D‐21 「グルルルルゥ・・・・・。」

    ガッ!!

  エクスカイザーは、胸部を鷲掴みにされギリギリと胸部を握り潰され始める。

    ギギギギギギギギィ・・・・・ミシィッ!!!

  エクスカイザー 『ぐおおおおああああああっっ!!!』

  その時、低空をかっ飛ばしながら勇士朗が駆けつけた。

  勇士朗 「エクスカイザー先輩がやられている・・・!!」

  途中で地面をスライドするように着地する勇士朗。空中へ向かって光を放ち、ファイアージェットを召喚する。

  勇士朗 「ファイアージェエエエエエエエットッッ!!!」

  ファイアージェットが飛来。ファイバードに瞬く間に変形して着地する。

  勇士朗 「はあっっ・・・!!!」

    ギュオアアアアアアアア・・・・・

  気合を入れて再び低空を駆け始め、フェニックスのオーラを宿しながら光球となってファイバードの胸部に飛び込む。そして意思を持ったファイバードが叫ぶ。

  ファイバード 『チェエエンジッッ・・・ファイバアアアドッ・・・フレイム・ブレスター!!』

  そして腕を天へかざしエネルギーを撃ち出す。フレイムブレスターが召喚される。ファイバードと武装合体を敢行する。そしてそれと同時にフレイムソードを抜き取った。

  ファイバード 『フォーム・アップッッ!!武装合体、ファイバアアアドッッ!!!』

  オレンジ色に輝くフレイムソードを振るい、D‐21の側面から迫る。

  ファイバード 『フレイムソォオオオドッッ・・・・はあああッッ!!!』

    ズバァシュウウウウウウンッ!!!

  D‐21 「ゴオオオオッ??!」