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新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第35話

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  横へ吹っ飛ばされる謎の巨怪。ファイバードは難を逃れた。

  ファイヤー・コウ 「大丈夫か?!!勇士朗!!」

  ファイバード 『あ、ああ!!』

  その時、起き上がった謎の巨怪が伸びた腕で、ファイヤー・コウを突き飛ばす。

    ドォガアアアアアアアアッッ!!! 

  ファイヤー・コウ 「があああああ?!!」

  ファイバード 『光っ・・・・があああっ!!!』

    グググググゥ・・・・

  そのまま巨怪は再びファイバードの首を締め上げた。ファイバードは、謎の巨怪の両腕を引き離そうと握り締める。

  至近距離まで接近すると謎の巨怪は巨大な口を開けファイバードを取り込む。

  謎の巨怪 「ヴォガアアア・・・・。」

  ファイバード 『―――――!!!』

    ガヴァシュッ!!

  ファイバードの上半身の半分が口の中に取り込まれる。ギリギリと噛み千切ろうとする謎の巨怪。

  ファイバード 『ぐっ・・・・おおおお・・・・!!』

  決死の抵抗で口をこじ開けようとするファイバード。この光景を別荘から見ていた澪と唯は別荘を飛び出し、叫ぶ。

  澪 「勇士朗君!!食べられちゃダメぇええええええ!!」

  唯 「光君、がんばってぇええええ!!!」

  澪の声に反応したのか謎の巨怪は澪と唯の方を見た。ゾクッとなる澪。恐怖の余り動けなくなってしまう。その傍らで唯が半べそをかいてへたりこむ。

  澪 「え・・・こ、怖くて・・・動けない・・・。」

  唯 「ひぃ・・・・!!!」

  ファイバードを吐き出すと、別荘を目指して謎の巨怪が進行し始める。律と蓮が飛び出し澪を中に入れようとする。

  律 「中にはいってろ!!」

  蓮 「う・・・マジ不気味な怪物だぜ・・・・さ、入ろうぜ!!」

  だが、確実に謎の巨怪は近づいてくる。その背後で立ち上がったファイバードは、フレイムブレスターを召喚する。

  ファイバード 『フレイムブレスター!!』

  放たれたエネルギーの先からフレイムブレスターが飛来、ファイバードと合体する。

  ファイバード 『フォームアップッ・・・・・・武装合体、ファイバアアアアドッッ!!!』

  即座にサンスライサーを手に取り、謎の巨怪に投げつける。

  ファイバード 『サン・スライサーッ!!』

    フュフォアアアアッ・・・ズギャガアアアアアッ!!!

  謎の巨怪 「ゴガアアアッ??!」

  片腕が吹っ飛ぶ。続けて後方からファイヤー・コウが駆けつけ、ファイヤー・マグナムを謎の巨怪に向かってマシンガンのように連射する。

  ファイヤー・コウ 「うおおおおおお!!!ファイヤー・マシンガンッッ!!!」

    ギュドォドォドォドォドォドォドォドォオオオオ!!!

    ドォドォドォドォドォドォドォギャアアアアアアアアンッッ!!!

  謎の巨怪 「ガガガアアアアア??!」

  謎の巨怪の顔を中心に炎の弾丸が連続して着弾する。ファイヤー・コウはファイバードの横に就き、ホバリングしながらそのまま連射し続ける。

    ギュドォドォドォドォドォドォドォドォオオオオォォォォ・・・!!!

  ファイヤー・コウ 「おおおおお!!!唯ちゃん達は・・・俺達が守るっっっ!!!」

  ファイバードはフレイムキャノンを展開。巨怪に向かって撃ち放つ。

  ファイバード 『ああ!!その通りだ、光っ!!フレイム・キャノン!!!』

    ギュイッ・・・ジャキィッ!! ディシュイイイイン、ディシュイイン!! キュアアア・・・ヴィドォゴォオオオオ!!!

    ズキャン、ドォガギャア!! ヴァゴドォズガガゴオオオオォ!!!

  三発目のチャージショットで一気に向こう側へと吹っ飛ぶ謎の巨怪。すかさずファイバードは右手をかざし、フレイムチャージアップを開始。額が輝きだした。

  ファイバード 『フレイムチャアアアアジ・アアアアアアップ!!!』

  フェニックスのオーラが浮かび、かざした手に帯びたフレイムエネルギーをサンスライサーに押し込む。その隙にファイヤー・コウが必殺技・ファイヤーバード・クラッシュを繰り出す。

  ファイヤー・コウ 「チャージしている間に・・・!!!いくぜっ!!!ファイヤーバード・クラアアアアアアッシュッッ!!!」

    ギュドォアアアアアアアアアアアッッッ!!!

  炎の鳥と化したファイヤー・コウが電光石火のごとく謎の巨怪に突っ込む。

    ドズギャガドォオオオオオオオオオオオッッッ!!!

  謎の巨怪の身体を貫通し、上空に舞い上がるファイヤー・コウ。貫通部分が燃え上がり爆発を起こす。

    ボギュアアアアアアアッ・・・・ドォガゴオオオオオオンッッ!!!

  謎の巨怪 「ボゴゴゴゴガアアアア??!」

  背部と口内から巻き起こる爆発にもがき苦しむ謎の巨怪。同時にフレイムチャージアップが完了した。サンスライサーの中央からフレイムエネルギー過流が火を吹く。

  ファイバード 『はぁぁああぁ・・・・サン・ブラスタァアアアアアアアアアアアッッ!!!』

    ズヴァギュドォアアアアアアアアアアアアアァァァッッッ!!!

  謎の巨怪 「ヴォオオオオオオオオオオオオオッッ・・・・・!!!」

    ギュドォゴォドォシャアアアアアアアアアア・・・ヴァギャドォヴァガァアアアアアアアアアアンッ!!!

  爆炎をバックに振り返ってキメるファイバードとファイヤー・コウ。ファイバードの胸のレンズのエンブレムが消え、戦闘が終了した。




  夕食を済ませ、軽音部のメンバーが別荘の風呂で入浴する。

  律 「結局練習がはかどらなかったなー・・・。」

  梓 「あんなことがあれば当然ですよ・・・・本当に怖かった・・・。」

  澪 「そうだな・・・私もあんな恐怖感を覚えたのは初めてだ・・・。」

  律 「結局なんだったんだ?アレ??デストリアンでも生体兵器でもないんだろ?」

  すると紬がそれについて思い出したように話す。

  紬 「そういえば!この別荘の周辺に大きな妖(あやかし)の伝説があるのを思い出したわ!」

  律 「妖?」

  紬 「昔、この地域で子供ばかりが消えてしまう事件があってね。村人が捜した結果、近くの森の主が子供達を食べていたって言う言い伝え。お地蔵さんの力で封印したそうだけど・・・・。」

  律 「じゃ、じゃあ・・・・あの化けモンがソレなのか?!!」

  澪 「うおおお!!こわッ!!」

  梓 「じゃあ・・・・もし、勇士朗さんや光さんがいなかったら・・・・。」

  律 「うおおお・・・今頃になって怖くなってきた!!」

  唯 「ふもふもふも〜。なんのはなしー?」

  律 「いやー、相変わらず平和な奴だな〜唯っ。」

  唯 「ほえ?」




  一方、夏フェスの一日目を終えたさわ子と要は2人でテントの中で寄りそう。

  要 「今日は疲れた。いろいろ駆け回ったからなぁ・・・・でも、とっても新鮮な気分だ!」