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魔法少女リリカルなのは THE MACHINES WAR 1

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足を止め、その場に立ち尽くすT−900。

「“仲間”……か。良い響きだ…」

小さく呟いた一言。

その単語は、彼女の記憶に大きく刻まれる事だろう――。

機械の心に、大きく――。

再び歩き出し、自身を待つ二人と共にT−900は詰所を後にした。










現在時刻、7時50分。
ミーティング開始、10分前。

ミーティングが行われる此処――第1ミーティングルームには、既に多くの小隊長と補佐官が集まっていた。

1から10まである部隊の内、第1、第2、第3、第6、第7、第9の6部隊は入室済みで、第4、第5、第8、第10の4部隊はまだ到着していなかった。

そんな中、足を組み乱暴な姿勢で椅子に座る一人の小隊長がいた。

名は――
ガリエル=ロージェンス。

逆立ったスカイブルーの短髪。
耳にピアス。指、手首、首には銀のアクセサリー。
はだけた軍服。

軍人に似つかわしくない姿ではあるが、階級はレイルやクレイヴと同じ一等陸尉である。

乱暴な性格ではあるが、戦場での実力があってか部下達の信頼は厚い。

「なあ、ロッジ…」

「何でしょう?」

ガリエルの左隣に直立不動でいる男性補佐官ロッジ=ミラン三等陸尉は、返答を静かに口にした。

因みに、レイルの補佐官ミレーユとは兄妹である。

「無駄な時間だな」

「そうでしょうか?自分は好きですよ。こういう時間」

「そうじゃねぇ。ミーティングがだよ」

「ミーティング……ですか?」

「お前、その書類見て何とも思わなかったのか?」

ロッジが手にしている幾つかの書類。

ミーティング前に全小隊に配付されたその書類は、以前ジュリアがリアに頼まれて持って来た書類と同じ物である。

それを見つめるロッジ。

「お言葉を返すようで悪いですが……今回のミーティング、意味はあると思います」

「何……?」

「見え透いた情報隠蔽ではありますが、逆にこれは、機械装置の重要性を示唆しているようにも見えます」

「………」

「機械装置……世界を変える起点となるかもしれませんね」

不意に、ドンッと音を立てて両足をデスクの上に叩きつけるガリエル。

「阿呆が。そんな物で平和になるなら戦争なんて安いもんだっつの」

「それを言われたら元も子もありません」

「しゃーねーだろ。こういうご時世なんだからよ」