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魔法少女リリカルなのは THE MACHINES WAR 1

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「………」

「ヒビキ……回答を貰いたい」

一時の静寂――。

そして――。

「ロージェンス隊長の言った通り……T−900、君に移転装置に入ってもらう」

「待って下さい!!彼女は一人の兵士、そのような大役はもっと考えるべきです!!」

「くどいぜレイル!!その任、T−900にぴったりだ。魔法世界に繋がろうがそうでなかろうが、犠牲になるのはそいつだ。そいつがいなくなっても状況は変わりはしねぇからな」

「ガリエル……貴様…!!」

その場に立ち上がり怒りをガリエルに向けるレイルに、T−900が止めに入る。

「良いのですレイル。ガリエルの言っている事は正しい。これもまた、一つの“道理”なのです」

「お前……」

「ヒビキ…その任、お受けします。Peaceの勝利の為、力の限り励む所存…」

無表情で言い放つ。

それを聞いたヒビキは、表情を緩めほくそ笑む。

「君ならばそう言ってくれると思っていたよ。それに君の先刻の言葉……君自身にも、魔法に興味を持ち始めたようだ。君の戦果、期待している」

「お任せ下さい」

敬礼をするT−900に彼もまたそれで返す。

「ヒビキ隊長、一つお尋ねしたい事があります」

唐突のリアの言葉に、ヒビキは無言で彼女を見つめる。

「この作戦を提案し、尚且つ彼女を装置に搭乗させる……これを申し出た人物は誰ですか?」

「………『マーク』だ…」

『マーク』――その名を聞いた刹那、周囲はざわつき始める。

“やっぱり容赦ないな”――とか。
“俺達兵士を駒としか見てない”――とか。

あまり兵士達には好かれていないようだ。

「マーク=レイ一佐……“二つ名”は伊達じゃないですね…」

マーク=レイという男が何故――『義の悪魔』と呼ばれているか、それを再認識させるには十分な要素だった。

「私からは以上だ。何か意見のある者はいるか?………いないな。移転装置はこの基地から南にある、ブリッツ山岳基地に収容されている。出発は明日の10:00(ヒトマルマルマル)。部隊は第5小隊と第8小隊とする。
ミーティングを終了する。解散!!」

ヒビキの敬礼に皆は合わせて敬礼を返す。

ヒビキとリアの退室を見送り、各隊員達は疎らに退室していく。