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魔法少女リリカルなのは THE MACHINES WAR 1

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第3エリア内。

第5小隊と離れた場所に位置する此処は、別部隊がいる場所。

二部隊の内の一つ、第8小隊である。

雨のように降り注ぐ小型爆弾。
容赦無く放たれるレーザー光線。

隊長であるクレイヴ=アーチェスとその部下達は、T−F800の空爆に苦戦を強いられていた。

「堪えよ!!援軍は要請してある!!一気呵成に攻め立てよ!!」

獅子の如く吼えるクレイヴに、部下達はそれに答えるように死力を尽くす。

愛用する刀『蜘蛛切』を天に掲げるクレイヴの姿は、部下達曰く守護神のように見えたという。

だが、無情にも状況は劣勢のまま変わらず――。

「隊長!!Fの数が多すぎます!!」

「ぐぅ…!スカイネットめ、畳み掛けて来たか!」

一人の兵士がクレイヴに訴えかける。その声には、焦りと恐怖が混ざっていた。

刹那、クレイヴとその兵士の頭上に数個の小型爆弾が落下する。

「う、うわぁ…ッ…!!!」

「慌てるな!」

目を閉じた兵士の耳に入ったのは、死を招く爆発音ではなかった。

空を斬る音――。

第8小隊の兵士には十分に聞き慣れたこの音。

クレイヴの居合い斬りが小型爆弾に炸裂したのだ。

爆弾の弾頭のみを綺麗に切断し、分解された爆弾は地に落ちた。

「目を開けろ」

クレイヴに促され、恐る恐る目を開く兵士。

彼の目には、真っ二つになった爆弾があちらこちらに転がっている光景が映っていた。

「す、凄い…!!」

「驚いている暇は無い。第二波、来るぞ」

更に押し寄せるT−F800の集団。

地上にも、T−G800やT−790も迫り来る。

戦意はゼロに近い。

だが、諦める訳にはいかない。

それが、戦場に身を置いた者の定めなのだから――。

「全軍!……突撃開始!!」

クレイヴの雄叫びと共に全兵士が進軍を始める。

その時――。

予測の無い大爆発がT−F800の集団に巻き起こった。

突然の出来事に、兵士達は立ち止まり爆発に目を向ける。

だが、クレイヴだけはこの状況に驚いてはいなかった。

悟っていた――と言えばいいのか。

そして、通信機から聞こえたある人物の声により、それは確信へと変わる。