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新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第41話

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  俊&梓 「え・・・・???・・・・・ああああああああ!!!?」

  勇士朗 「その調子なら大丈夫そうだな!」  

  俊 「大丈夫なもんかよ!!俺は吹っ飛ばされたんだぜ!!」

  梓は自分のしてしまった事を恥らいながらテンパッテいる。

  勇士朗 「わかってる、わかってる!じゃあ・・・下がってな。」

  俊 「ああ。後は頼むぜ!勇士朗!!」

  勇士朗 「ああ!!」

  俊は梓の手を取りその場を後にしようとする。すると梓は急に謝り始めた。

  梓 「あ、あの、俊さん、さっきはゴメンなさい・・・その、軽率に抱き締めてしまって。」

  俊 「い、いや、いいんだっ。今は逃げようぜ!」

  梓 「はい!」

  二人は駆け出してその場を後にする。それとほぼ同時に香澄と澪が到着。澪が周囲に目をやると、勇士朗の姿を確認する。その前方約200メートルの地点では、BLW‐09が破壊行為をしながら街を進行していた。

  澪 「あ!いた!香澄先輩!勇士朗君、あそこにいます!!」  

  香澄 「勇士朗・・・なんか光纏ってる・・・。」

  その時、勇士朗はファイアージェットを召喚した。

  勇士朗 「ファイアー・・・・ジェエエエットッッ!!!」

  光りを上空に放ち、ファイアージェットが勇士朗を目掛けて飛んで来る。

  香澄 「!!」

  機首部分が折れ、腕が持ち上がり、次々と各箇所が変形していく。ファイバードの姿になり、地上へと着地する。

  勇士朗 「はぁああッ・・・・!!」

    シュダッ・・・・シュォッ・・・・ギュオオオオォォォ・・・・

  気合を入れ、低空ダッシュする勇士朗。フェニックスのオーラが発生し、そのまま球体エネルギーとなってファイバードの胸に飛び込む。

  香澄 「・・・!!!」

  両眼が光り、そこから腕をかざしてフレイム・ブレスターを呼び出す。

  ファイバード 『フレイム・ブレスターッ!!!』

  天空へと撃ちだされたエネルギーが消えた先からフレイム・ブレスターが飛来。ファイバードと合体する。頭部に武装ユニットが装備され、フェイスガードが装備される。

  ファイバード 『フォーム・アアアアップッッ!!』

  両肩のアーマーが左右に倒れ、フレイムキャノンが背部へと畳まれる。そして中央のレンズ部にフェニックスのエンブレムが浮かぶ。

  ファイバード 『武装合体、ファイッッバァアアアドッッ!!!』

  香澄 「あれが・・・ファイバード・・・・それでもって私の弟・・・・。」

  澪 「あれが・・・いつも私達を助けてくれる勇士朗君・・・・いえ、ファイバードです!香澄先輩っ!!」

  香澄 「ふっ・・・・カッコいいじゃん!!勇士朗!!お手並み拝見といこうじゃない・・・。」

  腕を組みながら不敵にニヤつく香澄。澪も視線をファイバードに向ける。

  ファイバード 『いくぜっ!!』

    ゴォオオオッ!!

  フットバーニアで低空を加速していくファイバード。一気にBLW‐09の側面目掛けて突っ込んでいく。

  BLW‐09 「?!!」

  ファイバード 『だあああああ!!!』

    ドォゴガアアアアッ!!!

  タックルがBLW‐09を吹っ飛ばす。一気に吹っ飛ぶBLW‐09。

  ファイバード 『俺が来た以上、好き勝手はやらせないぜ!!』

  フオッと起き上がるBLW‐09。ムチを止める事無くヒュンヒュンさせている。

  BLW‐09 「クケカカカアアッ!!」  

  一声叫び、BLW‐09は、触手をファイバードに向かって伸ばす。

    ビュヒュドォオオォッ!!

  ファイバード 『でやあっ!!』

  空中へと跳躍してかわす。だが、2本のムチは上へと持ち上がり、跳んだファイバードに直撃する。

    フュフォフォアアアン・・・・ドォゴガァアアッ!!

  ファイバード 『・・・・っ!!』

  地上へと落下したファイバードに迫るBLW‐09。高速でうごめくムチがファイバードに襲い掛かる。

    ビュフュフュフュフュフュフュンッッッ・・・・・ドドドドドドドガガガアアアアッ!!  

  ファイバード 『ぐはああああ!!』

  立ち上がる猶予を与えずに縦横無尽に振るわれるムチ。ファイバードは、フットバーニアでその場を離脱する。

    ドォオオッ!!

  体勢を立て直すファイバード。だが次の瞬間、槍状に変化したムチがファイバードを襲う。

    フュドォドォガアアアアッッ!!

  ファイバード 『ぐがあああッ!!』

  衝撃で後方にスライドするファイバード。尚もBLW‐09は迫る。

    フュドォドォガアアッ!! ドォドォドドォガァ!! フュフュフュフュフュンッッッ!!

    ドォガガガガガガガドドドドドドドオオオオッッ!!

  ファイバード 『がああああ・・・・っく!!』

    ガガッ!!

  ファイバードは、ムチの一瞬の動きを捉えて、両方のムチを鷲掴みにした。そして近距離から両膝のフレアミサイルを撃ち出す。

  ファイバード 『フレアミサイルッ!!!』

    シュドォドォドォドォオオオオオオオオッッ!!!

    ギャドォドォドォドォドォゴオオオンッ!!!

  BLW‐09 「キュコゴココオオオッッ!!!」

  爆炎に包まれるBLW‐09。ファイバードはムチを握り締めたままフレイムキャノンを展開させて撃つ。  

  ファイバード 『フレイムキャノンッ!!』

    ガキャインッ・・・・ヴィギュドォォ!! ヴィギュドォ、ヴィギュドォオオッ!!

    ズズズズドォオオオオッッ!!

  その光景を香澄と澪が見守る。

  香澄 「途中までハラハラさせてくれたけど、何だかんだで優勢になってるじゃん。」

  澪 「多分、油断していただけです。勇士朗君は負けませんから!」

  その時、まだ周囲にいたBLW‐01が数体が背後から香澄たちに迫る。澪がその姿に気づいた。

  澪 「か、香澄先輩・・・・!!」

  香澄 「え?!うっ・・・・なんだこいつら?!!」

  BLW‐01群 「クケカカカアア・・・。」

  香澄 「早く!!クルマ乗って!!逃げるよ!!」

  澪 「だめです!!前からも・・・!!」

  香澄 「ちぃっ!!」

  5体のBLW‐01に囲まれる香澄と澪。その時、ファイバードに向かって澪が叫ぶ。無論、距離が離れている為、聞こえる可能性は低かった。

  澪 「勇士朗くぅぅぅぅん!!!」

  何かを直感したファイバードが、感じた方角へ首を向ける。するとそこにはBLW‐01に囲まれた澪と姉の姿があった。

  ファイバード 『な!?なんで二人がここに?!!くっ!!』

    キュアアアア・・・・ヴィギュドォオオオオオオッ!!!

    ズドォシャアアアアアアアアアッッ!!!

  フレイムキャノンのチャージショットを見舞うと、ファイバードは急いで澪達の許へと駆けつける。

    ギュゴォッ・・・・