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新生勇者戦記 ブレイヴ・サーガ・ディザスター 第41話

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  ファイバード 『二人とも伏せて!!』

  澪 「勇士朗君!!」

  香澄 「!!!」

  ファイバード 『ダイナバスターッ!!』

    ディガガガガガガガガアアアアアアアッ!! ダダダダダダガガガガガアアアァァァッ!!

    ドォドォドォドォドォドォドォギャッガガァッ!!

  ダイナバスターによって瞬時にBLW‐01の群れが駆逐される。

  ファイバード 『二人とも怪我は?!』

  香澄 「ああー、大丈夫ー!あたしら二人とも無事だよ!さんきゅー!!」

  澪 (声・・・届いたのかな?)

  ファイバード 『でもどうしてわざわざこんな所へ・・・?!!』  

  香澄 「どうしてって・・・闘う弟の姿が見たくってな・・・。」

  鼻の頭をかきながら照れくさそうにする香澄。

  ファイバード 『姉さん・・・。』

  澪 「私も急に連れてこられちゃった・・・てへっ。」

  軽く舌をだして恥ずかしそうにする澪。

  香澄 「な、なによー。まるであたしが悪いみたいな言い方じゃんっ。」

  澪 「あ、ごめんなさい・・・。」

  香澄 「あ、いいの、いいのっ☆」

  香澄は、澪の頭を撫でながら言った。撫でられた澪はちょっとだけ照れていた。

  澪 「・・・。」

  BLW‐09 「カアアアアッ!!」

  その時、後方で吹っ飛ばされたBLW‐09が咆哮する。既にジリジリと迫っていた。だがチャージショットが直撃された部分は、陥没して焼け爛れていた。

  香澄 「!!!」

  澪 「く、来る!!」

  ファイバードは、バッと腕を横へかざす。額が輝きだした。

  ファイバード 『フレイム・チャァアアアジアアアアアップッッ!!!』

  右手に球体状のフレイムエネルギーが帯び始め、それを胸のレンズに押し込む。

    キュイイイイイィィィィィ・・・・

  瞬く間にエネルギーがチャージされていく。レンズ部が太陽のような輝きを帯び始める。

  ファイバード 『サン・ブラスタアアアアアアアアアッッ!!!』

    ヴィギュヴァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッ!!!

  サンスライサーから撃ち出された凄まじいエネルギー過流がBLW‐09に向かって突き進む。

    ドォヴァギャガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッ・・・!!!

  エネルギー過流がBLW‐09を呑みこみ、巨体をかき消す。そして激しい爆発が巻き起こった。

    ギャドォドォドォガアアアアアアアアアアアアアアアアアッッ!!!

  爆炎をバックに振り向き、戦闘を終えるファイバード。レンズ部のエンブレムが消えた。




  後日。再び東京へと戻る事となった香澄。戻る道中、クルマの中でファイバードの戦う姿がフラッシュバックする。

  香澄 (あれが、闘っている時の勇士朗・・・なんか歌にしたくなってきたな・・・・それにおおざっぱだけど歌詞っぽい言葉がどんどん浮かぶ・・・帰ったら歌詞作りするか!!)

  香澄は、思いはせながらクルマを飛ばした。



  夏休みも終わる頃、相模川にかかる高田橋で花火大会が行なわれた。多くの見物客でひしめく中、場所を確保した勇士朗達が打ち上げられる花火を見続ける。勇士朗、蓮、光、俊、涼、澪、律、唯、梓、姫子の10人それぞれがじんべえと浴衣姿で来ていた。

  梓 「綺麗です・・・。」

  俊 「本当、綺麗だ。」

  ふと梓の横顔を見る俊。浴衣がさらに梓の可愛さを引き立たせていた。

  俊 (かわいいな・・・良く似合ってる。)

  梓もふと俊を見た。質問する梓に、俊は本音で答えた。  

  梓 「どうしました?」

  俊 「あ、いや、浴衣似合ってるなって・・・。」

  梓 「そ、そうですか?俊さんも似合ってますよ?じんべえ。」

  俊 「そ、そっか・・・。」

  この前のことを思い出し、お互いに照れくさくなる。その横では涼と姫子のデコボコカップルがイチャツク。

  涼 「ボク、昔は花火の音が恐くて耳ふさいでたんだー。」

  姫子 「そうだったの?怖がり屋さんだったんだぁ・・・今もそうなの?」

  涼 「もう大丈夫だよ〜・・・。」

    ドォォオンッ!!

  その時、特大級の花火が鳴った。びくっとなる涼。大丈夫と言った矢先に結局ビビッている。

  涼 「ふうぃっ!」

  姫子 「・・・・まだビビッてるじゃない!」

  涼 「うぅ・・・。」

  姫子 「ふふ♪」

  しょぼっとなった涼を撫でながらよりそう姫子。もはや母性全開だ。その隣では、コウユイのバカップルがバナナクレープにがっつく。

  唯 「バナナクレープおいし〜。」

  光 「うんうん、うまいうまい!」

  何処に行ってもほぼ必ずスイーツにがっつく二人に、何故かカチューシャをOFFった律がやれやれと言わんばかりにコメントする。

  律 「ホント、ドコにいっても食べることばっかだなぁ〜、唯達は!」

  蓮 「まったくだ・・・なぁ、律っちゃん。」

  律 「ん?」

  蓮は律の今の髪型を見ながらいつになく照れくさそうに言った。

  蓮 「なんだ、その、カチューシャない方が、かわいいっつーか、似合ってるぜ?」

  律は赤面しながらどう答えていいかわからなくなる。実は、季節はそう反するが、澪が作詞した「冬の日」の歌詞にあった「前髪を下ろした君も見て見たい」というフレーズを意識してカチューシャをあえて外して来ていたのだ。つい強がって答えてしまう律。

  律 「な、何言ってんだよ蓮!た、たまたま忘れただけだ!」

  蓮 「なんだよその言い方ー。つれねー。」

  律 「うう〜・・・どんな反応すりゃいーんだよ、もう!」

  律も梓同様、この前の出来事が頭に過ぎってしまう。ただ後一歩素直になれなかった。

  澪 「ははは、素直じゃないな律は。でもホント、今までのことが嘘みたいな時間だ・・・。」

  勇士朗 「そうだね・・・闘いを忘れることができる。」

  澪 「・・・早く本当の平和な日々が来るといいね。」

  勇士朗 「う、うん・・・・それにしても・・・浴衣姿・・・綺麗だよ、澪ちゃん。」

  澪 「ふえ?!あ、ありがとう・・・。」

  意を決して素直な気持ちを伝える勇士朗。真っ赤になる澪。だが、いつになく澪も素直に自分の気持ちを伝える。

  澪 「ゆ、勇士朗君もかっこいいよ。じんべえ・・・。」

  勇士朗 「そ、そう?マジで?!」

  澪 「うん・・・。」

  二人して赤く固まる。その時、連発して打ち上げられる花火が緊張をほぐした。

    ヒュヒュヒュウウゥドォドォドォドオオオオン!!ドォドォンドドドドッドドドドン・・・

  澪 「わぁ・・・!」

  次々と打ち出される花火。その夜空の上空ではロコモライザーが飛んでいた。モニター越しではあるが、花火を特等席から堪能する。

  舞人 「どう紬さん?空からの花火は?」

  紬 「とても綺麗!こんな素敵な空間をありがとう!」