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魔法少女リリカルなのは THE MACHINES WAR 2

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(……“なのは”…!!)










「フェイトさん!!」

彼女を呼ぶ女性の声。

刹那に魔力弾をクラウスに向かって撃つ。

クラウスはシールドを展開して防御する。

「良い所を……!!」

最後の魔力弾をシールドで受け止めるが、思いの外衝撃が強く遠くへ吹き飛ばされてしまう。

「何だとっ…!?」

飛ばされたクラウスの体は機器などのがらくたに埋もれ見えなくなった。

静寂が支配する中、空になった薬莢が床に散らばり音を奏でる。

フェイトの副官であり、『ストライカー』の称号を持つ――ティアナ=ランスターの姿が、そこにあった。

彼女のデバイス――クロスミラージュの銃口から一筋の煙が立つ。

銃口をクラウスの方に向けながら、ティアナはフェイトに近づいていった。

「フェイトさん!!」

「……ティ……ア……ナ…?」

視点が定まっておらず、瀕死状態であると即座に判断した。

「しっかりして下さい!!」

「ティアナちゃん、フェイト執務官は!?」

後に入ってきた、青のバリアジャケットを纏うグレースが叫ぶように尋ねた。

瀕死のフェイトを見て驚愕の顔を浮かべるが、落ち着いた動きで彼女に近づいた。

「私がフェイト執務官に治癒魔法を掛ける。貴女はイェーガーの動きに集中しなさい」

「グレースさん…」

「貴女は執務官になるんでしょう!?だったらこの状況を打開してみせなさい!『ストライカー』の二つ名を、存分に発揮する時よ!」

「……はい!!」

グレースに背中を推され、ティアナは立ち上がり瓦礫の山を見つめる。

瓦礫の一部が動き、左腕だけが顔を出した。

反応して、ティアナはクロスミラージュを腕に向け構えた。

徐々に瓦礫を退かし、クラウスの姿が現れる。

「なるほど、君がフェイト君が言った“ストライカー”か…」

「………」

「君、優秀な魔導師だね?スフィアに“衝撃波”を付加するなんて、普通は考えない」

(一回の防御だけで判断した!?恐ろしい男だ…)

「どうする?やるかい?」

デバイスを右に振って構えを取る。

対してティアナはクロスミラージュをツーハンドモードに切り替え、ダガーモードに変える。

「上等…!!」

最初に仕掛けたのはクラウスだった。

突撃後左に薙払い攻撃する。

衝撃音が工場内に響く。